郵便局名に見る旧地名

郵便局の名前は、移転や統合などのイベントがない限りは、最初に付けられた名前を続けていくものです。かつてある総理大臣の時代に『平成の大合併』とか言って多くの市町村が統合されました。その人の名前は、過去のブログに時々登場しますが、ししょーが好意を持っていないことは何となくお分かりいただけるかと思います。郵政民営化だけでなく、規制緩和による非正規雇用の蔓延など、日本をダメにした政治家トップ10に堂々ノミネートしてます(あくまでししょーの私見です)。

平成の大合併に限らず、地方自治体の合併により、地名も随分変わりました。しかし、郵便局名はむやみに変えると混乱を招くと考えられているのでしょうか、変更されることはありませんでした。つまり地域の郵便局名を見ると、その地域の昔の地名を辿ることもできるのです。ですが、あくまで古い郵便局に限ります。最近できたものであれば、当然新しくなった地名を元に命名されますから。

東京23区内の郵便局は、基本的に区名を付けることが多いです。中央八重洲局とか大田西六局とかあまり面白みがないですね。ですが、他地域では、合併前(改称前)の地名を付けた局名が散見されます。例えば、田無市と保谷市が合併した西東京市では、未だに田無芝久保局や保谷東町局など、旧市名の付いた郵便局があります。また、新潟市秋葉区は旧新津市を含みますが、旧新津市にあった局は新津局、新津山谷局など前の地名を付けたままです。それと面白いのは、大阪府の東大阪市です。かつては西から布施市、河内市、枚岡市という3つの市があり、これらが合併して東大阪市になったのですが、集配局の名称は今でも布施局、河内局、枚岡局です。

こういった旧地名に出くわすと、一見どこの地名だろうと思うこともありますが、このように昔の地名を今に伝えてくれる局名はなかなか興味深いです。ただ局数を稼ぐために奔走するのではなく(σ(・ω・*)あんたのことだよ)、こういう地名の変化を眺めるのも旅の楽しみだと思います。