常磐線の旅(その1)

0.はじめに

日本全国には24000局余りの郵便局がある。一部貯金扱いのない局もあるが、それは全体の1%程度しかないので、大して変わりはない。それを全部回るのは難しいとしても、せめて関東地方ぐらいはある程度回りたい。東京、神奈川くらいはかなり回ったと思うのだが、それ以外の地域、特に北関東エリアについてはかなり少ないように思う。これはいけない。と言っても、焦っても仕方ないので、順番に回っていこう。そう思い立ってみたものの、やはりなかなか数字は増えないもので。

その中でも特になぜか茨城県の訪問率が少ないように思われる。そうだなあ、と思いつつ訪問データを見直すと、ギリギリトップ20に入っていた(訪問局率ベース)。おそらく時間が空いたからと常総線(関東鉄道)に乗ったら、群馬県と逆転した模様。それでもこの数字の少なさは気になる。特に茨城を避けたつもりはないのだが。ちょっと理由を考えてみた。そして気付いた。

今までまともに常磐線に乗ったことがなかったのでは!?

なんだ、そんなことかよ。しかし、東京都区内はともかく、その先の松戸以北に行ったことはほぼない。昔気まぐれに水戸駅周辺を回ったこと、東北旅行の帰り道でいわき、じゃないや勝田に寄ったこと、それぐらいしか茨城県を回ったことがなかったな。最近常総線に乗ろうと思ったのも、この少なさを補うためであった。別に茨城を無視したわけじゃないんだ、何となく後回しにしてしまっていただけなんだ。だから茨城県の人許して。

でも、もう少しは数字を伸ばしておきたい。ということで、そうだ、常磐線乗ろう(なんだそれは)。常磐線は金町までが東京都区内(葛飾区)となる。そこまでは訪問済みなので、その次の松戸からのスタートでいいのか。

1.プランニング

そんなわけで、常磐線の松戸からスタートする。もちろん、快速ではなく緩行線(各駅停車)に乗って移動することになる。途中の馬橋から流鉄(旧総武流山電鉄)が分かれるので、そちらにも乗っておいた方がいいな。流鉄沿線で郵便局が近いのは、馬橋、幸谷、鰭ヶ崎、終点の流山。流山に着いたら、また常磐線に戻る。

実は幸谷と新松戸がかなり近いので、流鉄に乗るのは幸谷からでいいか。現地では案内表示があるくらいメジャーな乗り換えのようである。それでも、想定では柏辺りまでしか行けないようである。なお、想定局数は20局。そんなに行けるのか? “常磐線の旅(その1)” の続きを読む

富士五湖エリアの旅(その1?)

0.はじめに

ある日のこと。ししょーは日課としている開局情報のチェックをしていた。いや、日課ではないな。そんな毎日更新されるものではないので。だいたい月1くらいでチェックすれば突発的なもの以外は抑えられると思う。突発的に発生するのは一時閉鎖が多いけど(自然災害、火災、その他事件などによる)。

すると、今年の12月で廃止される局があることに気付いた。それは山梨県の精進局。名前から分かるように(?)富士五湖の精進湖に近い局である。実は、富士五湖エリアもいずれは回りたいと考えている。富士五湖エリアには郵便局が点在しているし、それらを回るのに適したきっぷがあるからである。便利なきっぷ(その他地域東編)でも紹介しているが、富士急行(富士山麓電氣鐵道)が発売する『富士山・富士五湖パスポート』がそれである。これは富士五湖エリアの富士急バスと周辺(下吉田~河口湖間)の鉄道線が2日間乗り放題となるきっぷである。なお、大月~河口湖間も乗り放題となる富士急電車セットも好評?発売中である。お値段は、富士山・富士五湖パスポートが3300円、同じく富士急電車セットが4700円となる(2025年8月現在)。

富士山・富士五湖パスポートのフリー区間は、富士急行線下吉田~河口湖間(富士急電車セットなら全線)と、富士五湖エリアの富士急バス(河口湖周遊バス(レッドライン)、西湖周遊バス(グリーンライン)、鳴沢・精進湖・本栖周遊バス(ブルーライン)、富士吉田・忍野八海・山中湖周遊バス「ふじっ湖号」、富士山世界遺産ループバス、他一般路線バス)となる。なお、一般路線バスのエリアは、富士山駅~河口湖駅~三つ峠入口・天下茶屋間、富士山駅~河口湖駅~プチペンション村間、河口湖駅~河口湖美術館~プチペンション村間、富士山駅~河口湖駅~勝山~本栖湖観光案内所間、河口湖駅~山梨赤十字病院~本栖入口・本栖湖観光案内所間、河口湖駅~富士山駅~忍野八海~山中湖(平野、旭日丘)~石割の滝間、河口湖駅~富士山駅~吉田高校南口/コミュニティセンター入口~忍野村役場前~山中湖旭日丘間、河口湖駅~富士山駅~コミュニティセンター入口~山中湖旭日丘間となる(たぶんこれで合ってるはず)。

まずは今年限りとなる精進局は必須として、それ以外はバス路線と時刻次第で行けそうな局を決めることにする。しかし、廃止になる局に駆け込みで訪問するというのは、葬式鉄ならぬ葬式局と言えばいいんだろうか?なんだかますます葬儀屋さんみたいになってきたな。

1.プランニング

富士五湖エリアを回るためのきっぷとして、上記の富士山・富士五湖パスポートを紹介したが、この辺りのバスは基本的に1時間に1本以下。それほど多く回れそうにもない。ましてや鉄道線まで回るのは不可能であろう。

バス路線をチェックしつつ、富士急バスのサイトを見ていると、バス用のきっぷがあった!河口湖・西湖・本栖湖周辺を回れる『河口湖・西湖・本栖湖周遊バス共通フリークーポン』、忍野・山中湖エリアを回れる『富士吉田・忍野・山中湖エリア共通フリークーポン』というのがあり、こちらは1日有効となる。お値段は河口湖・西湖・本栖湖が1500円、富士吉田・忍野・山中湖が1800円である。じゃあこっちかな。大月~富士山間の運賃が1039円(ICカード)であることを考えてもこちらがお得である。 “富士五湖エリアの旅(その1?)” の続きを読む

神奈中バスで行く藤沢市、茅ヶ崎市の旅~神奈川県制覇への道~

0.はじめに

旅行貯金の目標としていくつか挙げてきたが(もちろん最終的な目標は全局制覇だが)、東京23区は無事にクリアできた。次は地元の制覇ということで神奈川県内局の制覇を進めたいと思うのだが、どこまで行ったんだっけ?

地域別に見ると、川崎市、横浜市、横須賀市、三浦市、鎌倉市、逗子市、三浦郡(葉山町しかないけど)をクリアしている。鉄道で回れるところは、残りがJR御殿場線沿線ぐらい。ということでここからは必然的にバスの旅となる。順番から行けば、中途半端に回っている藤沢市、大和市辺りから手を付けるのがよいだろうか。

ここからしばらくの間は、あるバス会社にお世話になることになる。そう、神奈川県の西部を除く県内はほぼ網羅している神奈川中央交通(神奈中バス)である。もちろん神奈川県に含まれる町田市も営業範囲である(そのうちどこかから怒られるぞ)。

神奈中バスは全線で有効な1日乗車券(一日フリー乗車券)を発売している。これは一般路線バスの全線で有効なきっぷである。お値段は1300円(また値上がりしてる)だが、何しろ有効範囲が他社の比ではないので、これでもお得と言える。東は横浜市から西は二宮町、秦野市、清川村、相模原市まで、さらに東京都の多摩市、八王子市にも路線を持っている。さらに、風前の灯火だが、山梨県(南都留郡道志村)にも1日2便乗り入れている。

1.プランニング

例によって、鉄道で回れるところを全部回って後はバスでいいや作戦の結果、中途半端な虫食い状態になっているので、対象地域を精査する必要がある。もちろん神奈川県だってそうである。ただ、今回は神奈中バスに限定できるので、比較的楽である。一日乗車券のない相鉄バスは後回しだ。

東から順番に回ることになるが、今回は下の方から行くことにする。湘南エリアは鎌倉市までクリア、その隣の藤沢市を一部回っているので、この辺りからスタートすることにしよう。

バス路線で回る場合、手始めに主要な系統の沿線を回り、後で残り局を拾う形になる。近い局から順に回ってもいいが、バス系統の都合上主要系統沿いに回る方が効率がいい(はず)。 “神奈中バスで行く藤沢市、茅ヶ崎市の旅~神奈川県制覇への道~” の続きを読む

追憶~青春18きっぷ~

暑い日が続きますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。危険な暑さです。クーラーをかけないとヤバいです。そういう言葉も聞き飽きましたね。

世間では夏休みです。いや、学生のみなさんは夏休みですね。そう言えば、学校の長期休みに発売されるきっぷがありましたね。確か青春18ナントカきっぷとか言いましたか?

変な前振りはこのぐらいにしておいて。今年も青春18きっぷは発売されています。少なくとも今年の夏季は発売されていますね。ですが、周知の通り、過去のものとは大きく違っています。ここまで青春18きっぷ関連のニュースとか見てましたけど、新しい18きっぷもいいよ、普段は使わないけど(怒)試しに買ってみました、代わりにこんなきっぷはいかがでしょうか?みたいな記事ばかりで、何がどう変わったのか、なぜ不便なのかについて言及した記事はあまり見られなかったように思います。

どこかではあったかもしれませんが、ししょーが見た中では見当たらなかったので、改めて比較表を作ってみました。

 

項目 青春18きっぷ(改悪前) 青春18きっぷ(改悪後)
利用期間 3/20~4/10(春)、7/20~9/10(夏)、12/10~1/10(冬)各期間中の任意の5日 3/20~4/10(春)、7/20~9/10(夏)、12/10~1/10(冬)各期間中の予め指定した5日間または3日間
利用区間 JR線全線(BRT、航路含む)と指定の第3セクター線(※1) JR線全線(BRT、航路(※2)含む)と指定の第3セクター線(※1)
発売額 12050円(発売終了前) 12050円(5日間用)
10000円(3日間用)
その他 1回分につき1人・1日で使用可 同一人が連続して使用する
裏は黒いけど非自動化券 自動改札機が通れる

(※1)新幹線区間の延伸に伴う利用区間の見直しは考えないものとする
(※2)宮島航路の宮島訪問税は国家の圧力によるので、JR責ではない

いろいろ不便になりました。思い起こせば、かつては1日分のきっぷが5枚綴りだったので、分けて複数人で使うこともできましたし、なんなら金券ショップでは1枚ずつバラ売りされていました。ししょーも学生時代はよく大学生協で購入していたものです。

それが1枚にまとめられた時もかなりインパクトはありましたが、今回はその比ではないです。ししょーは基本1人で5回分利用していたので、まとめられたことについてはそれほど影響はないですが、3日間または5日間連続で使わないといけない、しかも購入時に利用日を指定するというのはかなりダメージがあります。

JRが津々浦々の路線まで網羅したフリーきっぷを出してくれるなら、それほど文句を言うこともないのですが、だいたいフリーきっぷというものは、利用範囲が特定地域(観光地など)を中心としたエリアに限定されます。広域で使えるきっぷと言っても東日本のんびり旅パスはJR東日本管内、北海道&東日本パスはJR北海道と東日本管内及び周辺部が範囲となります。JR全線を会社、地域に関係なく旅ができる、なおかつ自由に行程を組める(ここが重要)というのが青春18きっぷの大きなメリットだったのですが、それが失われた今かなり旅の可能性は狭くなってしまいました。毎週末に日帰り旅行なんてモームリです。

じゃあ、18きっぷが今まで通りだったとして日本全国各駅回れるのか?と言われると辛いのですが、今までみたいにとにかく東海道線を進むとか東北本線を北上するといった旅は難しくなります。東北本線を例に取ると、東京から自治医大(小山の2つ先です)まではのんびりホリデーSuicaパス(or休日おでかけパス)が使えますが、その先の区間は小さな旅ホリデー・パス(土休日と特定期間の平日利用可)の新白河~平泉間となります。少し区間が重なりますが、いわてホリデーパス(土休日と特定期間の平日利用可)は、花泉(一ノ関の少し手前)~盛岡間、IGRいわて銀河鉄道の盛岡~好摩間も使えます。その先は、あ、JRが終わってた。しかし、あおもりホリデーパス(土休日と特定期間の平日利用可)で青い森鉄道の目時以北が利用できます。

つまり、これからはフリーきっぷのエリアによって行ける範囲が決まってしまうということです。うーむ、これは不便だな。そんなことを言うほどししょーに休みはないので、そんなに気にすることはないのでしょうか。のんホリって千葉県の君津(内房線)と茂原(外房線)までしか行けないんですよ。まあ、房総半島はサンキュー♥ちばフリーパスを使えばいいのか。でも2日連続なんですよね。参考資料はこちらから。
サンキュー♥ちばフリーパスで行く千葉県内の旅(その1)
サンキュー♥ちばフリーパスで行く千葉県内の旅(その2)

そんなことより休みを確保する方が先でしょうかね。まずはのんホリのエリア内ぐらいは回り切らないと、話にならない。ししょーの苦悩はなかなか厄介です(To be continued(+_+)