過去に訪れた郵便局のうち、印象に残っている局を紹介します。昔のことなので、写真などはありません。あしからず。
- 東の川簡易郵便局(奈良県吉野郡上北山村 2005/4/1廃止)
今の郵便局(貯金取り扱い局)は全てゆうちょのオンライン端末(CTM)があり、入出金は全て即座に反映されますが、その当時はオンライン端末を設置していないいわゆるオフライン局というものがありました。そのうちの1つがこの東の川簡易局です。とんでもない山奥にあるので、徒歩でのアクセスはほぼ不可(尾鷲駅から片道4時間歩いたという記録を見たことはありますが)。ししょーは、親切な先輩に車で連れて行ってもらいました(スマン)。それでも始発ぐらいの列車で集合場所に向かったのを覚えています。場所は、ダム湖に近い無人集落。電話線が来ていないので(ゆえにオフライン)、衛星電話という山間部の電線工事でしか出番のないものを常備しているそんな民家でした。オンライン端末がないので日付も金額も全部スタンプで、しかも近隣の貯金事務センター(名古屋)に用紙を送らないとシステムに反映されないなど、なかなか貴重な体験ができました。このサイトのトップページに東の川簡易局の印字を載せています。即反映されないので、その後の局でも当然オフライン処理をしなければならず、随分と局員さんを混乱させてしまいました。申し訳ありません。
- 打田下井阪簡易郵便局(和歌山県紀の川市 現在は下井阪簡易郵便局)
特に珍しくはないんですが、ししょーが初めて遭遇した簡易郵便局です。それまで普通の郵便局にしか行ったことがないので、そのつもりで局を探すが、付近にそれらしき建物はない、でも地図を見るとこの辺なんだけど。。。ふと見ると、何の変哲もない民家に郵便局の看板が。郵便マニアの家じゃなければここかなと思いつつ回り込むと、民家の表札があり頭上には「打田下井阪簡易郵便局」の看板が。結構カルチャーショックでした。今はもう慣れましたけど(-_-;)
- 大阪関電ビル内郵便局(大阪市北区 2009/8/31中之島ダイビル内郵便局に統合)
だんだん数は減っていますが、会社のビルや工場の敷地内に郵便局が設置されている場合があります。本来は関係者以外立ち入り禁止なんですが、その中に郵便局があるので入ってもよいという特殊な例です。最初だったので、入口のガードマンに「郵便局はどこですか?」と尋ねて別の局を案内されたら諦めようと思ってましたが(小心者)、幸い建物内の郵便局を紹介してくれて、入館者名簿に名前を書いて無事たどり着くことができました。最近の大型のビルでは、共用部分(いわゆるテナントゾーン)というものがありレストランや店舗が並ぶ一角に郵便局が入っていることが多いので、こういう心配をすることも少なくなりました。
- 第二霞ケ関郵便局(東京都千代田区)
こちらも上記の大阪関電ビル内局と同様にビルの敷地内にある郵便局です。どこにあるかと言うと、なんと国土交通省の地下1階なんです!だいぶ慣れてきたので、臆することなく入口のガードマンに郵便局に行きたいことを告げ、入館証(なんとICカード)をゲットして自動改札のようなゲートを通過。まあ、特に見るものもなかったので、そのまま出ましたが。
- 久多簡易郵便局(京都市左京区)
まだ拠点が関西だった頃のお話ですが。ある冬の日のことでございます。ししょーは初代の師匠から電話を受けました。「広河原に行こう」え?広河原ですか?広河原というのは京都市左京区の北西部に位置する区域のこと。はっきり言って山奥です。「京都バスの広河原行きのバスって、途中でタイヤチェーン付けるんや。それ見に行こう。ついでに久多(くた)にも行けるで。」冬の時期に、寒い山奥まで行くとは、この人こんなにアウトドアだったのかと思いつつ、師匠のご命令なので拒否もできず、京都の出町柳駅(洛北への玄関口)に集合し、そこから京都バス32系統の広河原行きのバスに乗ったわけです。このバスは途中の鞍馬辺りから雪深い道を走るため、貴船口付近でタイヤチェーンを装着します。
バスは雪深い道を走り、終点の広河原バス停に到着。バス停の目の前にスキー場があり、当時ですがNTTドコモの携帯電話すら圏外になるような超山奥。ここからが大変でした。一応車の通れる道ですが、深い雪やアイスバーンに苦戦しながら府道38号線を南下し、能見口交差点を左折して府道110号線をひたすら東へ(もちろん山道だから真っ直ぐじゃありません)。12km以上に及ぶ山道を抜けると、そこは相変わらず京都市左京区ですが久多の集落が見えてきました。ここにあるのが左京区に2カ所しかない簡易郵便局の1つ、久多簡易局なのです(もう1つの八瀬簡易局は一時閉鎖中ですが)。当時は通帳が新型に切り替わりつつある時期で、旧型通帳を探し求める日々でしたので、こういうローカルな局は狙い目でした。でもこのアプローチは、どうなんだ?無事旧型通帳で更新できましたが、局員さんがまじめ?だったのか旧通帳を廃冊する際、パンチ穴を空けられ、それが主務者印欄のところだったので、大事な主務者印をだいぶロストしてしまいました(T_T)
さて、ここから最寄りのバス停(京都バス葛川梅の木停留所)まで、さらに6.5km。また雪道歩くんですか?と思っていると、通りがかったトラックの運転手さんが不憫に思ったか、近くのバス停まで乗せてくれました。運転手さんありがとうございます!終点より一つ手前の町居バス停から京都バス11系統(現在は朽木学校前発の10系統)の出町柳駅前行きに乗り、よく無事に生還できたと胸をなで下ろしたのでした。
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