最近は数が減っていますが、郵便局には分室というものがあります。分かりやすく言えば、郵便局(主に本局)の出先機関のようなものです。なお、出張所という言葉は基本的にATMコーナーを指しますので、分室とは違いますし、我々の訪問対象からも外れる性質のものです。今回は分室についてお話しさせていただきます。
分室とは何かというと、官公庁などの組織の一部分が別の場所に設けられたものを差します。郵便局の場合は、ある郵便局の出先機関と考えていただくと分かりやすいかと思います。
実際には大規模郵便局の機能の一部を分設した場所であることが多いです。東京都内で言えば、銀座郵便局JPタワー内分室、麹町郵便局逓信病院内分室、大崎郵便局NTT関東病院内分室、晴海郵便局京橋分室があります。いえ、正しくはありました。このうち、JPタワー内分室、京橋分室は現存してますが(ただしゆうちょ銀行に関しては、それぞれ本店、京橋支店となっている)、逓信病院内、NTT関東病院内の分室は既に廃止となっています。
分室というものは、元の郵便局の一部機能を分設したものですので、局番号は元の局と同一です。ただし、分室であることを表すために記号を付加されます。分室のできた順によってAから順番に記号が割り振られます。主務者印についても本局と区別するため、記号によって所定の位置に切り欠きがあります。くどいようですが、摩耗したわけではないです。

【主務者印の切り欠き位置 記号によって切り欠き位置が決まっている】
基本的には分室というものはそれほど多くなく、たいていは1カ所なので最初のAだけで事足ります。しかし、分室の数が増えるとB、Cというように記号が増えていきます。ししょーの把握している限りでは、名古屋中央郵便局が一時かなりの分室を抱えていて、A:郵政局内、B:名古屋駅内、C:名古屋貯金事務センター内、D:柳橋、E:第二豊田ビル内、F:名古屋駅前ということもありました。最近はかなり整理されたのでここまで記号を使うこともないですが。
余談ですが、分室の記号ではG、Hというものもあり、切り欠きの場所はどうするんだろうと思っていたのですが、そういう分室は郵便のみ取扱いのようなので、大丈夫みたいですね。
昔の貯金通帳(郵政事業庁ぐらいまで)には主務者印を押す欄がありました。主務者印については、別の文章でまとめてますのでここでは書きませんが、分室というものがあって、そこの主務者印は違うんだよという話を聞いて、とても興味を持ったものです。今、かつての分室は廃止されたり、特定局(普通の郵便局)に転換されたりと、かなり数を減らしてしまいましたが、わずかに残る場所に遭遇すると、なんだか嬉しい気分になります。たまには主務者印でも押してもらおうかなと思いつつ、最近の旅先にはなかなかないんですよね。しかも貯金を扱っていない所も多いので、ますます縁がない。
ですが、分室というものの存在を意識するだけでも、郵便局めぐりが楽しくなるのではないか、と個人的な感想を述べつつ終わりたいと思います。今日もご高覧いただきありがとうございます。