0.はじめに
待ちに待ったゴールデンウィークの季節!(少々日本語が乱れております。ご了承ください)ちょっとケチが付いたが、休みは確保できた。今年はどこに行こうかな。と何となく考えていたのだが、ふと気付いた。今まで九州に行ったことがなかったな。
実際のところ、九州には1回だけ行ったことがある(もちろん局巡りという意味であるが)。しかし、このサイトを始めてからは1度も行ったことがない。ここまで九州地方の旅行記は未登録であったが、いつまでもそういうわけにはいくまい(そうなの?)。
ということで今回九州旅行を画策したのであった。旅行貯金も大事なのだが、その前に九州エリアの未走破路線に乗らなければ!という事情からプランを決めることにした。九州内の未走破路線はラクテンチケーブル(大分県)もあるけど、その前に西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)があるな、とか考えていると結局九州北部の旅をすることになった。まあ、順番に進めるとするか。
1.プランニング
九州北部という表記についてだが、昔の同人誌(大学時代の旅行記)でも触れたように(まるでその同人誌が一般に普及してるような書き方だなヲイ)北九州地域と書いてしまうと北九州市エリアを指すことになるので、ここでも九州北部という記載を用いることにする。
今回使用するきっぷは、その名も『旅名人の九州満喫きっぷ』。これはJR九州が発売するきっぷだが、九州島内のほぼ全ての鉄道線が利用できるきっぷなのである。ただし、2025年4月から価格改定(11000円⇒12000円)&長崎電気軌道がエリアから外れてしまったが。それでも九州島内を回るには有効なきっぷである。
なお、有効期間は発売日から3ヶ月、その期間内に3回利用できる。ここで言う3回とは1日・1人を1回とした場合である。さらに普通列車の自由席しか利用できない。特急(新幹線含む)を利用する際は、特急券の他に乗車券も必要になる。もちろん西鉄の特急は料金不要なので利用できる。青春18きっぷの3日間用拡張版と捉えればよいだろうか。九州内限定だが。それでも、長崎電軌と皿倉山ケーブル(ラクテンチケーブルもだな)を除く鉄道線に乗れるというのは魅力である。今回はこのきっぷを使って、九州内の未走破路線を回りつつ郵便局も回るという計画である。
【旅名人の九州満喫きっぷ】
九州へはどうやって移動しようかな?まあ、飛行機かな、とか思っていたのだが、気が付いたらじゃらんパックで予約していた。⇒⇒⇒⇒⇒↑せっかく、このサイトの右側で紹介しているのに使わないのもアレだから。そして気付いた。しまった!ANAのマイルが結構貯まっているじゃないか!どうしようかな?夏に旭山動物園でも行くか。
とまあ掛かり気味にプランを決めてしまったが、今回の行程は以下の通りとなった。九州内の未走破路線を回りつつ、ついでに局巡りというコンセプトだが、3日目は局巡りメインになってるな。
1日目:(往路)~福岡空港~博多~武雄温泉~(西九州新幹線)~長崎~(長崎本線)~鳥栖
2日目:鳥栖~小倉~田川後藤寺~添田~(ひこぼしライン)~日田~(ひこぼしライン)~夜明~久留米~鳥栖
3日目:鳥栖~原田~(本数激少区間)~桂川~長者原~(香椎線)~香椎~博多~福岡空港~(復路)
1日目は西九州新幹線、2日目は日田彦山線のBRT(ひこぼしライン)がメインだが、3日目は局巡りメインとなる。福岡市営地下鉄の七隈線走破もあるけど(元祖道路陥没案件)。今回は局数よりも九州内で局巡りすることがメインなので、局数については特に考えていない。
なお、今回はANAじゃらんパックの利用とした。福岡空港発着、鳥栖連泊となかなかイカれたプランだが、行程の都合上そうなってしまったのであった。なお緻密な計算の結果、航空券+ルー○イン宿泊の料金よりも安くなった(はず)。
2.プロローグ
今回はじゃらんぱっくのANAじゃらん(航空券+宿泊)を利用するわけだが。最終旅程表は出発の2週間前に発行されるらしい。前回じゃらんパックを利用したのはいつだったかな?もう8年前になるのか。その時の旅はこちら。その時の記憶なんてないんだが。新幹線の場合は指定券券売機で発券できたが(JTBのダイナミックパッケージだったけど)、今回はどこで航空券を手に入れればいいのだろうか。えーと、AMC(ANAマイレージクラブ)の会員番号に紐付けていたおかげで、ANAアプリでちゃんと航空券が表示された。チケットレスと書いてあったので不安度MAXだったんだけど。これでオンラインチェックインすればいいらしい。以前はスキップサービス(チェックイン無しで乗れるシステム)というのがあったが、どうやら廃止になったようである。こういうスマホありきのやり方、あまり好きではない。
いよいよ出発である。頑張って早起きして、羽田空港にはフライト50分前には到着。保安検査場を早々に通過する。搭乗口は、目の前にあった。ところでオンラインチェックインが始まったタイミングと思われるが、今までは保安検査場を通過すると保安検査証、改札口を通過するとご搭乗案内という紙がもらえたが、今回はそういう紙類が一切ない。飛行機は羽田を飛び立ち、無事安定軌道に入ったので機内サービスが始まる。なんかコーヒーはなさそうだったので、リンゴジュースをもらう。
【エチケット袋というのが一般的な呼称らしい】
【富士山の眺め】
【富士山の眺め2 上空からはきれいに見える】
【りんごジュース】
福岡空港の到着はほぼ定刻通り。だが、例によって降りるのに時間がかかる。福岡空港は大きくないとはいえ、地下鉄の乗り換えまで10分は短かったか?なんとか間に合った。
普通筑前前原(JR筑肥線乗り入れである)行きの電車に乗り、博多に着いた。ここで旅名人の九州満喫きっぷ(長いので、以下満喫きっぷとする)を買おうと思ったが、指定券券売機には行列ができている。これを待っていたら特急に間に合わない。仕方ない、長崎で買おう。
【普通筑前前原行き JRの303系である】
発車案内を見ると、特急リレーかもめ長崎行き?ちょっと待て。武雄温泉行きじゃないの?気持ちは分かるんだけど、武雄温泉行き、武雄温泉で長崎行きに接続が正しいよな。さて、車両は787系だ。懐かしい。昔乗った時は乗り心地の良さ、静かな車内に感激したものだが、今も当時と変わらない走りを見せてくれる。カフェテリアはなくなったけどそれ以外は変わってないな。
【博多駅の発車案内 リレーかもめ号は長崎まで行かないぞ】
【特急リレーかもめ号 かつてはつばめ号と呼ばれていた列車である】
【リレーかもめ号 側面の案内】
終点の武雄温泉に着いた。実は同じホームの反対側に新幹線が発着するので、スムーズに乗り換えできる。上越新幹線みたいだ。だが、これはあくまで暫定的なもので、理想的には(て言っちゃった)新鳥栖から直通で長崎まで結ばれる予定である。が、実際には武雄温泉乗り換えの状態が続いている。
【武雄温泉駅 新幹線と在来線が併走している】
ちなみに西九州新幹線のかもめ号(白いイモムシと区別するため)はN700S系8000番台を使用している。東海道・山陽新幹線のN700S系とだいたい似ているが、こちらは九州らしく木材を活用した内装となっている。しかもなんと両側2列シート。肘掛けがデカいので横の人と干渉することもない。なんともオーバースペック、いやありがたい造りである。
【大村湾が見える】
※細かいことを書くので、面倒な方は飛ばしてください。
西九州新幹線は元々は九州新幹線の新鳥栖から分岐して長崎までを結ぶ計画であった。が整備新幹線を作ると並行在来線はJRから切られてしまう。ハッキリ言って新幹線を作るメリットがない佐賀県がそれを嫌がったため、暫定的に武雄温泉~長崎間の区間を建設し、その後新鳥栖~武雄温泉間は在来線を活用することになった。新在直通の方式としてフリーゲージ(軌間可変方式)が検討されたが、構造の複雑さと重量増などの理由で新幹線には適さないという結論に至り、再び新鳥栖からの区間をフル規格で建設することになった。当然メリットのない佐賀県が賛同するはずもなく、議論は振り出しに戻ったのであった。もうね、長崎県が全額工事費を負担しないと佐賀県は納得しないのでは?
3.長崎市の旅(1日目)
ここではあくまで局巡りを中心とした観点で旅行の記録を記すものとする。本当は旅行記だけ分離したかったが、そうもいかないので。ただ、このブログはあくまで旅行貯金がテーマなので、それ以外の旅行記部分についてはフォントを小さくして記載することにした。みなさんのご興味に応じて適宜飛ばしていただければと思う。
【西九州新幹線の終点長崎】
長崎に着いた。さて、目の前に改札機があるわけだが。何を入れたらいいんだろう?手持ちは博多~長崎の乗車券と特急券、そしてなぜか博多~武雄温泉間と武雄温泉~長崎間の座席指定券。適当に2枚入れてみるが、見事に止められてしまった。そうか、やはり4枚入れないといけないのか。とりあえず有人窓口に向かう。きさま、まだきっぷを隠し持っているなッ!と言われる(多少脚色しております)。記念に持ち帰りますか?と聞かれたのでお言葉に甘えていただくことにした。
【博多~長崎間の乗車券・特急券など】
往きは新幹線で来たので、帰りは在来線に乗ることにした。特急にばかり乗ると満喫きっぷのメリットが生かせない。ここの在来線は新幹線と経路が重複しないから3セクに分離されることはないだろうが、やはり本数は大幅に減ってしまった。次の長崎本線の列車(肥前浜行き)まで約3時間以上ある。回れるところは回っておくか。
【西九州新幹線開業記念 駅ピアノ ♪もしもピアノが弾けたなら~】
実は長崎から鳥栖方面(江北方面)の列車は1日3本しかないが、途中の諫早までなら1時間に1~2本程度ある(長与経由を含む)。長崎駅周辺が早く終われば諫早で降りようかとも思ったのだが、行ける局数が増えるわけでもないし、何より旅行の途中で立ち寄るというコンセプトに反するので、長崎駅周辺を回りきるプランとした。なお、調査の結果諫早乗り換えなら1日8本ぐらいあることに気づいた。でもまあいいや。諫早はシーサイドライナーシリーズ(もしあれば)の時に回ろう。
その前にきっぷを買わないと。満喫きっぷは指定券券売機に入ってるよな?おトクなきっぷのメニューを見ると、1ページ目に出てきた。利用開始は本日、クレカが使えるのはありがたい。
【指定券券売機の画面 1ページ目にあった】
【よろしければ確認を押してください】
●長崎県庁内、長崎丸尾、長崎稲佐、長崎天神、長崎桜町、長崎中央(ゆうちょ銀行長崎店)
ここ長崎は路面電車(長崎電気軌道)の走る街である。もちろん駅前にも電車が走っている。今日は乗る時間がないなと思っていたのだが。まずは長崎県庁へ。とりあえず東口から出て、南へ進む。駅に沿って進んで行くと大きな道路の向こうに長崎県庁が見えた。渡れそうな場所はどこだ?妙な通路を通って県庁前の道路(県道112号線)に出る。道路を渡って右側に見える建物が県庁のようである。
【長崎県庁】
【長崎縣廳 長崎縣議會 読めん】
さて、県庁に入ったものの郵便局はどこだろう?たいていは1階にあるものだが。庁内の案内図を見ると、2階だと?ホールの階段を上がるとあった。今日も忘れずゆうゆうポイントゲットだぜ!
【県庁案内板 郵便局は2階か】
【長崎県庁内局】
【ゆうゆうポイント忘れないように】
ここのスタンプは通常タイプとイラスト入り。もちろんイラスト入りにしてもらうが、これはなんだろう?と調べてみると長崎がんばらんば隊改めTeam長崎がんばらんばのがんばくんとらんばちゃんらしい。いやー、思わず長崎県+チ○ンラーメンで検索してしまったよ(^_^;)これで県庁内局(都庁内、府庁内含む)は13局目となった。なお、今回のスタンプ一覧は最後に一括で載せることにする。
次は目の前の大きな橋(旭大橋)を渡らないといけない。道路を渡って橋への階段を上がる。300mほど進んで橋を越えて下の道に降りて右側に進む。高低差もなかなかある橋である。350mほど進んで川を越えて右に入ると丸尾局があった。
【旭大橋へ上る階段 これだけでもキツい】
【旭大橋を渡る】
【旭大橋から長崎港を見る】
【長崎丸尾局】
実はこの丸尾局は昼休憩の実施局だが、昼休みの時間は11:30~12:30。長崎駅到着時刻より前なので特に問題はない。
【知ってた】
局前の道を入って橋を渡り、悟真寺前通りを左へ進む。道は悟真寺に向かって上り坂、悟真寺を過ぎると稲佐公園通りと名前を変え下り坂になる。760mほど坂道を進むと丁字路の角に稲佐局があった。この坂の多さ、長崎だなあ。
【稲佐山まで4キロ なんか夜景がきれいらしいです】
【長崎稲佐局】
局前の角を右に下って広い道を左側に進む。川を越えて700mほど進み、電車通りを越えたら突き当たりを左に入る。90mほど先に天神局があった。
【そう言えば長崎駅は高架になったんだったな】
【長崎天神局】
次はどちらに行くか決めてますか?と尋ねられたので、中央局の方へ行きますと答える。だいたいその方向だ。
次のポイントは少し遠い。基本歩くつもりだったが、マピオン先生が電車に乗れというので、近くの宝町スタジアムシティサウス電停から長崎電軌の3系統蛍茶屋行きに乗る。またマピオン先生の残像が見えた。ここの電停には1系統の崇福寺行きと3系統の蛍茶屋行きが発着するが、次の目的地桜町電停を通るのは3系統なのである。ここは乗車時に中ドアでICカードをタッチして入り、降車時に運賃箱のリーダーにタッチする方式である。実はICカードのみ乗継割引が適用されるので(新地中華街、西浜町、市役所前、長崎駅前)、このような方式になっているようである。もちろん、東京の(ヲイ)Suicaをタッチする。
【電停ではありません ナナナンダッテ~!? なお電停は画面手前にあった】
【こっちがスタジアムシティサウス電停 渡らんで 危なかよ】
長崎駅前電停を過ぎてその次の桜町電停で降りる。しかし、3月まではタダで乗れたのにな。でも1乗車150円(4月に値上げ)、Suicaも使える。それぐらい出してもいいじゃないって?そうだな。
【1系統崇福寺発赤迫行き 1200形】
電停から南の道に入る。120mばかり坂を上り、広い道(国道34号線)に出たら渡って左方向に進むと70mほど先に桜町局があった。
【3系統蛍茶屋発赤迫行き 500形】
【電車運賃改定のお知らせ(;_;)】
【長崎桜町局】
【長崎と言えばビワ】
【がんばれ!V・ファーレン長崎 あの甲高い声の元社長を思い出すな】
電車通りに戻るのがよさそうだな。隣の電停は長崎駅前。その手前に長崎中央局があるのだが、歩ける距離なので歩くことにする。桜町通りを260mほど西に進むと長崎中央局があった。
【もはや都会では見なくなったIKcoachのキュービック】
【長崎中央局(ゆうちょ銀行長崎店)】
ここはもちろん(?)ゆうちょ銀行。しかしいつもの行員さんの姿はない。そしてカウンターの上に置かれた番号札発券機。画面に貼られたテプラに押すと書いてあるから、これを押すんだろう。飛行機に乗ってたせいで、耳が時々バキって鳴るんだが。
初日だから頑張れたのか、想定がかなりシビアだったからか、長崎駅には15時前に戻ってきた。そうだ、時間もあることだし、昼ごはんにするか。前に長崎に来た時はちゃんぽんを食べた記憶があるが、今回も駅前のアミュプラザ(駅ビル)に入るとちゃんぽん屋さんは準備中。なにか代わりの名物はないかと探すと、あった。杵屋だけど。普段のメニューだと意味がないので、地域限定ごぼう天うどんセットを注文する。ごぼう天うどんは長崎の名物?え?福岡なの?まあ、九州だしセーフ。
【ごぼう天うどんセット】
今からでも諫早に行けば最悪1局ぐらいは行けそうだが。やはり中途半端になるので、次回のシーサイドライナーシリーズ(いつになるんだろうか?)に委ねることにする。
【長崎駅前 電車が走る光景はいいものですなあ】
【実現させようフル規格!じゃあ出すものを出そうよ】
はあ、疲れた。次の鳥栖方面の列車は普通肥前浜行き。実は西九州新幹線の開業により長崎本線は特急が走らなくなり、かなり劣化した。なんと電車が走らなくなったのである。いわゆる旧線と呼ばれる喜々津~長与~浦上間は昔から非電化であったが、新線の方もかなりの距離で電線を撤去されてしまい、電化区間は肥前浜までとなってしまった。新幹線はあるのでJRとしては電車はかろうじて残ってるから、電車は路面電車しかない高知よりマシか。最近JRはローカル線の架線を外すのがトレンドらしいのだけど、何だか淋しい気もする。
【長崎駅発車案内 諫早までは本数があるが】
【ICカードは諫早駅まで 大村方面は竹松までだが】
そして、新幹線は来るようになったが、在来線は気動車だけになってしまった長崎駅。新幹線の発着線は4本、そして在来線ののりばも4本ある。実際は切り欠きホームがあるので5本になるのだが。しかし列車本数を見ても明らかにオーバースペックにしか見えない。のりばが4箇所に分散されているけど、どう考えてもホーム1本(のりば2面)で足りるだろ。
長崎駅に着く時に新幹線からキレイな車両(YC1系)が見えたので、帰りはこれに乗るのかと思ったら来たのはなんとキハ47形。うーん、まあいいんだけど、うーんもういいよ。羽越本線でラストだと思ってたのに、なんか感動が薄くなってしまった。
【普通肥前浜行き なぜかキハ47形】
【行き先表示は?と思ったらこんなところに】
新幹線の開業により、並行在来線として3セクになってしまった会社はいくつかあるけど、基本的に電車が走っている。だがここは3セクではないけど、電線を外され気動車が走る路線になった。こうなると往時を偲ぶこともできない。ハッキリ言ってただのローカル線にしか思えないから。かつて特急かもめ号、そしていわゆる九州特急(ブルートレインのこと)が闊歩していたあの長崎本線は歴史の彼方に消えてしまった。そして、踏切の前にある高さ制限の表示、ところどころにある架線柱。いくつものトマソンは泣かせるな。
【床に座らないでください そういう風土なの?】
【電線のない架線柱が切ない】
終点の肥前浜で普通江北行きに乗り換える。どうも馴染みのない駅名であると思ったら、かつては肥前山口という駅であった。そっちは聞きなじみがあるな。と言うのもブルートレインのさくら号(東京発)の長崎行きと佐世保行きが分かれる駅であったからである。あと京都発のあかつき号の長崎行きと佐世保行きが分かれる駅でもあった(後に長崎行きのみとなり、南宮崎行きの彗星号と併結していた)。今は地名(佐賀県杵島郡江北町)に合わせて江北駅になったのだが、ブルートレインに乗りまくっていた世代としては肥前山口の方がしっくりとくる。
【普通江北行き もちろん電車(817系)】
長崎本線の起点である鳥栖に着いた。今日はここで停泊することになる。こんなところに食事できそうなところはあるんだろうか?なんて失礼なことを考えていたけど、駅前にフレスポ鳥栖なるショッピングモールがあり、そちらにいろいろ店があるようである。なお、新鳥栖(お父ちゃん止めてあげて)。鳥栖についてはまだ特急が発着するし、なにより駅前不動産スタジアム(サガン鳥栖のフランチャイズ)が駅前にあるのは大きいのではないだろうか。
【佐賀競馬場は九州唯一の地方競馬になってしまった】
【前々から気になってたビルボナーラ頼んでみた】
【九州の○ら寿司にはもちろん九州醤油がある!】
ホテルにチェックインして、個室に収まる。部屋で鼻をかんだらまた耳がバキバキって鳴るんだが。まだ治らんのか。
4.北九州市の旅(2日目)
ここからいったん小倉を目指す。鳥栖駅の付近に郵便局はないので、早めに出発する。鹿児島本線の区間快速門司港行きに乗り、約2時間ほど揺られて小倉に着いた。日豊本線の列車はあるけれど、1時間ほど待てば、なんと日田彦山線の田川後藤寺行きに乗れるので、それを待つことにする。
【昼ごはんを食べられる保証はないので朝にまとめて食べることにしている】
【区間快速門司港行き 正面に種別を書いてないので分かりにくい】
【床に座らないでください×2】
●小倉AIMビル内、小倉駅前、小倉船場
まずは駅の北側へ。北口(新幹線口)を出て、ペデストリアンデッキを右方向に進む。左に進みムービングウォークを3つばかり越えていく。200mほど距離があるのでこれは助かる。終点を右に100mほど進むと西日本展示場があるので、入口を探す。ビルの中に入るが案内図は見当たらない。中をうろうろしていると郵便局と書かれた表示を発見。この階段を降りればいいみたい。
【小倉駅北口のペデストリアンデッキにある銅像 ♫うちうの海は~おれの海~】
【俺の?果てしないムーヴィングウォーク】
【やっと着いた?】
【AIMビル入り口】
【階段を発見】
【こっちでいいんだな?】
【小倉AIMビル内局】
【小倉AIMビル内局(ビル内から)】
どうやらビルに入ってすぐの階段を降りるのが近かったようだ。なおAIMビルという名前だが、正式にはアジア太平洋インポートマートというらしい。
駅まで戻り、南口(小倉城口)から外に出る。ペデストリアンデッキを1段降りて左に進むと下の方に駅前局が見えた。番号札はどこだろう、と探していると呼ばれたので取らなくてすんだ。
【小倉駅南口を出ると左側に見える】
【小倉駅前局】
【今日も忘れずにポイントゲット】
ペデストリアンデッキに戻り、道路に沿って南へ進む。道路の右側に降りて南に200mほど進み、モノレールの平和通駅手前の道を右に入る。190mほど先の魚町交差点を左に入って130mほど下り、角を右に入ると船場局があった。中に入るとなんか狭いな。もしかして。そう、貯金窓口は2階だった。
【小倉船場局】
残り時間は30分ほど。これならモノレールに乗らないで済みそうだ。もっとも距離が近いのでそんなに早くなるとも思えないけど。ちなみにこのモノレール、平和通から小倉駅に行く時は分かりにくい。なぜかというと、渡り線が平和通の南側にあるからである。裏事情を書いておくと、もともとモノレールは小倉駅乗り入れができず、平和通までの路線であった。そのあと小倉駅まで延伸されたが、場所の問題なのか渡り線は増設されなかった。なので、小倉駅〜平和通間は上下線に分かれておらず、ランダムに走っている。小倉駅は島式ホームなので特に困らないが、平和通は相対式でしかも次の小倉駅行きがどっちの乗り場から出るか案内を見ないとわからないのである。
【平和通から小倉駅を見る お分かりいただけるだろうか】
【小倉駅手前の線路 おかわりいただけるだろうか?】
【北九州モノレール配線図(一部)】
【北九州モノレール小倉駅】
【祇園太鼓の像 そう言えばもうすぐどんたくがあるな】
小倉から日田彦山線に直通する普通田川後藤寺行きに乗る。来たのはキハ47形、いや高出力改造された147形。まああまり変わらんけど。しかしこんな車両がまだいるとは。
【普通田川後藤寺行き ちゃんと行き先表示が出ている】
【そんなに床に座るやつが多いのか?】
5.田川市の旅(2日目)
●後藤寺、田川平松
田川後藤寺に着いた。ここでも次の添田行きまで約1時間ほどの接続待ちとなる。まあ、田舎はこんなものである。駅付近に2局あるので、そちらを回ることにする。
駅を出て左側の道に入り右へ。100mほど先の後藤寺本町交差点を左に約160m進むと後藤寺局があった。
【後藤寺局】
来た道を戻り、駅手前の商店街(サンシャイン通り)に入って進む。JRと平成筑豊鉄道の線路をくぐってさらに進むと250mほど先に平松局があった。
【JRの線路をくぐる】
【田川平松局】
この後はどちらへ行かれますか?と聞かれたのでBRTに乗りますと正直に答えた。すると、BRTができてからお客さんが増えてますよとのこと。意外な経済効果が?
【ICカードはご利用になれません】
田川後藤寺からは日田彦山線の普通添田行きに乗る。その先は例のBRT区間となる。実は添田駅の北に1局あるのだが、時間的に厳しいのでここは見送りとなる。
【BRTが結ぶひと、地域、みらい 果たして】
【普通添田行き 鉄道はここまで】
添田駅からはBRTのひこぼし11号で終点の日田駅まで移動する。ここも東北のBRT同様に鉄道ののりばとバスののりばがフラットにつながっている。同一駅扱いだから?いや、どちらもワンマンカーなので運賃収受はそれぞれで行う。ここまで一緒に乗ってきた鉄ヲタ連中は、半分以上は折り返しの田川後藤寺行きで帰ってしまった。実際バスに興味のある人って少ないからな。淋しいけどそんなもんだ。
【BRTの車庫 日田バス日田営業所添田支所】
【列車が田川後藤寺へと帰って行く】
【BRTのりば 鉄道ののりばと直結している】
バスが車庫から出てきて出発線に入ってきた。車両だがなんか小さいな。マイクロバスタイプの車両である。東北のBRTは大型バスだったのに。一応中型車も在籍しているようだが。なんとなく線路跡が延びているが、バスはそんなもの無視して一般道を走る。結局バス専用道は彦山〜宝珠山間のみであった。まあ、災害の影響が少なかったところだけ利用したんだろうな。
【日田彦山線BRT ひこぼし号】
ちなみに途中の彦山を出ると次の筑前岩屋深倉へのルートが掘り割りになっている。実はこの部分はかつてはトンネルがあった場所なのである。あったと言っても開業前なので、厳密に言えば営業開始時点でトンネルはなかったのだが。そう一部で有名なあの二又トンネルの残骸というか跡地なのである。彦山駅を出て0.4キロほどの地点に道路と交差する箇所があるが、鉄道が健在だった頃は踏切だったのでその名も爆発踏切というのがあった。今は道路と交差するので爆発交差点に改称している。しかし爆発💣て分かりやすいと言えばいいんだろうか。
詳細については二又トンネル爆発事故で検索すれば出てくるが、かいつまんで言うと戦後すぐ(もちろん第二次世界大戦のこと)建設中の二又トンネルに火薬が保存されていたが、占領軍の指示によりこの火薬を処分することになった。同じく建設中であった吉木トンネル(現深倉トンネル)でも火薬が保存されていたが、そちらでは火薬を焼却して問題ないと判断されたため、二又トンネルに保管されていた火薬についても同様の処分をすることになった。が、こちらは火薬の量があまりにも多かったせいかトンネル出口から火炎が噴き出し民家を延焼、さらには大爆発に至りトンネルが吹き飛び(!)、当然その土砂は周辺に降り注ぎその結果150名近くが死亡、150名近くが負傷その他家屋損壊などの被害となったわけである。
もし近くを訪問することがあれば詳報をお届けできるかもしれないが、ローカル線の旅となるとかなりハードルは上がる。ましてや九州の山間部なんていつになったら到達するんだろうか?ということで、今回はこの程度に留めておきたいと思う。
【深倉トンネルと釈迦岳トンネル(奥)】
バスは宝珠山駅を出ると再び一般道を走り、夜明駅に着いた。ここでようやく降りる人が出てくる。そう言えば交通系ICカードが使えると言ってたのに、運賃箱にそれらしき装置がない?そして、運転手が出したのはキャッシュレス端末!あ、広電バス(のニュース)で見たやつだ。使えるってその程度の設備投資かよ。そして、バスは終点日田駅に着いた。ししょーは華麗に満喫きっぷを見せるが、これじゃローカル線に18きっぷで乗る利益に貢献しない鉄ヲタと同じじゃないか!
【進撃の巨人のエレ、リヴァイ兵士長】
【日田駅前のモニュメント 間に人が入ると・・・ぼっちのししょーには厳しい】
これでひこぼしラインクリアか?いや、実は光岡から日田まで高校コースと呼ばれる昭和学園前などを経由する別ルートがあるのだ。それに乗らないとひこぼしラインクリアとはならない。日田駅から添田駅行きのBRTに乗り、この高校コースを走破する。この時間の高校コースでの運用はやはり学生の通学需要を見込んでのことだろう。しかし、ししょーの不安は的中する。そう、乗客が少ない。いくら地方でも高校生ならそれなりの人数はいる。彼らを運ぶためのバスがこんな小さくていいのか?でも足りてるな。なんかこの路線の未来が見えた気がした。あまり長くはないかも。過去に幾千たび(消えていった)赤字ローカル線を乗り倒してきたししょーにはなんか見えた気がした。
【BRTひこぼし号添田駅行き(高校コース経由)】
夜明に着いた。ここからは鳥栖に戻るのみ。やって来た普通久留米行きは、おお赤い快速だったキハ200系だ。福北ゆたか線が電化される前に走っていた車両である。色々懐かしい車両に会えるのはいいな。中途半端に久大本線を走破し久留米に到着する。今日の停泊場所も鳥栖だったな。普通鳥栖行きに乗り、終点の鳥栖へ。
【夜明駅前の丸ポスト】
【普通久留米行きキハ200系 かつては赤い快速として篠栗線を走っていた】
長くなったので、いったんここで切ります。後編はこちらから。
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