広範囲を移動できるきっぷとして青春18きっぷが大変有名ですが。同様に広範囲を移動できて、しかも普通列車しか使えないきっぷとして、北海道&東日本パスがあります。名前の通り、北海道と東日本(東北、関東)のきっぷですけど、その使い勝手はいかがなものか考えてみたいと思います。
単なる紹介だけだとあまり面白くないので、青春18きっぷと比較した場合の評価も考えてみました。あくまでししょーの私見ですので、その点はご承知おき下さい。
- 利用期間
春季:2018年 3月 1日~2018年 4月22日
夏季:2018年 7月 1日~2018年 9月30日
冬季:2018年12月10日~2019年 1月10日
期間限定なのはほぼ同じですが、青春18きっぷよりは多少期間が長いですね。ちなみに、発売期間は利用期間よりも早めに設定されています。利用期間の7日前に発売が終了するのは、有効期間の関係でしょう。
評価:○(可もなく不可もなく) - 有効期間(日数)
有効期間(きっぷが利用できる期間)は連続する7日間です。うむむ、これは厳しいか。青春18きっぷは合計5日間(5回分)で、連続する必要はありません。でも、7日連続で普通列車の旅なんて、よほどの旅好きかマニアでない限りは品のいい拷問でしかないかも。
評価:△(かなり×に近いけど、使いようによっては何とかなるかも) - 発売額
発売額は10850円(小児5420円)です。小児料金がある!これは高評価ですな。お気づきかもしれませんが、青春18きっぷに小児料金はありません。大人も子供も一律11850円(5回分)です。1日あたりで計算すると青春18きっぷは2370円(1回分)ですが、このきっぷは1日あたり驚きの1550円です。これは相当にお得だぞ。
評価:◎(小児半額でしかも青春18きっぷより安い?)
- グループでの利用
残念ながら7日間連続で有効なきっぷですので、使用できるのは1枚で1人です。グループで利用するなら人数分が必要です。この項目いらなかったかも。
評価:×(分けて使うという発想が間違っているのかも) - 利用可能範囲
利用可能なエリアはJR北海道全線(北海道新幹線は新青森~新函館北斗間のみ)、JR東日本全線(BRT含む、新幹線除く)、青い森鉄道全線、IGRいわて銀河鉄道全線、北越急行全線です。東日本エリアのみですが、周辺の第3セクターが利用できるのは大きいです。例えば花輪線に盛岡から乗車する場合、青春18きっぷだと盛岡~好摩間の乗車券が必要ですが、このきっぷでは不要ですので。
評価:○(JR線以外が使えるのは有利です) - 新幹線、特急などの利用
青春18きっぷでは特急、急行に乗れません。普通列車のグリーン車指定席も利用できません。一方、このきっぷだと急行の自由席に乗ることができます。もちろん、臨時列車など走っていればですが。また急行であれば指定席、グリーン車、寝台車も指定券類を買えば乗車できます(くどいようですが、そんな列車が走っていればですよ!)ですので、18きっぷよりやや有利です。
評価:◎(急行(あれば)の分だけ有利な面があるので) - 総合評価
利用エリアは東日本エリアだけですが、その範囲内であれば青春18きっぷよりも動きやすい(旅程が組みやすい)きっぷだと思います。7日間の期間をどう取るか。うまく利用できるかに尽きると思います。
評価:○(一長一短があるのでうまく使えれば非常に有用だが、難しいかも)
総合的には使えるきっぷであると判断します。ただし7日連続で旅行できればですが。前後の1日を捨てて通勤に当てても、十分元は帰ってくるでしょう。それでも5日連続休みって無理ゲーだろ。それを克服できれば非常に有用なきっぷだと思います。ああ、心行くまで旅がしたい。