まじめに東海道線の旅(前編)

0.はじめに

ついにやって来ました、お盆休み!別にお盆ど真ん中でなくても良かったのだが、周りの顔色をうかがっていたらなんとなくこんな時期になってしまった。

今年は、東京で大運動会(あえてそう呼ぶことにする)が開かれている関係上、休みがイレギュラーになっている。お盆ウィークの初っ端が祝日というのは痛い。本当は、中1日で行動したかったのに。

さらに、今回の行き先だが、東京で大運動会が開かれている一方で、ロックダウンだなどと物騒な話もあるので、君子危うきに近寄らず(?)ということで、東京23区ツアーは延期することにした。その代わり、日頃あまり行けない所へ行こう、と考えてみたが、せっかく青春18きっぷがあるので(言うまでもなく毎シーズン購入している)、これを活用することにした。

では、どこへ行こうか?よく考えたら東海道線が中途半端に残っていることに気付いた。いつもは帰省の折りとか適当に降りて回っていたような。これだとどこまで行ったか分からなくなるので、きちんと順番に回ろう。ということで、横浜方面から未訪問地域を順に回ることにした。時間と体力的に2回ぐらいが限界だろうか。なので、前後編に分けて回ることにしたのだが。

1.プランニング

上記のように、今回は青春18きっぷを利用することにした。これならJR線をどこまでも(熱海を越えて東海エリアへも)行くことができる。さて、東海道線沿線はどこまで行ったかな?神奈川県エリアの訪問局をチェックすると、東海道線沿いでは、横浜市鶴見区、神奈川区、西区、保土ケ谷区と鎌倉市が終了、さらに駅から遠い局(概ね500m以上)を外すと、スタートは根府川?結構進んでいた。

しかーし!横浜市はどうなんだろう?実は神奈中バス(神奈川中央交通)の旅も画策しているのだが、その中で、横浜市港南区のラストピース横浜西港南台局というのが残っている。これは戸塚駅前から神奈中バスでアクセスできる。詳細は次稿に譲るが、舞岡管内の系統でその西港南台局と横浜柏尾局に行けるな。なので戸塚で途中下車することにした。

東海道線を西下して熱海に着いたらどうするか?熱海局は伊東線の来宮駅が近い。ならば、伊東線にも乗るとしよう。終点の伊東までそれなりに局が点在している。それを回ったら、函南方面へ。

ご存じのように(?)小田原から先は急峻な地形が続く。体力と暑さ(天気によるが)によって訪問局数が制限される可能性は大いにある。2日に分けるのであまり無理しないようにするか。

2.神奈中バスの旅(番外編)

●横浜西港南台
東海道線の列車に乗って西へ向かう。来た電車は大船行き。えーと、戸塚は大船の手前だから、大丈夫だ。普段は乗らないような中途半端な行き先の電車に乗る。

戸塚に着いた。東口のバスのりばに向かう。ここから舞岡行きの神奈中バス戸22系統に乗る。のりばに着くと長蛇の列!そんなに人気のある路線なのか、と思ってたら途中のブリヂストン前バス停で大量に降りていった。なるほど。終点の舞岡(舞岡営業所前)バス停まで移動する。

舞岡営業所
【神奈中バス 舞岡営業所】

バス停前方の長泉寺前交差点を左に入って坂を上る。実は西港南台局は坂の上にあり、舞岡からでも反対側の般若寺橋バス停(東戸塚駅から上大岡駅、京急ニュータウン方面のバスで行ける)でも、結局坂を上ることになる。坂を上りきったところの角で右を見ると郵便局が見えた。これが西港南台局だろう。いきなり、体力をかなり削られる。ちなみに長泉寺前交差点との高低差は約20mほどある。このあと大丈夫かな?とにかく、これで横浜市港南区をようやく制覇した。

西港南台局への道
【坂を上ると右に郵便局が見えた】

横浜西港南台局
【横浜西港南台局】

戸塚区標識
【ここは戸塚区と港南区の境界】

●横浜柏尾
坂を下ってバス停に戻り、戸塚駅東口行きのバスでブリヂストン前バス停まで移動する。横断歩道を渡って反対側のバス停に向かうが、ここの横断歩道は昼から押しボタン式。しかも、信号が青になるのが遅い!横断歩道を渡り、戸22系統のバス停ではなく、そこから100mほど進んだバス停まで移動する。ようやく目的のバス停にたどり着いた。ここから柏尾バス停まで移動する。横浜駅行きの横43系統がやって来た。舞岡営業所のバス(東戸塚駅、保土ヶ谷駅、横浜駅方面)は柏尾を通るが、戸塚営業所のバス(弥生台駅、三ツ境駅方面)は途中で左に曲がってしまう。要注意ポイントである。

柏尾バス停に到着。さて、柏尾局はどこだろうと地図(マピオン)を見ると、ほぼ右側(南東)にあるようだが。そこへ行く道がない!仕方なく、前方の歩道橋を渡って戻り、さっき見えた道を入る。柏尾局は昔ながらの建物であった。ここではティッシュをはさんでくれた。

柏尾局遠景
【バス停からは道路向こうに見えるのだが】

神社の案内板と柏尾局案内板
【柏尾局への案内看板 神社の表示が大きいのはなぜ】

横浜柏尾局
【横浜柏尾局】

帰りのバス停は、かなり南にあった。結構遠いな。やって来た横44系統のバスで戸塚駅東口に戻る。まじめにとか言いながらいきなり寄り道をしてしまった。だが、これで懸念であった西港南台局と舞岡管内の柏尾局を回れたので、良しとしよう。

3.東海道線の旅

●小田原本町
戸塚駅から東海道線の普通小田原行きに乗り、終点の小田原まで移動する。次のポイント小田原本町局までは歩くと1キロ強ある。とても良い天気だ(直射日光がヤバい)。歩きたくないな。というわけで、ここもバス利用とした。箱根方面(桃源台、元箱根港)のバスに乗れば、最寄りの幸町バス停まで移動できる。来たバスは箱根登山バスのT系統(桃源台線)であった。他の乗客はもちろん箱根まで行くんだろうな。箱根登山バスの時刻表を見ていると、本数が心許ない。少し心配したが、幸町バス停は他に伊豆箱根バスも経由する。両方合わせればまずまずの本数となる。

幸町バス停を降りて、前方の本町交差点の1つ手前の道を左に入って進む。160mほど進むと本町局があった。やはり箱根登山バスの小田原駅行きで戻る。帰りのバスは、やはり箱根からの観光客でいっぱい。このバスは前乗り前降りで中扉は使われないので、そのドアスペースを確保する。

小田原宿なりわい交流館ポスト
【こんなところにも丸ポストが】

小田原本町局
【小田原本町局】

●根府川
小田原駅に着いた。ああ、箱根そばのカレー食べたいな。しかし、そんな時間はない。小田原からは東海道線の普通熱海行きに乗って根府川まで移動する。ここからが今日の本番である。

小田原駅の大提灯
【小田原駅名物 大提灯】

駅を出て左に上る道を進むとすぐに根府川局があった。この根府川駅は無人駅。改札窓口があったであろう部分は塞がれて掲示板が取り付けられている。いくら大正義Suicaがあるからって、一応本線だからな?簡単に無人化していいものだろうか(-_-;)次の電車までは、ダイヤ乱れもあり約30分ほど。いい休憩にはなっただろうか。

根府川駅改札?
【根府川駅改札口? Suica改札機はあるが無人駅】

根府川局
【根府川局】

猿に注意看板
【駅ホームの猿注意看板 エサをあげてはいけません】

根府川駅背景
【根府川駅下りホーム 海が近い】

●福浦、真鶴、真鶴港
普通熱海行き(選択肢がそれしかない)に乗って隣の真鶴まで移動する。まずは駅の西側にある福浦局へ。地図を見ると、駅の出口と反対側の道を進む必要がある。駅前広場の右側奥に見える階段を上がって跨線橋を渡り、階段を降りて線路沿いの道を西へ進む。真鶴町から湯河原町に入ったら右側の道に入る。さらに150mほど進むと福浦局があった。ここは湯河原町。ややこしいが、ルート上湯河原町を先に行くことになった。

真鶴駅跨線橋
【真鶴駅の跨線橋 結構階段が長い】

湯河原町標識
【町境を越えて湯河原町へ】

福浦局
【福浦局 ここは湯河原町】

ここから駅まで戻る訳だが、さっきの跨線橋をまた越えるのか、大変だなと思って歩いていると、線路をくぐるトンネルを発見した。これを通ればあの階段を上がったり下りたりしなくて済むな。さっきはしょうがなかったが、今度はトンネルで線路の反対側に出る。駅に向かって進み、駅前で右斜め前の道を下る。約300mほど下ると真鶴局があった。

福浦歩道トンエル
【福浦歩道トンネル これを通れば、さっきの跨線橋を越えないで済む】

真鶴局
【真鶴局】

駅前まで戻ってきて、今度は真鶴港方面の右方向の道を進む。途中に左に進む海コースと直進する山コースが現れるが、坂上りたくないな、いやルートとしては左の方だな、とそちらへ進む。消防署を過ぎてさらに下っていくと小学校下バス停があり、その眼下に郵便局が見える。きっとあれだな。バス停脇の急な階段を下りてさらに進むと真鶴港局があった。

真鶴港看板
【真鶴港方面へと進む】

真鶴港局への道
【下の方に郵便局が見えるけど、あそこまで降りるの?】

ここも昔ながらの建物。しかもドアが手動。簡易局以外ではなかなか見ないタイプである。局内にはウォーターサーバーが置いてあった。いつもの宣伝的なもの(何とかクララとか)ではなく、ただのサービスのようだ。せっかくなので1杯いただく。そして、ここのスタンプは3種類。と言うことは、200円と入金票を2枚追加する。そのおかげかカード型のカレンダーがもらえた。

真鶴港局
【真鶴港局】

ここから駅までの道はほぼ上り。しかも、さっきのバス通りへは急な上り階段。このエリアの急峻な地形を味わいながら(?)、何とか駅まで戻る。うーん、休憩したいな。でも、もう14時を回ってるし、あまりのんびりもできない。

真鶴港局からの道
【これを上るのか(絶望)】

横断旗
【果たして使っているのか横断旗】

そして、なんとここで真鶴町をクリアした!?あれ?岩局があったはずでは。実は岩局は2020年12月をもって廃止されたのであった。場所は、真鶴町コミュニティバスの岩地区集会所前バス停の近く。行けない場所ではなかったが。廃線による路線クリアみたいなものか?

●湯河原、湯河原駅前
普通熱海行きに乗り、隣の湯河原まで移動する。さすが、著名な温泉街。結構人が多い。と言っても普段ならもっといるのだろうけれど。まずは駅前の道を左に進む。400mほど進むと湯河原局があった。ここは本局らしくかなり大きい。ここでついにティッシュをゲットした!

湯河原局
【湯河原局】

駅前まで戻り、さらに進む。トータルで750mほど進むと湯河原駅前局があった。

湯河原駅前局
【湯河原駅前局】

駅まで戻ってきた。暑い。さて次のチェックポイントは伊東線の来宮だが、時刻を調べると、最速でも到着は16時になる。ということは、ここで終了だな。駅前の広場には足湯ならぬ手湯なるものがあった。どれどれ、熱っちい!まあ、温泉だからな。数秒ほど手を湯治してみたが効果のほどは如何に?

土井實平公夫妻の像
【湯河原駅前の土井實平公夫妻の像 詳細は省略】

湯河原の手湯
【ゆがわらの手湯】

4.伊東線の旅

というわけで、来宮にすら到達しなかった。次回は来宮からのスタートになる。

サフィール踊り子号
【サフィール踊り子号 乗れるのはいつのことやら】

5.おわりに

それにしても暑いな。駅の近くまで来ると、ロッテアイスの販売機がある。モナ王を買って、体を冷やすことに。うん、うまい。

湯河原温泉のタヌキ
【湯河原温泉のたぬき】

本日の成果は、全て神奈川県だが、9局となった。少ない気がするが、地域的にはこんなものだろう。横浜市港南区最後の難関を制してクリアできたのは大きい。それ以外は特筆すべきものもないけれど、足柄下郡(湯河原町)はこれからの課題となるだろう。

この後は、せっかくの18きっぷなので熱海まで移動することに。おなかも多少空いたのでお蕎麦をいただいて(熱海駅の1番線ホームには案内がないがそば屋さんがある)、当駅始発の普通古河行きで戻ることに。明日もあるので、ほぼ寝ていたが。明日は何だっけ?何度も熱海や小田原を通っていると訳が分からなくなるから要注意である。では、次回、神奈中バスツアーでお会いしましょう!

東海道線真鶴までの局名印
【本日の訪問局スタンプ】

熱海そば

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