0.はじめに
大型連休の季節がやって来た。休日の間の休みを埋めて連休にするんだ。と思ってカレンダーを見ると、間に挟まれた平日は2日しかない。つまり、何も努力しなくてもある程度の連休は手に入るわけである。だが、我々の活動に充てられる日数は少ない。うーん、どうしたものか。今回も例によってJR東日本の株主優待券を使っての旅を計画している。仕方ない、この貴重な2日間を長旅に充てよう。それ以外の地域は夏にでも回ればいい。今年はもうマスクをしなくてもいいらしいので、熱中症のリスクは下がるはず。なお財政的な理由で株券を手放してしまったので、おそらく最後の株優の旅になる。もっとも、金券ショップで3000円ぐらい出せば買えるらしいが。。。
1.プランニング
今回は貴重な2日間の平日をこの旅行に充てることにした。後は夏休みなり、適当に途中で休みを取ればいいだろう。追加で休みが取れることが分かったのはかなり後だった。さて、今回のプランはと言うと、まずは東北新幹線で仙台へ。そこから石巻を経由して小牛田から東北本線に戻り、そのまま青森まで北上する。つまり並行在来線であるIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道を通るわけである。青森からは奥羽本線で秋田まで、そこから羽越本線で新潟方面に下る。新潟からは越後線で柏崎まで下りてから信越本線で長岡まで上がり、最後は上越新幹線で帰ってくる。
このうち、1日目を日曜日に合わせて移動に充てる。途中の一ノ関、盛岡は訪問済みなので。2日目と3日目を平日に合わせることで、この2日間は郵便局を回ることができる。2日目のスタートは青森とした。途中乗り換え時間を利用しつつ新潟へ。3日目は新潟付近を散策してから柏崎を回り込んで長岡から新幹線に乗る。つもりだったが、長岡で降りようとすると宮内~長岡間が重複するので降りられないことが発覚。仕方なく手前の宮内で降りることにした。駅近に1局あるので。このプランで途中立ち寄れる場所は以下となった。
青森、弘前、(秋田)、羽後本荘、新潟、柏崎、宮内。
秋田は前回の訪問で張り切りすぎたのが災いして回れる場所がなくなってしまった。一番近い局でも秋田駅から900m以上離れている。2時間あれば回れなくもないが、今回はパスすることにした。もっとも次回の秋田ツアーでは(もしあればだが)秋田中央交通の1日乗車券(IC1日乗り放題乗車券)を利用することになるだろう。Suica、PASMOに対応しているようである。
2.青森県の旅(青森)
●青森新町、青森県庁内、青森古川一、青森駅前
1日目の停泊地は青森。青森駅で長時間散策するなんて何年ぶりだろうか?いや、なかったかも(^◇^;)ここが2日目のスタート地点となる。次の弘前行きの電車が出るのは9:53。それまでに駅に戻らないと。ホテルは駅前なのだが、スタート地点の新町局に向かう。駅の東口(実際はホテルからだが)を出てワラッセ(ねぶたの家ワ・ラッセ)の前の道を東へと進む。500mほど進んだ角の左側に新町局があった。時間は、15分前。暇だったから早めに出てしまったのだが、こんなに早く着くとは。ここは番号札があるが、いつものレシートみたいな紙ではなく、緑色のプラカード。あれどうやって管理してるんだろう。いつも不思議だ。
【青森新町局】
新町局の前の道を南に進む。海風がなんだか寒い。よく考えたら北海道が近いんだよな。300mほど進むと青森県庁のある交差点に出る。目の前にある北棟に入り案内を見るが郵便局の表示はない。時間もないことなので、案内カウンターで聞いてみると、バカめ、郵便局は南棟だ(実際にそんな言葉遣いでないのは言うまでもないが)、ということで交差点を南に進み、次の県庁前交差点を右に曲がる。こっちが青森県庁南棟(どうも本館みたい)となる。いかにもという入口を入って見回すと左の方に郵便局の看板が見える。通路を進んだ右側に県庁内局があった。県庁内局シリーズ(都庁内局、府庁内局含む)は10局目になる。まだまだだな。こういう所では珍しく(?)「何局ぐらい回られますか?」と尋ねられた。「今はあまり人がごちゃごちゃいないけどお気を付けて」と声をかけていただく。ありがとうございます。
【青森県庁北庁舎 こっちではない】
【青森県庁南庁舎 こっちだった】
【出た!サーモグラフィー!】
【左側の通路奥に郵便局がある】
【青森県庁内局】
県庁前の国道7号線を西に進む。300mほど進んで国道旭町通交差点を右に入る。100mほど進んだ次の角の左側に古川一局があった。
【青森古川一局】
【番号札 このタイプは珍しい】
古川一局前の道を北上する。次の昭和通り交差点を左へ、その次の古川一丁目交差点を右へ進む。残り時間は15分。空き時間に回るには多すぎたか?140mほど進んだ交差点の右手前角に青森駅前局があった。駅からだと正面の通り(新町通り)を進んで青森市役所駅前庁舎の角向かいにある。
【三内丸山遺跡が近いようだが もちろん今日は行かない】
【青森駅前局】
青森駅に戻ってきた。残り時間は10分を切っていた。きっぷを見せて改札を通過する。ここから弘前行きの電車で終点まで移動する。
3.青森県の旅(弘前)
●弘前紙漉町
前回は弘前のロケーションをなめていたために不本意な結果に終わった。さて、今回はどうなるか。どこへ行くにしても駅から遠いんだよなあ。次の秋田行きが出るまでの時間は48分。なんとか行けそうな局として、紙漉町局に行くことにした。中央口を出て駅前の向かって左側の道を進めばいい。すぐに弘前駅前局があるが、ここは訪問済み。この道を道なりに進めばいけるはず。だが、これも見込みが甘かった。
電車の終点弘前駅に着いた。さすが大都会弘前。電車から降りると大量の客に前を塞がれる。これも考慮に入れるべきだったか。改札を出るのに5分くらいかかってしまった。さて、中央口に降りて左側の道をひたすら進む。まだ着かないな、とマピオン地図を見て現在位置にショックを受ける。しまった、遠すぎたかも。1.4キロ進んだ先にようやく紙漉町局が見つかった。
【弘前紙漉町局】
窓口に通帳などを出す。が、処理してる様子がない?受け取ったはずの局員は見覚えのない札束を悠然と数えている。あのー、そんなに暇じゃないんですけど。別の局員が気付いて処理してくれた。確かに、局によっては番号札がなく、受け付けたカルトンを積み重ねて下から処理をするところもあるけれど、そういうわけでもないよね?微妙に時間を削られたが、急いで駅に向かって戻る。次の電車を逃してもなんとか特急でリカバリはできるが。でもなんとか発車5分前に駅に到着することができた。ややこしいきっぷだが幸い駅員さんはすぐ通してくれた。普通秋田行きがやって来た。これを逃すと次は2時間後になる。
【癒やされますなあ、いやそんなのんきなことを言っている場合では】
もう少し駅に近いところに品川町局があるのだが、そちらにした方がよかったかもしれない。弘前市内については、弘南鉄道と絡めた方がよさそうな気もする。紙漉町局も実は大鰐線の弘高下駅が近いし。弘南鉄道は1日乗車券(大黒様きっぷ)を発売している。もしくは津軽フリーパスを使うと市内の弘南バスが使えるので、そちらの利用も考えるか。少なくとも空き時間に行くところではなかったと思った(反省)。
4.秋田県の旅(羽後本荘)
●本荘、本荘駅前
秋田から乗り換えた電車の終点が羽後本荘であったので降りる。その後の電車は酒田行きなのだが、秋田での時間が中途半端になるので、ここで降りることにした。西口を出て正面の道路を西に向かって進む。1.2キロ少し進むと交差点の左前方に本荘局があった。ここも相当に移動距離が長いのだが、次の酒田行き電車が出るのは16時過ぎなので、乗り遅れることはないだろうという判断である。あくまで電車の待ち時間で移動するというコンセプトは捨ててはいない。
【この辺のJRは日本海に沿って走る 景色が実に眼福なのである】
【本荘局】
【マスク着用のお知らせ 詳細についてはどこかで書くかも(可能性低し)】
来た道を戻り700mほど進むときらやか銀行があるので、その角を右に入る。次の信号を左に入り200mほど進むと本荘駅前局があった。電車の時間は余裕なのだが、窓口が閉まるまで残り5分のところでなんとか間に合った。
【本荘駅前局 やっぱり写真が失敗してるな(;_;)】
羽後本荘駅に戻ってきた。酒田行きの電車を待つ。他に羽後本荘駅の付近で行けそうな局は、石脇局(1.9キロ)か。由利高原鉄道ツアーのおまけなら行けるかもしれないが、優先度は(ry
5.新潟県の旅(新潟)
●新潟白山浦、新潟学校町、新潟東中通、新潟南浜通、新潟中(ゆうちょ銀行新潟中店)、新潟礎町、新潟中央(ゆうちょ銀行新潟店)、万代シテイ
3日目のスタートは新潟駅。駅から離れたところからスタートして、駅に向かって進み途中の局に寄るパターンとした。スタート地点まで歩くのは大変だなと思っていたが、マピオンのルート検索をかけると、白山駅までJR越後線で行けというアドバイスをいただく。電車の時間を調べると、8:47発の内野行きがある。これなら丁度よい。乗車券のルートから外れるが(乗車券のルートを一部進む形になる)、ここはSuicaを利用する。乗車券を出さないでSuicaを改札機にタッチする。隣の白山で降りて、Suicaを改札機にタッチする。ちょっと高いな。Suicaが使えるだけで運賃体系はローカル線だからな。
【新潟名物のビール風味爽快ニシテ なぜかいつも買ってしまう(いつも?)】
【新潟地区のエースE129系電車 東北のヤツとはまるで違う】
北口の階段を上がり目の前の道路に出る。右方向に120mほど進むと白山浦局があった。ここが今日のスタート地点となる。時間は3分前。まあ、そんなものだろう。窓口に通帳一式を出して処理してもらうが、局員さんの様子がおかしい?どうやら局名印の下が切れてしまったようだ。ペンで直しますか?と聞かれるが、いやそのままでよいです。押し直しも汚くなったらイヤだし。とやり取りしていると別の局員さんが奥からタオルとウエットティッシュを持ってきてくれた。字は判別できるし色々もらえて恐縮です。
【白山駅の案内と郵便局の看板】
【新潟白山浦局 ここも写真がごめんなさい】
ここから歩いて新潟駅に向かう。新潟駅までの距離は約3.6キロ。もちろん、寄り道しない場合である。乗車予定の吉田行き電車が出るのは11:20。行けそうにも思えるが、ここでも計画の甘さが出てしまった。
【いただいたタオルとウェットティッシュ】
白山浦局前の通りを東に進む。450m進んだところの白山浦一丁目交差点を左に入り、次の学校町一丁目交差点を右に入る。市役所を右に見ながら130mほど進み新大病院前交差点を左に入ると学校町局があった。ここでもティッシュがもらえた。新潟っていい街だな。
【新潟学校町局 ここも写真が(´;ω;`)ブワッ 】
学校町局前の国道116号線を東に進み、市役所前交差点を北に進む。300mほど進んだ通りの右側に東中通局があった。
【新潟東中通局】
東中通局前の国道116号線をさらに北に進み、寄居町交差点で国道が右に曲がるがそのまま直進する。600mほど進んだ突き当たりの左側に南浜通局があった。
【新潟南浜通局】
南浜通局の前の道を東に進み、約400m進んだ交差点を右に進む。180mほど進んだ東堀交差点角の北西側(こちらからは手前になる)に新潟中局があった。ここはゆうちょ銀行新潟中店。行員さんが番号札をくれた。隣のタブレットには待ち時間目安は10~20分と表示されているが、しっかり15分は待たされた。番号札(レシート)がそのまま窓口用の番号札になっている。
【新潟中局(ゆうちょ銀行新潟中店)】
目の前の国道7号線を東に進む。約400mのところにある礎町交差点を北に入ると礎町局があった。
【新潟礎町局 ちなみに読み方はいしづえちょうらしい】
【信濃川を越える萬代橋】
新潟駅にだいぶ近付いた(はず)。国道7号線を東に進む。残り時間は40分ほど。間に合いそうだなと油断していたが、信濃川を越える萬代橋の長さに驚く。余裕がないかもしれない(゚Д゚;)ここは敢えて新潟中央局を目指したが、失敗したように思う。礎町交差点から1.1キロほど進んだ東大通交差点を左に曲がる。150mほど先に新潟中央局があった。ここもゆうちょ銀行(新潟店)。行員さんの姿はなく、カウンターの上に受付機が置いてある。ここでは小さい紙を挟んでくれた。それと、今年は連休中にATMが止まりますよということでお知らせの紙とキャンディをくれた。
【新潟中央局(ゆうちょ銀行新潟店)】
【消毒済みと使用済み 最近は減ってきたのかな?】
【窓口用番号札 かなり簡素なタイプ】
【サービス休止のお知らせとよく見るキャンディ】
残り時間も心配だが、予定通り万代シティに向かう。東大通交差点から国道7号線を北に戻り約400m進んだ万代一丁目交差点を左に入る。だいたいこの辺りが万代シティなのだが、万代シテイ局は交差点から400m近く進んだところにある。ぐぬぬ、遠すぎる。しかも、ちょうどここで通帳が最終行になってしまうので繰り越しをしないといけない。幸い通帳繰り越しも含めて早く終わったが、肝心の(?)カレーはお預けとなった。
【万代シテイ局】
【万代シティバスセンター】
【バスセンターの立ち食いそば・うどん・カレーコーナー 今日は諦めた】
6.新潟県の旅(柏崎)
●柏崎西本町、柏崎東本町
越後線を南下し、柏崎に着いた。駅から行けそうなところとしてまずは西本町局に向かう。駅を出て(出口は1ヶ所しかない)正面の道を北に進み、700m近く進んだ西本町交差点を西に進む。270mほど進んだところに西本町局があった。こんなところにも消毒済みペン。これって意味あるんですかね?ここで局名印の押印でよろしいですかと尋ねられる。そうか、さっき通帳を更新したから何も押されてないのか。このタイミングでよく局名印を忘れられることがあるが、よかった。「お気を付けてどうぞ」と声を変えていただく。ティッシュを挟んでくれた。
【柏崎西本町局】
ここから東に向かって800mちょっと進む。結構距離があるな。東本町交差点の手前に東本町局があった。
【柏崎東本町局】
ここから駅に戻る。600mほど戻ったところの西本町交差点を南に入り、駅に向かう。駅まで残り200mのところに柏崎局があるのだが、次の電車まで5分しかない。仕方ない、ここは次回回しにするか。次の電車を逃すと特急券(新幹線)の乗車変更をしないといけない。
【柏崎駅前の有名お菓子メーカー本社】
7.新潟県の旅(宮内)
●越後宮内
普通長岡行きで宮内まで移動する。本来は長岡駅の周辺に未訪問局があるので、そちらに行きたかったのだけれど。行程の都合上柏崎方面からのアプローチとなった。そして、そこから新幹線に乗ろうとすると宮内~長岡間が重複してしまうのである。ただ、新幹線に乗り換えるだけなら分岐駅を通過する列車に乗車する場合の特例として、この折り返し部分の区間外乗車が認められる。だが、分岐駅で途中下車しないことが条件となる。つまり、長岡で降りることはできない。なんだって~!ということで泣く泣く手前の宮内で降りることにしたのであった。普段降りない駅だからまあいいか。ここは駅周辺に1局ある。
東口を出て駅前の正面の道を東に進む。300mほど進んだところにあるのは越後宮内局。なぜ越後?宮内局というのは全国に4局ほどあるようだ(広島県廿日市市、愛媛県八幡浜市、熊本県上益城郡甲佐町、山形県南陽市)。長岡を名乗ると混乱するからだろうか。
【越後宮内局】
8.おわりに
宮内から上越線を上っていく。一番近い新幹線駅は浦佐だが、停まる列車が少ないこと、あまりに寂れてることからその次の越後湯沢まで移動することにした。ここからは新幹線で一気に東京へ?のはずだったが、きっぷの経路の都合で(往路で東北新幹線に乗ったので)大宮で降りないといけない。ああ、また夕食は東口の日○屋かあ。
今回の成果は、青森県:5(青森市:4、弘前市:1)、秋田県:2(由利本荘市:2)、新潟県:11(新潟市:8、柏崎市:2、長岡市:1)、ティッシュ:1、タオル:1、ウェットティッシュ:1、キャンディ(3個入り)となった。旅の途中にしてはよかったのではないだろうか。
しかし、今回は反省の多い旅であった。行程を検討する際だいたい1局あたり20分程度という目安を使っているが、それは市街地でしか使えない。地方の場合、局がかなり点在しているため移動時間というのが意外と重要な要素になる。つまり、移動時間+局での処理時間、待ち時間の計算をしないといけないのである。また、市街地をバスで回る場合などは、ここまで行ければいいだろうというかなりゆるい計画でもいいのだが、地方で1度列車を逃すと1~2時間も次の列車を待たないといけない。それによって後の行程が大きく狂ってしまう。いや、最終目的地に到達できない恐れもある。それを考慮して回る局を選定するべきであったが、今回はそれが抜けてしまったように思う。幸い今回はししょーの脚力でなんとかカバーしたけど、次回からはその点を気を付けたいと思う。それから弘前紙漉町局、お前のことは忘れない(爆)。局巡りに関して、局ごとの温度差というのは結構痛感するのだが、あれはないよな。
冒頭にも書いたように、今後は株主優待券で珍妙な片道きっぷを買うことはないと思う。だいたい片道きっぷで回れるところは回ったので、これからは地域ごとにピンポイントで訪問するスタイルになるものと思われる。旅のついでに寄るのはあくまで駅周辺の局でないといけない、そんな原則に改めて気付かされた旅だったと思う。
いつも拝読しています。
電車旅の行程を犠牲にせずにできる限り多くの郵便局に寄るとなると、やはり時間の管理が難しそうですね…
私も青春18きっぷ旅で、途中下車駅で慌ただしく走り回ったことを思い出しました。
さぞ大変だったかと思いますが、私もこのブログを読んでししょーの充実した旅の思い出を追体験させていただきました。
極王天津飯さん、いつも読んでくださりありがとうございます。
今回はいつもの旅行貯金から少し逸脱した形になりましたので、あまり参考にならないかもしれません。
旅行は目的をハッキリする方がいいのかもしれませんね。