妙見山と周辺の旅(前編)

0.はじめに

大阪府は豊能郡能勢町に妙見山という山がある。正しくは大阪府と兵庫県(川西市)との府県境と言えるが。妙見山には有名な寺(無漏山真如寺)というものがあり、北極星信仰の寺として知られている。蛇足だが日本には約60箇所に妙見山という山があるらしい。いずれも北極星信仰(北辰妙見信仰)に関連しているとか(Wikipediaによる)。だが、そんなことはどうでもいい(コラ!)。ししょーにとって興味があるのはあくまで郵便局であるという事実を忘れてはならない。

妙見山(妙見の森)については、阪急グループの能勢電鉄が関連事業を展開しているのだが、最近ニュースリリースがあり、2024年6月をもってこの妙見の森関連事業から撤退することが発表された。そして関連事業の一環である妙見の森ケーブル線、リフト線が廃止になることも発表されたのである。

ししょーはこのケーブル線、リフト線に乗ったことはあるのだが、山頂にある郵便局(妙見山簡易局)は未訪問である。そして、来年6月にこのケーブル線、リフト線が廃止になると麓から山に登らないといけないことになる。登山に興味のないししょーにとっては死活問題である。それは大げさかな。とにかく、なるべく無駄な山登りは避けたいので、このケーブル線が生きているうちに山頂に行く必要がある。参考までに妙見口駅から妙見山頂までのハイキングコースは、一般向けの大堂越えコースでも想定で90分程度かかる。平地専門のししょーがその時間で登れるのか自信がない。まあ、90分なら一般向け(健脚向けではない)のはずだが。

1.プランニング

場所は大阪府である。ただし豊能郡という北部のかなり山の中。実家もあるのだが大阪市内なので遠すぎること、色々面倒なことがあるなどの理由から出発地の近くに前泊することにした。

今回使用するきっぷは能勢電鉄の『妙見の森フリーパス』。これは能勢電鉄線全線と妙見の森ケーブル、リフトが1日乗り放題、さらに沿線優待施設での各種特典、それはいいや(コラ!)、とにかく能勢電鉄線と妙見の森のケーブル、リフトに乗れるのでこれを利用しない手はない。なお、この妙見の森フリーパスには阪急版、大阪モノレール版というものがあり、それぞれ阪急線全線、阪急線全線+大阪モノレール全線が乗り放題となる。ここは阪急版が利用できるな。お値段は能勢版が1200円、阪急版が1600円。大阪梅田[阪急]~川西能勢口間の運賃280円を考えれば、差額の400円はお得と言える。蛇足だが、大阪モノレール版は2000円である。往復伊丹空港を利用するなら利用価値はある(モノレール高いよ)。

その他、今回はJTBの国内宿泊(新幹線・JR付きプラン)を利用することにした。『旅の過ごし方(旅先のお楽しみいろいろ)』という現地利用クーポンが付くらしい。お楽しみと言ってもあくまで目的は郵便局なんだが(^_^;)旅の過ごし方クーポンが選べるが、残念ながら妙見の森フリーパスはなかった。仕方ない。 “妙見山と周辺の旅(前編)” の続きを読む