0.はじめに
お盆と言えば帰省。だが、ししょーの実家は遥か遠くの大阪にある。なかなか行く機会はないのだが、たまには行かないといけないだろう。大阪に関してはかなり回ったつもりでいるのだが、実際のところはどうなのか。
大阪府内で言えば、大阪市、堺市、吹田市、豊中市、池田市、箕面市、門真市、大東市、四條畷市、摂津市、東大阪市、松原市、高石市、泉大津市、泉北郡忠岡町、泉南郡岬町を既にコンプリートしている。守口市はイオン(イオン大日SC内)ができた、和泉市は北池田(簡)が貯金扱いを開始したので再履修となる。
だがしかし、まだそんな中途半端なところを回る余裕はない。やはりフリーきっぷを使って回りたいのだが。と考えた結果、関西地方で春~秋限定で発売されるきっぷがあることに気付いた。そのきっぷとは「世界遺産高野山1dayチケット」。このきっぷは関西の主要鉄道会社(除く南海)から発売されており、各会社から高野山までのアクセスが1日乗り放題となるきっぷである。2024年の発売会社は、阪急、阪神、京阪、大阪メトロ、能勢電鉄、山陽電鉄、北大阪急行、神戸高速となっている。簡単に言えば各発売会社(山陽電鉄は明石以東版あり)の全線と高野山へのアクセス(南海高野線全線と難波~岸里玉出間ほか各社連絡ルート)が乗り放題となる。では今回はこれを使ってみよう。
【世界遺産高野山1dayチケット】
なお、便利なきっぷ(関西編)に記載しているように、高野山内の郵便局は高野局しかない。よって、高野山を目指すと言うよりは高野局と南海沿線の局を拾うことになる。蛇足だが、和歌山県伊都郡高野町には2つの郵便局がある。1つはこの高野局、もう1つは富貴局である。この富貴局というのは高野町の北東にあり、アクセスが困難な局である。かつては奈良交通の五條バスセンターから東富貴行きバスでアクセスできたのだが、残念ながら廃止になってしまった。その代わり今は五條イオン前・五條病院から出ている高野町コミュニティバス(夢たまご・ハイランドタクシー)の下筒香集会所前行き(たぶんあの筒香です)で富貴診療所前バス停からアクセスできるが、時刻表を見ると前とあまり変わらねえな。そっちはまあ気が向いたら(^_^;)
1.プランニング
とにかく、まずは高野山を目指す。高野山内(いわゆる高野山の門前町)には1局しかないので、その後は山を下りて南海高野線の沿線局を回ることにする。
高野山の奥の院と言えば、誰でも名前ぐらいは聞いたことのある有名な武将が多く眠っている。織田信長、伊達政宗、石田三成、明智光秀という名前は歴史が苦手な人でも必ず聞いたことがある名前であろう。さらにはシロアリの慰霊塔というものもある。建てたのはどうやらシロアリ駆除の団体のようだけど。やっぱり祟られたりするのかなあ。でも、シロアリは木造家屋の敵なので仕方ないです。シロアリについてはこちら
今回はシロアリ、いや高野山について語っている余裕はない。高野局を訪問したらさっさと山を下りて、南海高野線沿いに沿線局を拾っていく。高野線の終点そしてケーブルカーの乗換駅である極楽橋には本当に何もないので、観光客は素通りする場所であるが、今回は時間がありそうなので降りてもいいかな。沿線の郵便局が近そうな駅で降りて、順に回ることにする。これが高野山1dayチケットの威力である。なお、高野山へのきっぷとしては、南海が発売する通年有効な「高野山・世界遺産きっぷ」というのもあるが、これは(南海電鉄の)発駅から高野山駅(ケーブルカー)までの割引往復乗車券と高野山内の南海りんかんバス(急行バスの立里線、高野・龍神線と高野・丹生都比売線(休止中)を除く)が2日間乗り放題となるものである。別に高野山内(門前町)をくまなく散策したいわけではないので、出番はないだろう。
これで想定は6局。かなり少ないようにも思えるが、高野山までの移動と、高野線(橋本以遠)の本数を考えればそんなものではないだろうか。
2.高野山へ向かう
実は、基本的には(特急を除いて)難波駅から高野山(極楽橋)への直通列車というのはなく、橋本で乗り換えとなる。なぜかと言うとここまでしか20m車が入れないからである。つまり橋本から極楽橋までは完全なる山岳路線となる。ところが、ししょーは発見したのであった。難波から高野山(極楽橋)(註:電車の行き先は高野山極楽橋と表示されるが、電車が500‰の坂を上って高野山駅に到達できるはずもないので、実際には極楽橋行きである。よって以降の文章では極楽橋で統一する)まで直通する列車が平日に2本だけある。1本は6:00発の急行極楽橋行き、もう1本は9:01発の快速急行極楽橋行きである。6時発は無理だとして(早過ぎるし)9時発だったらちょうどよさそうだ。しかもこの快速急行という種別もかなりレアで、平日は5本(他は橋本行き)、土休日も2本(橋本行き)が設定されているのみである(2024年1月改正時)。ということで、この快速急行極楽橋行きで高野山に向かうことにした。
ラッシュの難波駅を必死に進んで南海難波駅3階北口にたどり着いた。向かって左側の高野線のりばに進む。やはり高野山が世界遺産に指定されたせいか(2004年7月紀伊山地の霊場と参詣道として登録)ここでも外国人観光客の姿は見られる。いつも思うのだが、なぜあなた方は日本語が分からないのに特急とか乗らないで鈍行に乗るの?最近は結構外国語の案内も充実してきているが。あ、そうだ飲み物を買っておこう。ここはやかんの麦茶にした。
【南海難波駅3階へ向かうエスカレーター 大阪では有名スポット】
【難波駅発車案内 昔はどこもパタパタだったのにな】
さて、電車がやって来た。車両はやはり2000系である。橋本以南に入れるのはこの形式だけだから(特急除く)。しかし、8両?高野線を走る快速急行なら8両なのは分かるが、橋本から先は4両しか入れないはず(しかも17m車)。と思っていたら、案内放送が。『この列車の後ろ4両は橋本止まりです。紀伊清水から極楽橋までの各駅へお越しの方は前の4両にご乗車ください。』だよなあ。後ろの車両に乗っていた人たちはちゃんと放送を聞いてるだろうか。
【快速急行 高野山極楽橋行き 2000系は17m級の2扉車である】
快速急行はレアなせいか種別色が急行と同じである。ちなみに急行停車駅は新今宮、天下茶屋、堺東、北野田、金剛、河内長野と以遠の各駅。快速急行停車駅は河内長野までは急行と同じ、その先は三日市町、美加の台、林間田園都市と以遠の各駅となる。まあ、沿線の利用者は分かってるんだろう。
【快速急行の方向幕 高野山極楽橋となっている】
難波から極楽橋は直通とはいえ1時間半もかかる。遠いな。さすがは真言密教の聖地だけのことはある(なんだそりゃ)。そうだ、今回使用する「高野山1dayチケット」について補足しておくと、これは4月から11月まで発売されるきっぷである。これだと発駅から高野山までの途中区間で乗り降り自由なので、使うならこのきっぷだろう。「高野山・世界遺産きっぷ」では途中下車ができないので。さらに言うと、高野山は山の上なので(当たり前だが)冬は結構寒い。初詣スポットとしても人気だが、とりあえず寒いということは覚えておこう。ちなみに1月の平均気温は-0.3℃、最高気温も3.4℃ぐらいにしかならない。雪は確実に見られるので、それ目当てなら止めることはしません(^_^;)
橋本駅に着いた。ここはJR和歌山線との乗換駅でもある。ここで後ろ4両を切り離す。こっちへ移動してくる人が若干名。橋本を過ぎると右に大きくカーブして紀ノ川を渡り、さらに右に大きくカーブして山岳路線に入る。特に高野下を過ぎると50‰の急勾配を越えて山を登っていく。平地もそれなりのスピードで走り、急勾配もこなす2000系の性能に驚く。はあ、やっと終点の極楽橋に着いた。ホームの先を右に進むとケーブルカーのりばがある。ケーブルカーで高野山駅へと進む。
【急峻な山道を行く】
【はじまりの聖地極楽橋】
【高野山ケーブル】
3.伊都郡高野町の旅
●高野
高野山駅に着いた。駅を出ると正面にバスのりばがある。右の方にはバスが並んでいる。ここが南海りんかんバスの高野山営業所である。さて、高野局の最寄りバス停は千手院橋である。高野山駅前から千手院橋に行けるのは21、22、23、33、24、31、32、12、11系統と数は多いが、奥の院前行きの21、22系統で十分と思われる。他系統は考えなくていい(激少なので)。2番のりばに止まっている22系統の奥の院口経由の奥の院前行きに乗る。整理券は、なくてもいいが(フリーきっぷなので)たまに要求する運転手がいるので一応取っておく。
【南海りんかんバス22系統 奥の院口経由奥の院前行き】
高野山駅前を出ると、女人堂前バス停まで途中のバス停はない。実は、この区間は南海りんかんバスの専用道路となっている。そのせいかかなり道は悪い。狭い道を右へ左へ曲がりながら進む。立っていると辛いが、今日は無事座れた。女人堂前バス停を過ぎるといわゆる高野山の門前町(別名宗教都市?)に出る。千手院橋バス停で降りる。バス停の向かい側に郵便局があった。
【高野局】
【高野局前の丸ポスト】
ここのスタンプはイラスト入り(御社と根本大塔かな)。しかも『和歌山県』の文字もある。そう言えば和歌山市の有功(いさお)局も和歌山県て書いてたような(記憶違いだったらスミマセン)。しかし、道の北側(奥の院方面)に消防署があるが、そこにも簡易保険積立金還元融資施設高野郵便局の銘板がある。もともとはこちら側が郵便局だったが、建て替えて道路向かいに移動し、元の建物が消防署になったと思われる。
※今回のスタンプは最後の方でまとめて掲載している
【高野町消防署 壁の銘板には高野町高野郵便局の文字が】
【南海りんかんバス 21系統高野山駅前行き】
このまま帰ってもいいのだが、やはり気になるのでシロアリのお墓でも見に行くか。次のバスを待つ。暑い。高野山門前町の標高は800m近くあるのだが、低山は夏は暑いと言われてるから、そんなもんなのか。来たバスは51系統(大門南駐車場発の奥の院口経由奥の院前行き)であった。終点の奥の院前バス停まで移動する。地図を見ると、中の橋から入ればよいようだが。中の橋から参道(?)を進む。有名企業の慰霊塔とか合同墓とかが並んでいる。そして、あっさり見つかりました、シロアリのお墓。なーむー。
【高野山のマスコット こうやくん】
【しろありのお墓】
【生かせいのち うんそうですね】
目的も済んだので高野山駅に戻る。奥の院前バス停から21系統の高野山駅前行きに乗る(22系統は奥の院前行きしかない)。フリーきっぷだから影響はないとは言え、結構運賃は高いように思う。こういう観光地のエリアでは均一料金とか、2~3区間程度の料金体系もあるが、りんかんバスの場合かなりしっかり運賃を取っている。町内の移動でも1区間過ぎると60円ぐらい上がることもあるし。なお高野山駅前~奥の院前間は510円(高野山駅前~女人堂前間は270円)。これは、フリー乗車券ありきの設定なのか?でも住んでる人はどうなるの?
【弘法大師といえばお遍路さん】
【南海りんかんバス高野山営業所 京阪バスもいる】
【高野山駅前の丸ポスト】
【高野山駅のWこうやくん】
【高野山駅 標高867メートル】
高野山ケーブルに乗り、極楽橋まで降りてきた。なお、極楽橋駅の周辺には何もないと書いたが、実際には極楽橋という橋がある。ここは高野山の聖域と俗世を区切る結界とも言われている。博麗大結界みたいなものだろうか(絶対違うよ)。橋を渡ると幻想郷、じゃなかった高野街道京大坂道のいろは坂があり、女人堂へと通じている。女人堂とはかつて高野山が女人禁制の聖域であった頃、女性が立ち入りを許された限界なのであった。高野山はもともと真言密教の修験場であり、今みたいな観光地ではなかったのである。
途中下車できますと書いてある。実際には鉄道線と鋼索線(ケーブルカー)の乗車券は分かれているので、厳密にはただの乗り換えなのだが。生駒とか石清水八幡宮などでは改札外乗り換えになるが、ここは改札を出ないで乗り換えできる。
【途中下車できます、できるんだな、普通に考えれば可能である】
ダイヤによっては次の各停橋本行きまで余裕がないのだが、このタイミングでは特急こうや号と接続するらしい。よって、各駅停車が出るのは20分以上も後になる。駅前の散策はできそうだ。
では出場。あれ?改札機のフタ(紙券を入れるところ)が閉まっている!ICカード(PiTaPa)は使えそうだが。裏が銀色の磁気券(高野山1dayチケット)は通れないのか?改札口の中の人に「出たいんじゃ~!」と言うと通っていいよと言われる。ついに、前人未踏(?)の極楽橋の改札の外へ出る。極楽橋(橋の方)は、駅を出る列車から見える。と言うことはこっちかな。と川沿いに進んでいくと前方に赤い橋が見えた。これがあの博麗大、じゃなかった極楽橋か。橋の下をくぐり線路沿いの坂を上ると橋にたどり着く。ここが京大坂道のルートになる。
【クマ出没!注意 ぴぇぇ~】
【極楽橋駅への案内】
【極楽橋駅を出発する特急こうや4号】
【トンネルへと消える特急こうや4号】
【駅名の由来となった極楽橋 高野山の聖域を守る】
【高野街道京大坂道 不動坂 この先にある】
極楽橋を渡ると、何かを突破したような感覚が(気のせいだよ)。橋を渡りきった先に山道が続いている。この先に不動坂、別名いろは坂があり、高野山の女人堂へと通じている。今日は山登りに来たわけではないので、駅に戻る。標高530mほどのところにあるが、やはり暑い。純水りんごが沁みるぜ。
【この先に不動坂がある】
【極楽橋駅舎 あまり見た人はいないと思う】
4.伊都郡九度山町の旅
●椎出
さて、本題に戻ろう。各停橋本行きに乗り山を下る。各停は全て橋本止まりとなる。平日に1本だけ難波行きの急行があるが(快速急行の折り返し)、土休日は各停しかない。高野下で降りる。駅を出て左側の橋を渡って、目の前の道を右に進むと椎出局があった。
【高野下駅 構内踏切がある】
【椎出局】
【椎出局前の丸ポスト】
ここのスタンプは、柿と六文銭?六文銭と言えば♪雨が、空から、降れば~、じゃない、戦国武将真田幸村(本名は信繁)の旗印である。ここで2種類のスタンプが出たということは、そう、もちろん両方押してもらう。入金票と100円を追加する。
標識を見ていると、いかにも高野への入口といった感じがする。高野下の駅舎を見ると昔ながらの南海らしい駅舎である。浜寺公園の旧駅舎は保存されているようだが、こちらはどうなるか?
【いかにも高野の入口といった標識類】
【高野下駅駅舎】
●九度山
各停橋本行きに乗り、次の九度山で降りる。この区間(橋本~極楽橋間)の各駅停車は2000系とこうや花鉄道のロゴが入った2300系が充当されている。この電車は2300系の方である。
【南海2300系 現在は橋本以南の運用となっている】
駅を降りて目の前の道を左に回りながら下っていく。九度山交差点の北の道(真田のみち)を170mほど進み、次の角を左に入ってさらに坂を上って190mほど進むと右側に九度山局が見えた。途中の電柱にはいわゆる真田十勇士のイラスト、またそのうちの一人のイラストとか入っているが、ここでは真田十勇士の説明はしない。それは上田ツアーでやるので(たぶん)、ここでは真田十勇士というのが後に作られた架空の集団であることだけ理解していただきたい。
【真田十勇士のみなさん1】
【真田十勇士のみなさん2】
【九度山局】
ここもスタンプは柿と六文銭の2種類。両方押してもらう。この後も回られるんですか、と尋ねられたので橋本に向かって時間まで回りますと答えた。歩きですか?いや、まさか、電車ですよと言うと本数が少ないから大変でしょうと言われてしまった。電車も趣味だからそれほど苦ではないけど。
九度山は真田幸村ゆかりの地ということで地元は積極的にアピールしているが、色々調べたところ(ししょーは歴史が苦手である)関ヶ原の戦いで西軍が敗北した後、幸村は西軍に付いていたために死罪となるところを色々あって(ししょーに歴史の説明をさせてはならない)高野山配流で済むことになり、九度山に入った。その後有名な方広寺事件(君臣豊楽なんとかいうやつ)をきっかけに大坂城に入城することになり、九度山を出たわけであるが、実質14年ぐらいは滞在したことになる。それだけ居たのならまあゆかりの地を名乗ってもいいかな。
【九度山駅 六文銭の垂れ幕もお出迎え】
九度山駅に戻ってきた。やはり暑い。しかし、ホームのベンチに座っていると多少は涼しい風が吹いてくる。すると珍しく?地元のおばちゃんに話しかけられる。なんか楽しそうに見えたらしい(^◇^;)そうだな、昔職場の人と一緒に(車を出してもらって)郵便局を回ったことがあるが、その時も楽しそうだと言われた。そうですな、人間自己実現をしている瞬間は輝いているのかもしれません。職場では光を失ってますけど(号泣)。九度山の駅の上りホームには売店があり軽食などを売っている(クラフトビール冷えてますという看板によろめきかけた)。そしてホームの後ろ側にイートインスペースとして小屋があるのだが、そのドアがなんと南海線の7100系の貫通扉!?うん、そうとしか見えない。色々情報ありがとうございます。なぜ、こんなにのんびりしてるかというと列車本数が1時間に2本程度だからである。
【上りホーム後方にあるイートインスペース 売店で買ったものを飲食できる】
九度山町という地名の由来だが、空海(弘法大師)が山麓にある高野山政所へ母を訪ね月に九回下山したという伝承によるという説がある。ただし、その当時既に久戸山という地名であったことから、これは俗説であるとされている。かつてはこの地が瓦を焼く村であったことからクド(古代朝鮮語でかまどの意)と呼ばれたことが由来であったとされている(諸説あり)。
【やぎの箱 やぎは昔から悪書を食べると言われています(ホントかよ?)】
5.橋本市の旅
●学文路
各停橋本行きに乗り、隣の学文路で降りる。出口の目の前の階段を降りて、正面の道路を右に進む。190mほど進むと、道路の北側に石碑があるのでそれを目印に左の細い道に入って進むと学文路局があった。ちなみにかむろと読む。難読駅名として有名な場所でもある。
【学文路駅】
【曼荼羅宣言記念の碑 なお詳細は不明】
【学文路局】
【学文路郵便局開設の地】
ここのスタンプは3種類。橋本市内は共通で2種類のスタンプがありますよと言われた。釣りが有名らしいです。さらに学文路局オリジナルのスタンプ。石童丸?興味がある方は高野山、刈萱で検索してください。全部押してもらうポリシー(文字だけは除く)により入金票と100円玉を追加する。うーん、用意していた100円玉がなくなってしまった。ストックから出さないと。でもここでティッシュがもらえた。
【石童丸ゆかりの刈萱(かるかや)堂】
ところで、今さらだが郵便局では9月まで全国カレー祭りなるものをやっている。基本的に通販商品なのだが、局内でもカレー(レトルトですが)を販売していることが多い。だが、たいていは国技館カレーとかA○Aカレーとかありふれたものばかりであまり食指が動かないのであった。だが、ここの局にあるカレーは見たことがないパッケージであった。
ししょー考え中・・・
ししょー「これは和歌山のカレーですか?」
局員さん「(パッケージを確認して)そうですね、(和歌山県の)田辺市のカレーですね」
ししょーさらに考え中・・・
局員さん「最初は甘くて後から辛さが来るカレーですよ」
思わず買ってしまった。たまにはいいんでは?
【たっぷり野菜とフルーツが溶け込んだぜいたくビーフカレー】
近隣局は回ったかな?と周辺を確認すると、学文路駅の西北西1.2kmほど先に高野口伏原局がある。えーと、ここは訪問済みであった。よかった、JR和歌山線の高野口駅からアプローチできるが、距離は約1.5kmある。結構頑張ったんだな。駅前の高野口局と併せ訪問済みであった。記録には高野口町終了となっているが、現在は橋本市の一部である(;_;)
各停橋本行きに乗り終点の橋本へ。ここから急行難波行きに乗り換える。急行は河内長野までの各駅に停車する。よってここから出る列車は基本的に急行となる。快速急行(当駅発)が4本、各停はわずかに2本しかない。乗り換えの待ち時間があるのでポカリスエットを購入。さて、橋本駅周辺は訪問済みのようなので、ここでは降りない。おそらく和歌山線シリーズで通ったものと思われる。
●橋本紀見
隣の御幸辻で降りる。改札口を出て左側の出口から外に出る。向かって左の道に入り道なりに500mほど進む。途中の変な分かれ道に気を付けて進み、国道371号線に出たら左方向に進む。160mほど進むと左側に紀見局があった。ここもスタンプは2種類。橋本市内の2種類となる。なんか100円玉の減りが早いな(暑さで頭の働きが鈍っているのであろう)。ちょうどページまたぎになるためかティッシュをはさんでもらえた。
【橋本紀見局 キンキンに冷えてやがる?】
帰りも来た道を間違えないように戻る。目の前に大きな建物が。これは、御幸辻駅であった。どうやら無事に戻れた模様。
【御幸辻駅の時刻表 年のせいか数字が読みにくくなってな】
●橋本三石台
急行難波行きに乗り、隣の林間田園都市で降りる。ここは駅近に三石台局、南東1kmほどのところに城山台局がある。これはバス利用かな。とりあえずは三石台局へ。改札口を出てエスカレーターで上に上がり、左側の出口から出る。駅を出ると正面にフォレストはしもとがある。郵便局は2階と書いてあるが、ここは1階のようだ。階段で2階に上がると郵便局があった。
【南海が誇るベッドタウン林間田園都市】
【フォレストはしもと 郵便局は2階か】
【橋本三石台局】
ここも橋本市内なのでスタンプは基本2種類あるはずだが。局員さんの第一声は「普通にスタンプ押させてもらっていいですか?」??ししょーはちょっと混乱した。次「100円入金でいいですか」えーと、そっちがその気ならそれでもいいんだが、と思ってたらサンプルが出てきた。やはり橋本市内の2種と、三石台局の和歌山最北端の文字入り。そこは大事なとこじゃないですか。局員さん的にはウザいが局の方針には逆らえないみたいな悲壮感もあったが、まあ3種類押してもらえばこちらとしては特に不満はないです。昔、紀ノ川駅前局では2種類のスタンプがあるのは何となく分かってたのだが、局員の態度が悪すぎて1種類で終わったこともある。たまに温度感の異常に低い局員もいるが、ちゃんと対応すればカレーの一つも買ってあげるのに。心がけ次第でこんな生ける廃墟林間田園都市にだって人を呼べるんダゾ。
【フォレストはしもとの案内板 空きテナントが】
時刻は15時40分を越えている。次の電車は当駅始発15:53の区間急行難波行き。次のポイントは千早口なのでどう考えても16時を越える。今日はここで終了だな。ああ、リアルゴールドが沁みるぜ。
6.おわりに
とまあ、最後にケチが付いたが、結果的には想定通りの数となった。本日の結果は、和歌山県:6(伊都郡高野町:1、伊都郡九度山町:2、橋本市:3)となった。これでついに和歌山県の訪問局数が100局を超えた。
【本日の結果】
そうそう、南海高野線について語っておかねばなるまい。以前、あろうことか南海電鉄の社長が『高野線という名前は田舎くさいので変えたい。東京の(!)山手線みたいなハイソなイメージにしたい』などと抜かして、一時南海山手線なんて名前が付けられそうになり、全国の有識者の失笑を買ったことがある。それゆえ(それだけじゃないが)南海の社長はバ○だという論調が定着してしまったのも否めない事実である。なぜそういう論調に至ったのか、名誉毀損の疑惑を避けるためにも徹底的に叩いて説明しておくが、南海山手線はかつて存在した路線なのである。そしてその路線は現在ではJR阪和線と呼ばれている。理由を書いておくと、当時の南海鉄道(現在の南海電気鉄道)の向こうを張って大阪~和歌山(阪和天王寺~阪和東和歌山(現在の和歌山駅))間に阪和電気鉄道が建設された。これは京阪線に対する新京阪線みたいなポジションで高速列車が運行されたりもしたのだが、その後南海鉄道による敵対的買収により南海に取り込まれてしまった。その時の名称がまさに南海山手線だったのである。その後山手線は鉄道省(当時)による戦時買収により国有化され、国鉄阪和線となった。つまり、あの社長はそんな歴史的背景すら知らず、あまつさえ東京のマネをしようとした(一番関西人の逆鱗に触れるところ)という汚名を背負ったのであった。その結果、『りんかんサンライン』という寒い愛称が付けられたが、当然定着するはずもなく10年少しで消えてしまった。ザマァである。そもそもだが、高野線を田舎くさいとかダサいとか言う発言は、高野山さらには空海(弘法大師)、真言密教に対する冒涜としか思われない。ダサいと言えば今の南海カラーもダサいな。遥か遠くの銚子電鉄で元南海2200系が活躍してますが、あのグリーンカラーこそが真の南海カラーですよ(♪走る電車はみどりの電車、なーんなーん・・・)。今日はこの辺にしといたろ。林間田園都市についてはノーコメントと致します。
次の電車は特急こうや6号難波行き。その次は当駅始発の急行難波行き。特急料金は520円、後ろの急行よりは15分早く難波に着ける。どうしようかな。うん、急行にしよう。さて、上りホームの待合室で電車を待つ。でも、上りホームは4番線がない。下りは線路が2本あるのだが。そして、特急の到着が近付くとどこかへ行く人たち。そう言えば、特急の5分後に急行が出るのに、線路が1本しかないというのは?引上げ線とかあったっけ?それにしては折り返しの列車がいないような。そこで鉄ヲタLv78のししょーは気付いた。隣の下り線に急行難波行きと書かれた6000系がいるぢゃないか!(鉄ヲタでなくても気付けるだろ)下りホームに移動すると、2番線には急行が止まっている。発車案内を見ると高野山方面/なんば方面と書かれている。中線折り返しタイプの駅だったか。
【2番線(下り)発車案内 確かに難波方面と書いているが】
【急行難波行き なんと片開きの6000系である】
【この配線を見て気付くにはそれなりのスキルが必要だぞ】
なんとか無事に急行難波行きに乗り込み、隣のホームから出るこうや号を眺める。そうだ、帰りは難波まで行かなくても天下茶屋で大阪メトロに乗り換えできるな。じゃあ、天下茶屋で降りよう。では到着まで時間があるので最後にまとめ。
和歌山県の攻略については、基本的に海沿いでいいのではないかと思っている。一応和歌山市は制覇したが。それと、和歌山県の北部には和歌山市内を走る和歌山バスと、和歌山市から粉河、樽井、熊取方面などへ向かう和歌山バス那賀がある。和歌山バスエリアについては全て回ったはず。なんせ、海南市の北部まで行ったので。おかげで和歌山市域をクリアできた。一方の那賀はと言うと、乗った記憶はあるのだが郵便局を回るためではなくただ乗っただけのようだ。その時は南海和歌山市駅(地元では市駅と呼んでいる)から橋本駅まで乗ったのだが、現在はその路線はなく起点が紀伊駅(JR阪和線)手前のF.B.T(府中バスターミナル)の紀伊粉河線がメインとなっている。その沿線を通ると数局は取れるのだが、便数を含めた効率を考えると、うーん。当分ないかな(-_-)和歌山バスについても訪問する度に減便や系統廃止のお知らせに遭遇して結構焦ったものだが、無事に回り切れてよかった。
お盆休みは始まったばかり。しっかりリフレッシュして、仕事に臨みたい。仕事?うん、まあ、無理しない程度に頑張るか。とりあえず忘れよう!(ヲイ)