0.はじめに
大阪府の北東部に高槻市という都市がある。ここは政令指定都市ではないが、中核都市となっているまあまあ大きな都市である。地理的には大阪市と京都市の中間に位置することから、高槻市の市章は大阪市と京都市の市章を組み合わせたものとなっている。さらに高槻市の高という文字をかたどっていると高槻市は主張している(高槻市公式サイトによる)。
そして、そんな高槻市にはなんと市バスが存在する。高槻市交通部の路線バスはもともとこの地域で営業していた民間の日乃出バスを譲り受ける形で1954年(昭和29年)2月に発足したものである。現在では高槻市内のほぼ全域をカバーする路線網を展開している。
市内エリアのほとんどは均一区間だが、一部山間部区間は対キロ区間制となっている。山間部区間も概ね高槻市内である。一部茨木市や京都市西京区(大原野)にはみ出しているが。かつては杉生から山を越えて京都府は亀岡市(JR亀岡駅前)に至る路線もあったとか。
高槻市内の路線バスはほぼこの市バスである。一部京阪バス(高槻営業所)や阪急バス(柱本営業所)もあるが、あまり気にしなくてよい。
蛇足だが、大阪府下の市バス事情について補足しておくと、大阪府第二の政令指定都市堺市に関しては、南海バスに完全に支配されている。大阪シティバスの89号系統が地下鉄住之江公園から堺駅西口を結んでいるが、それ以外は全て南海バスの路線が占めている。そして府庁所在地の大阪市については、かつては大阪市交通局が市バス(地下鉄、ニュートラムも)を運営していたが、ある時謎の民営化圧力により民営化され大阪シティバス(鉄道部門は大阪メトロ)となった(経緯については省略)。よって、大阪府下の市バスはこの高槻市バスのみとなってしまったのであった。
1.プランニング
高槻市は初めてなので(このサイトでは)、まずは本数の多い系統を選んで乗ることにする。エリアごとに分けて進めようかとも思ったが、高槻市バスのターミナルはJR高槻駅南(阪急高槻駅)、JR高槻駅北、JR富田駅なので、そこを中心に回ることになる。あれ?JR高槻駅西ってなかった?と思ったら、どうやらJR高槻駅北に統一されたみたい。
本数が多い系統を選んで順番に乗る。本数が多いと言ってもエリア的には1時間に2本以上あればいい方だと思われる。山間部路線になると1日3本程度という場所もあるので。なお、中畑回転場、二料、杉生行きは2025年11月をもってデマンドバス(たかつきデマンドバス「かしらく号」)に置き換えられた模様。デマンドバスについては、まず利用者登録が必要でさらに利用時に予約が必要となる。よそ者が気軽に乗れるようなものではなかった。
例によって効率は考えていないが、ある程度の頻度があればよかろうという考えのもと、以下の行程とした。なお、高槻市バスには系統番号というものはなく、その代わり行先番号なるものが使われている。
JR高槻駅南~柱本団地(22:柱本団地、23:柱本団地復路三島江経由)
柱本団地~JR高槻駅南(1:JR高槻駅南、1A:JR高槻駅南復路三島江経由)
JR高槻駅南~城西橋(4:阪急富田駅、17A:栄町経由車庫前)
JR高槻駅南~下田部団地(16:下田部団地、17B:下田部団地経由車庫前)
JR高槻駅南~藤の里(15:北大塚)
阪急高槻駅~北大冠校前(13c:安満遺跡公園経由前島、14:六中前、20:クリンピア前島)
阪急高槻駅~北郵便局前(32:上成合、33:川久保、56:別所本町公園、57A:美しが丘経由寺谷町)
今回の想定は10局。比較的市街地を通るので、これくらいは取れるはずなのだが。
2.高槻市の旅
高槻市の駅(阪急高槻市駅)に着いた。まずは市バスの1日乗車券を買い求める。高槻市駅の中にも市バスの案内所はあるのだが、営業日は月・水・金、しかも営業時間は14:00~19:30。仕方ない、JR駅に向かうか。

【準急京都河原町行き JRで言うと快速みたいなポジション】
改札口を出て右に進み、陸橋を越えて地上に降りる。左方向の道を進み、300mほど進んで商店街を抜けると、現れるのは高槻駅前局(ゆうちょ銀行高槻店)。高槻駅前局と松坂屋の間を進むと、JR高槻駅南口のバスターミナルに出る。こちらの案内所はグリーンプラザ3号館の1階にある。バスターミナル上のペデストリアンデッキに上がり、グリーンプラザに入る。グリーンプラザの中の階段を降りて外に出る。案内所は左側か。

【高槻駅前局(ゆうちょ銀行高槻店)ここは訪問済み】

【グリーンプラザ3号館】
案内所に入ると目の前に機械があるが、これはTsukica(市バス専用ICカード)のチャージ機だな。窓口で買い求める。昔ながらの紙券であった。実はモバイルチケットもあるのだが、たかつき観光アプリのインストールが必要になる。面倒なので窓口購入にした。均一1day乗車券は630円。なおキャッシュレス決済も利用できる。購入して当日使用することを告げると、日付印を押してくれた。そして、発売台帳にも同じ日付印を押している。結構原始的な管理方法だな。

【高槻市バス 均一1day乗車券】
●高槻柱本
JR高槻駅南のバスターミナルから、柱本団地行きに乗る。柱本団地行きの行先番号は22だが、復路で三島江を経由する系統は23となる。柱本団地バス停で降りる。三島江南口バス停から、柱本⇒柱本団地と一方循環するが、一応系統の終点である。バス停の前方右側に柱本局があった。

【高槻市営バス 柱本団地行き 行先番号は22】

【高槻柱本局】
今日も忘れないようにゆうゆうポイントゲット。そしていつものように入金するが。「局名のはんこ押しといた方がいいですね?」と聞かれる。なぜ聞かれたんだろうと考えて気付いた。前回の海老名市ツアーで最後に通帳を更新したんだっけ。うっかりしていた、ありがとうございます。

【ゆうゆうポイントゲット!】

【JR高槻駅南行き】
この柱本団地バス停には市バスの他、阪急バスも乗り入れる。阪急バス柱本営業所のバスが、阪急茨木市駅、南摂津駅(大阪モノレール)、阪急摂津市駅、JR千里丘駅まで走っている。阪急バスもフリーきっぷがあればねえ。

【阪急バス 34系統 JR千里丘駅行き】
実は、柱本団地行きのバスで途中の唐崎西口バス停で降りると唐崎西局に行けるのだが、今年の8月から一時閉鎖されている。次回以降の訪問となりそうである。一番近いのは西切バス停だが、そこを経由する玉川橋団地行きのバスは本数がかなり少ない。玉川橋団地への便は高槻市バスよりむしろ京阪バス(JR茨木~枚方市駅)の方が多い。

【市バスdeスマートウォーク ありがとうはにたん】

【柱本団地 いかにもいにしえの公団住宅って感じ】
●高槻三箇牧
柱本団地バス停からJR高槻駅南行きで戻る。次のバスは復路三島江経由のJR高槻駅南行き(1A)。三島江バス停で降りる。もし、三島江を通らないJR高槻駅南行き(1)なら、手前の西面口バス停で降りることになる。郵便局を過ぎてバスが止まったので、来た道を戻る。

【JR高槻駅南行き(復路三島江経由) 行先番号は1A】

【たかつきばすお号のこども運転席】

【高槻三箇牧局】
ここは昼休み(12:30~13:30)のある局である。この時間帯は関係ないからいいが。柱本団地からのJR高槻駅南方面行きは玉川口経由の1と三島江経由の1Aが交互に出る。次のバスは三島江を通らないので、そのまま西に向かい西面口バス停に向かう。

【西面口バス停】

【あっちのバス停(阪急バス三島江)には屋根があるのに】

【市バスdeスマートウォーク サンキューはにたん】
ここからはいったんJR高槻駅南に戻る。この時間からだんだん道路が渋滞し始める。うん、いつものパターンだ。しかし渋滞の影響を減らすには。路線図を見ていて気付いた。阪急高槻駅からでも乗り換えできるな。JR駅まで行く必要はない。そして、あることに気付く。以前は降車ボタンを押すと、チャイム(3~6回)またはベル(2~9回)が執拗に鳴り続けたのだが、今はチャイムが1回(♪ピンポーン)しか鳴らない。あれが高槻市バスの特徴だったのに、やはりうるさいとクレームがあったのか、もしくはシステム更新時に直したのか。

【西面口バス停付近 東海道新幹線が見える】
●高槻津之江
阪急高槻駅でバスを降りる。ここから阪急富田駅行き(4)または栄町経由車庫前行き(17A)に乗る。次のバスは17Aの方だった。城西橋バス停で降りる。バス停後方の角に津之江局があった。ここでは小さい紙をはさんでくれた。

【阪急高槻駅バス停 ここは方向別でのりばがある】

【高槻津之江局】
ここからもバスのルートから判断して阪急高槻駅まで移動する。

【芥川(あくたがわ)】
●高槻城内
阪急高槻駅バス停で降りる。正しくは阪急高槻市駅なのだが、高槻市バスの表記は阪急高槻駅なので、それに合わせることにする。降り場の隣のバスのりばから下田部団地行きに乗る。

【阪急高槻駅発車時刻表 本数は多いように見えるが】

【阪急高槻駅4番のりばの案内】
この阪急高槻駅バス停は、かなり分かりにくい構造をしている。阪急高槻市駅の北側の道路沿いにあるのだが、バス系統の方向でのりばが分かれている。阪急高槻駅から西に向かうバスは、JR高槻駅南を出て夜間休日応急診療所前バス停を経由して東から入ってくる。一方阪急高槻駅から東へ向かうバスは、JR高槻駅南から市役所前バス停(交差点の北)を通って西から入ってくる。

【阪急高槻市駅と阪急高槻バス停】
各方面行きのバスは、上記に従ってのりば(道路のどちらか)に入ってくる。JR高槻駅南行きは、各系統の反対側の乗り場に入ってくることになる。地元民以外にはかなり厳しいのではないだろうか。
次のバスは下田部団地経由の車庫前行き(17B)であった。春日町バス停で降りる。バス停前方の歩道橋を渡って春日町交差点の西側に降りる。120mほど進んだ交差点を右斜めに入り、350mほど道なりに進むと城内局があった。

【春日町バス停 市バスと京阪バスの停留所が併設されている】

【高槻城内局】
ここで待ち時間が発生する。2人待ちで10分くらい。
●高槻若松
城内局から南に行くと若松局がある。下田部団地行きバスの辻子バス停から行けるのだが、ここからバス通りに出てバスに乗るよりは、直進した方が近そうだな。歩くことにした。
城内局の手前の四ツ角を南に入り、中学校を過ぎて川沿いにさらに650mほど進み、信号(黄色点滅)を左に入ると若松局があった。

【高槻若松局】
局前の道を東に350mほど進むと、国道170号線の辻子一丁目交差点に出る。そこから東海道新幹線の高架線を越えて進むと辻子バス停がある。ここは京阪バスの枚方市駅~JR高槻間のバスが頻発している。一方の市バスは・・・。

【辻子バス停 乗車位置表示は京阪バスの特徴である】

【東海道新幹線が見える】

【京阪バス 1系統 JR高槻行き】
●高槻下田部
下田部団地行きに乗り、下田部団地で降りる。次のバスは17A(車庫前行き)であった。ここでの引きのよさはいらないかな。バス停の手前の登町交差点を右に入ると下田部局があった。

【高槻下田部局】
ここではいろんなところ回ってはるんですね、と声をかけていただくが、話が広がらないな。せめて次はどこ行かれるんですかとか聞いてもらうとリアクションできるんだが。寒い中ご苦労様ですと言っていただいた。ありがとうございます。
JR高槻駅南行きののりばに着いて時刻表を見ると、さっき出て行ったばかりのようだ。20分ほど休憩となる。

【下田部団地バス停(JR高槻駅南方面)】

【何があったんでしょうね?】
●高槻藤の里
阪急高槻駅まで戻ってきた。反対側ののりばから北大塚行き(15)で藤の里バス停まで移動する。15A(野田、六中前経由北大塚行き)だと通ってくれないが、15Aは1日1本しかなかった。バス停手前の交差点を左に入ると藤の里局があった。

【藤の里バス停】

【高槻藤の里局】
●高槻天王
次は天王町バス停に行きたいのだが。阪急高槻駅から六中前行き(14)、クリンピア前島行き(20)などで行けるが、道路の混雑具合と阪急高槻駅まで行って戻っての手間を考えると、歩いた方がよさそうだな。直線距離はまあまあ近いし。
藤の里局の前の道を北に進み、400m弱ほど先の突き当たりを右に。100mほど進んだ四ツ角を左に進み、道なりに約500m上がると国道171号線の天王町交差点に出る。その南東角に天王局があった。

【高槻天王局の看板 国道沿いにある】

【高槻天王局】
ここではよかったらどうぞ、とキャンディをいただいた。はりちょ?ゆうちょ銀行の企業キャラクターらしい。聞いたことないキャラだが、最近できたんだろうか?

【いただいたはりちょのキャンディ】
●高槻野田
天王町のバス停まで来た。ここから北大冠校前バス停まで移動する。六中前行き(14)、クリンピア前島行き(20)が使えるようである。バスを待っているとやって来たのは上牧行き(7)だった。これだと野田交差点を直進するので使えない。その次のバスは六中前行き。これだな。

【六中前行きバス 行先番号は14】
次の野田局の場所は北大冠校前と六中前のほぼ中間。北大冠校前の方が近いかな?北大冠校前バス停で降りる。バス通りを南に下り、160mほど先の横断歩道を左に入って進むと60mほど先に野田局があった。

【高槻野田局】
ここにも番号札がある。しかし、いつものレシートではなく、たまにあるプラカード。いや、半分くらいは厚紙製??毎回疑問なのだが、どうやって見ているんだろう?ここでは気を付けてお回りくださいと声をかけていただく。もうあまり時間がないけど。

【厚紙製の番号札】
ここからまた阪急高槻駅まで戻る。もう時間もあまりないけど、もしかしたらもう1局行けるかな?と思っていたのだが、このバスは定時でも阪急高槻駅着は15:56、そしてやはり到着前に16時を過ぎてしまった。よってここで終了となる。さて、帰るか。
3.おわりに
阪急高槻駅バス停に帰ってきた。到着は6分遅れ。この時間帯にしてはマシな方だろうか。今日の結果は、大阪府:9(高槻市:9)となった。だいたい想定通りになったかな。それ以外は特に書くこともない。大阪府内は多少前進したが、その程度だし。ティッシュは今日もなし。いや、阪急高槻市の駅でもらえたから(パチ屋さんのだけど)それでいいや。

【阪急高槻(南口)の京阪バスのりば】

【京阪バス 2系統枚方市駅行き】
高槻市については、まだ18局ほど残っている。阪急沿線ツアーを除いても、あと2回ぐらいは掛かりそうである。できれば芝生営業所管内は終わらせたかったのだが、唐崎西局が残ってしまった。ただし西切バス停が近いので、京阪バスツアーに絡めてもいいかもしれない。

【阪急高槻市駅の市バス案内所はかなり奥にある】

【年末年始は休みなのか、平日も週3日しか営業しない】
それよりもまずは関東エリアの行けるところを行くのが先だろうか。関西ツアーは気軽に行けないので、条件が揃えば進めることにしたい。枚方市駅基点の京阪バスツアーも面白そうではあるが。では、本年もよろしくお願いいたします。

【大阪メトロ66系 阪急線乗り入れのため架空線方式を採っている】
