プランニング
東京都完全制覇に向けて(?)、避けられないのが離島の攻略。まずは、手始めに一番楽そうな伊豆大島を目指すことにした。アプローチとしては、東京の竹芝桟橋(客船ターミナル)からフェリー、または調布からの空路もあるが、調布飛行場ってどこだよ?ということで、竹芝桟橋からのフェリーに決める。羽田発のANAが撤退したのは痛いな。
島内の移動は車を使うのが一般的なようだ。とは言え、公共交通機関にこだわるししょーの闘志に火が付いた(のか?)。バスで行けないかな?島内には大島バスというバス会社があり、ここが実質独占しているみたい。もっとも島だからな。他のレンタカー、レンタサイクルなどの手段も検討したが、
バスにしよう(決定!)
理由は、一番安いこと、そして島内には7つの郵便局があるが、なんとか回りきれるプランができたから。
ちなみに、大島バスの1日乗車券は2000円。高い?普通運賃を考えると、まあ妥当な設定かな。
さて、調べてみると船は伊豆大島(以下、大島と略記)の2つの発着港(岡田、元町)のいずれかに寄港するらしい。どっちになるかは、当日の天候、海上の状態等によって決まるらしい。なんだって?!発着港は当日決定して、途中で変わることはないようだが、当日にならないと分からないというのは不安だな。とりあえず、岡田港と元町港両方のパターンで行程を作る。
- スタート
竹芝桟橋発7:45。しかも乗船手続きを出航の15分前に済ませないと予約が取り消される?!なので30分前には到着したわけだが、眠い。もちろん、ネット予約でチケットを押さえたので、窓口で乗船手続きを済ませ、乗船券をゲット。久々に乗船券らしい乗船券だな。短距離のフェリーだと、鉄道のきっぷみたいなショボいチケットが出てくることがあるが、今回は本格的なチケットだった。
【竹芝埠頭公園のマスト 竹芝桟橋の目印になっている】
そして、初めてのジェット船(ジェットフォイル)に乗り込む。停泊中に嫌な揺れ方をするのは、水中翼のせいなのか。
船は定刻通りに竹芝桟橋を出航。
ジェットフォイル(水中翼船)は、ジェットエンジンで海水を高速で吹き出し、その推進力で進む。そして、一定速度に達すると水中翼によって海面に浮上し、ほとんど水の抵抗を受けずに走る。タクシー中(
地上走行中艇走中)はシートベルト着用、トイレ、自販機は使用禁止、浮上し安定走行してからはトイレを使っていいというのも、なんだか飛行機みたい。思わずスマホを機内モードにする(しなくていい)。そして、翼走状態に入ると、メチャクチャ速い!船とは思えない速度で走ってる(最高速度は時速80キロらしい)。船は湾内連絡のフェリー(東京湾フェリーとか)から長距離夜行フェリーまで色々乗ってきたけど、信じられない速度を出している。後ろから聞こえるジェットエンジンの音も飛行機みたいだ。
【ジェット船(イメージ画像です)】
- 大島
岡田港客船乗り場で大島バスの1日乗車券を買い求め、最初の目的地である大島局に向けて、岡田港から元町港へ移動。バスは時刻表では直行運転のはずが、なぜか各停になってる。時間通りならいいけど。元町港(お休み中)に到着し、大島局へ歩いて移動。登りはきつい。町役場前が近いので止まるならそこで降りればよかった。
- 野増
元町港から大島総合競技場方面へ。野増バス停で降り、野増局へ。しかし、見つからない!それらしい道に入るが、やたら狭く地図にあるような地形とも違う。郵便局アプリで調べようとしたら、現在地が海の上になっている。諦めた。そして、マピオンアプリを見ると、おお、場所が分かった。現在地もあってる。さすがマピオン、こういう時頼りになるなあ。結局、店の前の広場だと思っていた場所が、実は道路であることが判明。大島恐るべし?
- 差木地
さらに総合競技場方面に進む。差木地局を地図で見ると差木地入口と差木地中央の中間あたり。わずかに差木地入口の方が近いとみて、差木地入口で降りる。が、また見つからず。広い道路沿いにあると思っていたのだが、実際は道路から北に入った路地にあるのだった。親切にも曲がり口に案内看板があったのに見過ごすなんて、まだまだ修行が足りないのか。局員さんに「いい天気で良かったですね」と声をかけていただいた。そうですね、暑いぐらいです。
【差木地局への入口にある看板 こういうのを見逃すなんて・・・】
- 波浮港
さらに総合競技場方面へと進む。こちらは、素直に一方向にバス路線を進む行程とした。バス便が約30分おきなので、その作戦で十分である。
歌でも有名な波浮(はぶ)の港。ごめんなさい、その歌知りません。波浮港までバスは入っていくが、波浮港局があるのはその先の総合競技場手前の上の山なのだ。バス停を降りると正面に見えた。こういうのは助かる。
波浮港ラインはこれで終了なので、元町港へと引き返す。実は、波浮港から元町港までは火山博物館や地層切断面といった面白そうなポイントもあるのだが、今日は郵便局が目的なのでパス。地層切断面(別名バームクーヘン)はバスの車窓から見られたが。
それと、バス車内には必ず「本日の出帆港は岡田港です」の表示が出ている。島の人にとって、フェリーは大事なライフラインなのだと気づかされる。島育ちじゃないのでいまいちピンと来ないけど。
ところで、大島の地名は東京都大島町となっているが、郡とかはないの?と疑問に思って調べてみた。移動時間長いし。
東京の島嶼部(要するに離島のこと)は、東京都庁の下部組織になる大島支庁、三宅支庁、八丈支庁、小笠原支庁が管轄しており、そのうち大島支庁には大島町、利島村、新島村、神津島村が所属している。本来なら東京都大島支庁大島町などとするところだが、支庁は地名じゃないので東京都大島町という表記が正式となるらしい。
元町港(お休み)に到着。今日の出帆港は岡田港なのでお休みなのだが、休憩所は開放されている。2階の食堂も営業していたが、ゆっくりご飯を食べている余裕はないので1階の自販機で缶コーヒーを購入し、一休み。
【元町港客船待合所 本日はお休みなので閑散としている】
- 泉津
【元町港バス停に停車中の大島バス 黄色いボディーが特徴】
ここからは大島公園ラインでの移動となる。こちらは運転間隔が長いので、少しテクニックが必要となる。
元町港から大島公園行きのバスに乗り、岡田港を通り過ぎて泉津へ。岡田港で他の乗客はみんな降りてしまった。バスを乗りつぶしてるとたまにそういう事態になるから、別に慌てもしないが。バスを降りるときに、運転手さんに「遊歩道に行かれますか?」と聞かれた。そういうのがあるのか、と思いながら郵便局に行きますというと、あっちですよと教えてくれた。
- 大島北の山(簡易局)
泉津からは元町港行きのバスに乗り、また岡田港を通り過ぎて地の岡へ。ここで逆方向に行くのも1つのテクニックである。ややこしいが、ここもバス停名と局名が一致しないので要注意だ。
ここは島唯一の簡易局。個人がやってるのかと思っていたら、入口には伊豆大島農業生産組合の看板が。簡易局のパターンの一つである、地元の団体が経営してるパターンだ。特に農業に興味はないので、郵便局だけ行くことに。「回ってるんですか。いいですね。」と言ってもらったのにたいした会話もできなかった。すみません、かなり疲れているようです。
- 岡田
岡田港出帆の日だけ運転する岡田港行きのバスに乗り、途中で降りる。本来ならこのバスで岡田港に行くのがベストなんだけど。岡田郵便局前バス停で降り、郵便局へ。せっかく、大島全制覇の最後の局なのに、何もコメントはいただけなかった。こっちからアピールするのも変なので、静かに終了となる。
さて、次のバスは一時間後なので、それに乗っていたら船に間に合わない。またもマピオン先生のお力を借りて、岡田港へのルートを確認。バスの通り道は結構複雑だったので不安もあったが、歩くならほぼ真っ直ぐに港を目指せばよいようだ。下りということもあり(高低差約100m!)、約10分ほどで岡田港に到着。
【岡田港へのアプローチ 周辺道路がかなり高いところにあるため、高低差が大きい】
帰りの船では、早起きしたこともあり、取りあえず寝る。ふと、目が覚めると窓の外にずいぶんと近代的なビルが見える。千葉にこんなビルあったかな?と思ってよく見ると、ゆりかもめが見えた。ということはテレコムセンターか。思ったよりも寝てしまったようだ。竹芝桟橋まではあとわずか。じゃあおやすみ。
【ある人の強い要望により購入したくさやの真空パックです 自分用ではありません】