妙見山と周辺の旅(後編)

妙見山からの続きです。前編はこちらから。

6.豊能郡豊能町の旅

実は豊能郡能勢町には鉄道は走っていない。なので能勢町内を回るには阪急バスのお世話になる訳だが。残念ながら妙見の森フリーパスは、阪急線全線、能勢電鉄全線(ケーブル、リフト含む)が有効範囲である。バスは含まれない。だよなぁ。スルッとKANSAI2dayチケット亡き今、そんな山間部のバス運賃をバカ正直に払うこともできないので(1日乗車券の適用範囲からも外れている)、これは後回しになる。っていつになるのやら。

このチケットは能勢電鉄も乗り放題なので、当然ながら能勢電鉄沿線を回ることになる。では妙見口から山下に向かって進むとしよう。

ケーブル黒川駅から来た道を戻ってきて、妙見口駅前に帰ってきた。昔はこの駅前に京都交通の吉川営業所という小規模ながら営業所があったが、いつの間にか廃止になっていた、というか阪急バスが引き継いだ模様。それにしても暑いな。もう山を下りてしまったので、ここで上着は脱いだ。結局荷物になってしまったか。

国道477号線標識
【遥かなる大阪、でもないか】

大阪府境の標識
【兵庫県~大阪府境】

豊能のパッチワーク
【これがきれいなパッチワークというやつですかね】

マルフクの看板
【あまり関係ないけどマルフクの看板】

●豊能ときわ台
普通山下行きに乗り、隣のときわ台で降りる。隣だったな。あわてて降りる。駅の出口を右方向に進むと50mほど前方にときわ台局が見えた。 “妙見山と周辺の旅(後編)” の続きを読む

妙見山と周辺の旅(前編)

0.はじめに

大阪府は豊能郡能勢町に妙見山という山がある。正しくは大阪府と兵庫県(川西市)との府県境と言えるが。妙見山には有名な寺(無漏山真如寺)というものがあり、北極星信仰の寺として知られている。蛇足だが日本には約60箇所に妙見山という山があるらしい。いずれも北極星信仰(北辰妙見信仰)に関連しているとか(Wikipediaによる)。だが、そんなことはどうでもいい(コラ!)。ししょーにとって興味があるのはあくまで郵便局であるという事実を忘れてはならない。

妙見山(妙見の森)については、阪急グループの能勢電鉄が関連事業を展開しているのだが、最近ニュースリリースがあり、2024年6月をもってこの妙見の森関連事業から撤退することが発表された。そして関連事業の一環である妙見の森ケーブル線、リフト線が廃止になることも発表されたのである。

ししょーはこのケーブル線、リフト線に乗ったことはあるのだが、山頂にある郵便局(妙見山簡易局)は未訪問である。そして、来年6月にこのケーブル線、リフト線が廃止になると麓から山に登らないといけないことになる。登山に興味のないししょーにとっては死活問題である。それは大げさかな。とにかく、なるべく無駄な山登りは避けたいので、このケーブル線が生きているうちに山頂に行く必要がある。参考までに妙見口駅から妙見山頂までのハイキングコースは、一般向けの大堂越えコースでも想定で90分程度かかる。平地専門のししょーがその時間で登れるのか自信がない。まあ、90分なら一般向け(健脚向けではない)のはずだが。

1.プランニング

場所は大阪府である。ただし豊能郡という北部のかなり山の中。実家もあるのだが大阪市内なので遠すぎること、色々面倒なことがあるなどの理由から出発地の近くに前泊することにした。

今回使用するきっぷは能勢電鉄の『妙見の森フリーパス』。これは能勢電鉄線全線と妙見の森ケーブル、リフトが1日乗り放題、さらに沿線優待施設での各種特典、それはいいや(コラ!)、とにかく能勢電鉄線と妙見の森のケーブル、リフトに乗れるのでこれを利用しない手はない。なお、この妙見の森フリーパスには阪急版、大阪モノレール版というものがあり、それぞれ阪急線全線、阪急線全線+大阪モノレール全線が乗り放題となる。ここは阪急版が利用できるな。お値段は能勢版が1200円、阪急版が1600円。大阪梅田[阪急]~川西能勢口間の運賃280円を考えれば、差額の400円はお得と言える。蛇足だが、大阪モノレール版は2000円である。往復伊丹空港を利用するなら利用価値はある(モノレール高いよ)。

その他、今回はJTBの国内宿泊(新幹線・JR付きプラン)を利用することにした。『旅の過ごし方(旅先のお楽しみいろいろ)』という現地利用クーポンが付くらしい。お楽しみと言ってもあくまで目的は郵便局なんだが(^_^;)旅の過ごし方クーポンが選べるが、残念ながら妙見の森フリーパスはなかった。仕方ない。 “妙見山と周辺の旅(前編)” の続きを読む

京成バスで行く葛飾区の小さな旅(完結編?)

0.はじめに

長きにわたった東京都23区完全制覇ツアーも(かなり適当なネーミングになって来た)ようやくエンディングが近付いてきた。次はどこへ行けばいいだろうか。

前回は練馬区辺りを回ったので、今回は逆の東方向に行くとしようか。ということは、葛飾区辺りでいいのかな。

葛飾区ということは、メインで利用するのは京成バスとなる。他に東武バス、都バスも走っているが、今回は出番はなさそうである。

と言っても葛飾区の残り局はわずかに6局。どう考えて時間が余る。まずは京成バスの1日乗車券の範囲を頑張って回ることにする。実は京成バスのICカード都内1日乗車券では、一部都外区間を走る金町駅~八潮駅間の金61系統が利用できる。と言っても埼玉県内に入るのは大場川バス停以北となる。それで時間が余ったら、仕方ないつくばエクスプレス(TX)にでも乗るか。

と思っていたのだが、最近適当な休暇(が取れそうなチャンス)がないな。どうしようか?11月の飛び石連休は別の予定があるし。そんな時ふと光明が差した?この時期は健康診断(人間ドック)がある。それはたいてい午前で終わるのだが、場所が東京某所に指定されている。それが終わってから職場まで移動するのも大変なので、1日休みにしている。これを利用しない手はない!

残り局を考えると午後からでも十分間に合いそうだ。午後をフルに使えば達成可能な見込みである。特定保健指導?何それおいしいの??

1.プランニング

今回の目的となる葛飾区内局は残り6局。それらは全て京成バス(京成タウンバス含む、以下同じ)で行ける場所にある。京成バスは、葛飾区の他に荒川区、墨田区、台東区を走っているが全て訪問済み。足立区を通ってくれればいいのだが、そちらは通っていない。葛飾区を回りきってから足立区のために足立一日フリーパス(東武バスの1日乗車券)を買うのも効率が悪い。

京成バスで行ける所を回ったら、八潮駅がゴールになる。その先にあるのはつくばエクスプレス(TX)か。その前に時間切れになりそうだけど、もし時間が余ったらTX沿いに北上することにしよう。なお、TXは東京都内の六町駅までは訪問済みなので、その先(八潮も訪問予定なので三郷中央から)が対象になる。運賃が高い上に1日乗車券もない路線はあまり乗りたくないが。今回のルートは以下の通りとした。例によって、京成タウンバス系統は(T)を付記する。

亀有駅~有57系統(T)~上千葉小学校
亀有駅~JR~金町駅
金町駅北口~金01系統(アイリスループ)~学童保育クラブ
金町駅北口~金62系統~水元二丁目
金町駅~金61系統~八潮駅南口
八潮駅~TX

事前の想定では、9局+TX分となる見込みだが、そこまで行けるのか?

それと、今さら気付いたのだが、過去のししょーの文章で京成バスと京成タウンバスの路線図が分かれていて見にくいと書いていたけど、実は営業所単位の路線図(江戸川営業所と金町営業所)では京成バスと京成タウンバスが同じ図に書かれているのであった。もっとも、営業所単位の路線図はデフォルメされていて、実際の経路が分かりづらい。ししょーが求める地図上にプロットした路線図(全線路線図)は分かれているので、やっぱり見づらいという結果になるんだろうか。

2.葛飾区の旅

今日のスタートは亀有駅。都内某所での健康診断を終え、診断結果の説明は一応軽く聞いて、特定保健指導は今回はいいっす。そうですか、と軽く流された。だって、前回受けたけど体重も血糖値もコレステロールもALT(γ-GTP)も変わらなかったじゃん。さて、地下鉄に乗って地上に出て、さらに走ると亀有に着いた。ここも結構訪れた気がする。両さんともすっかり顔なじみになったな(ホントかよ?)。時間は12時20分を少し回ったところ。ちょっと想定より遅かったか? “京成バスで行く葛飾区の小さな旅(完結編?)” の続きを読む

西武バス他で行く練馬区の旅

0.はじめに

今回も東京23区完全制覇の旅(なんか名前コロコロ変わってない?)に行くことにしたが、次はどこへ?そうだ、難攻不落の練馬区もようやく決着が付きそうになってきた。

練馬区と言えば、国際興業バスが多いイメージもあるが、残り局をチェックするとしよう。さて、次の作戦はどうしようか。すると、あることに気付いた。

西武バスの沿線局しかないじゃないか!

うん、なんか見たことある文字だな、これ。渾身のギャグがスベったところで、練馬区の残り局と西武バスの系統から今回のルートを決定する。西武バスを利用するからには、利用するきっぷは西武バスの1DayPassとなる。実は、利用案内を見ると対象外路線の欄にコミュニティバス(練馬区みどりバス除く)と書かれている。つまり、対象外から除くということは使えるということになる。数学で言うと二重否定の除法と言うらしい。数学はあまり得意でないので間違ってるかもしれないが。

実は、練馬区の残り局は西武バスだけでなく、コミュニティバスのみどりバスの沿線も多いのである。コミュニティバスというからには本数がそれなりではあるけれど。西武バスとみどりバスを併せれば、残り局の9割がたは網羅できる。

1.プランニング

まずメイン系統になるのは吉61-1系統。前回時間切れで乗れなかった系統である。と言っても沿線には5局しかないので、後は残り局のロケーションを見ながら、本数の多そうな系統を拾っていく。みどりバスについては本数の多い大泉ルートが理想的だが。

それから途中で気付いたが、練馬区の東側(練馬駅周辺)があまり取れていないので、そちらを押さえることにした。練馬駅には西武バスの他に国際興業バス、京王バスなどが乗り入れる。京王バスで中村二局へ、春日南局は西武バスで行けないことはないが本数が絶望的(2時間に1本程度)なので、併走する国際興業バス(1時間2~3本)も活用したい。そして早宮局にアクセスできるみどりバス氷川台ルートも練馬駅を通る。西側を取った後でこれらのために東側に戻るのは効率が悪い。

ということで今回のルートは以下の通りとした。ベストプラクティスではないだろうけど、バスは不確定要素である以上完璧なプランというものは存在しない(断言)。

練馬駅前~京王バス中92系統~南蔵院
練馬駅~練47or国際興業バス赤01、練95系統~春日町一丁目
練馬駅~みどりバス氷川台ルート~練馬工業高校入口
練馬駅北口~練42系統~土支田交番
土支田交番~石02系統(国際興業バスと共同運行)~石神井公園駅北口
石神井公園駅北口~吉60系統~吉祥寺駅
吉祥寺駅~吉61-1系統~大泉郵便局/大泉風致地区
大泉風致地区~吉61-1系統~大泉学園駅北口

多少効率を犠牲にしたプランになってしまった。でも、長い目で見るとたぶん効率がいいはず?それとみどりバスについては大泉ルートは1時間2本あるが、他のルートは1時間に1本なのでこれがボトルネックとなるか。事前のシミュレーションでは9局。とするとメインのはずの吉61-1系統に到達しない恐れがある。まあ、次回以降の西武バスツアーが捗るから(汗)。練馬区の旅はまだまだ続く。

2.練馬区の旅(その1)

ということで練馬区ツアーらしく(?)練馬駅からのスタートとなる。練馬と言うことは西武池袋線か。副都心線からもアクセスできるが、ルートを検討した結果池袋から西武線に乗ることにした。JRで池袋に向かい、南口から出る。西武線のりばに着くと、次の列車は各停豊島園行き、その後に準急小手指行きがある。準急の停車駅は練馬、石神井公園と以遠各駅。おそらく練馬には準急が先着するはず!と読んだ。果たして、東長崎で各停を追い越した。よし、読み通りだ。練馬に着いた。時間は8:40。次のバスが出るのは51分だから、まあこんなものだろう。 “西武バス他で行く練馬区の旅” の続きを読む

国際興業バスで行く板橋区の旅

0.はじめに

お盆もたけなわ(?)。ところで何か忘れてないか?あ、そうだ!東京23区の旅をしないと!さて、今回はどこにしようか。残っているのは、葛飾区、足立区、板橋区、練馬区、杉並区か。一部のバス会社ではいわゆる盆休み期間中に特別ダイヤとなり、通常の平日ダイヤよりも本数が少なくなることが多い。国際興業バスについてもお盆休み期間の8/14~16が土曜ダイヤになる。が、しかし一部系統ではなんと平日より土曜ダイヤの方が本数が増えるのである。

そうだ、以前それを利用しようとしたのだが、残念ながらそこまで到達できずに諦めたことがあったような。なので、今回はその系統を利用することにしよう。なお、国際興業バスで行けるのは板橋区内局がメインとなる。板橋区の残り局は7局。これだけだと(たぶん)時間が余るので、国際興業バスのエリアである埼玉県内にも行けるはず。

国際興業バスは、以前は都区内区間限定の1日乗車券(都内乗り継ぎ1日乗車券)を発売していた。それの終売とともに、ほぼ東京、埼玉の全区間で利用できるIC1日乗車券が発売されるようになった。つまり、都区内に制限されず埼玉県もだいたい回れる訳である。

1.プランニング

まずは、板橋区内の残り局を全て回る。前回のツアーで残ってしまった部分である。いや、どう考えても全局回ることは不可能だったと思うけど。それが終われば、周辺に未訪問局はないので、赤羽駅から埼玉県方面を目指すことにした。

板橋区内は残り局を拾うルートなので、かなり見苦しい。だが、これで板橋区内はクリアできる見込みである。その後、時間があればだが、赤羽駅から赤21系統の鳩ヶ谷公団住宅行きのバスがあるので、それに沿って北上することにした。ほぼ同ルートを走る赤20系統の川口市立医療センター行きも利用できるので、本数は申し分ない。川口市はおまけだが、板橋区内は回りきりたい。

今回のルートは以下の通りとした。回り順によって特にメリットデメリットもなさそう(時間帯によって本数が偏ることはない)だが、案外土曜ダイヤのメリットも生かせてない気がする。

高島平駅~下赤03系統~高島平駅
高島平駅~増17系統~成増駅北口
成増駅~(東武東上線)~東武練馬駅
東武練馬駅~東練05系統~舟渡町
舟渡町~池21系統~志村坂下
志村坂下~赤01系統、赤85系統ほか~赤羽駅西口
赤羽駅東口~川20系統、川21系統~鳩ヶ谷公団住宅方面

この辺りは、所定の地域を最後に回るだけあって本数が心許ない系統ばかり。もしかしたら、赤羽駅にたどり着くのもやっとかもしれない。少なくとも板橋区内は回れるはずだが。あまりに本数が少ないので、いつものようにシミュレーションではなく、リアルな行程を検討した結果、板橋区内はギリ回れる、川口市は1局ぐらいは回れるのではという想定になった。あくまでバスの旅なので、遅延が発生すればその分回れる場所は少なくなる。

2.板橋区の旅

板橋区ということで区の代表駅高島平からのスタートとなる。いや、ちょっと待て。高島平は板橋区内のトップ10に入ってないぞ?(ししょー調べ)。正直に言うと、残り局の攻略のために一番便利な駅なのである。 “国際興業バスで行く板橋区の旅” の続きを読む

まじめに東海道線の旅(その2)

0.はじめに

前回はまじめに東海道線の旅などと言いながら、伊東線に寄り道してそのまま終わってしまった。その件については深く反省している。だが、そのおかげで東海道線を熱海から心置きなく進めることができる。

今度こそは静岡に向かって東海道線を進むことにする。途中の誘惑には負けないで、ひたすら西に進む。三島から分かれる伊豆箱根鉄道駿豆線、沼津から分かれる御殿場線、そして富士から分かれる身延線は後回しに、吉原から分かれる岳南電車は訪問済み。それと、富士駅周辺は回ったが、新幹線の駅である新富士までバス移動できるので、新富士駅周辺も回る。さらに、清水~静岡間は途中の草薙ぐらいにしか郵便局がないので、ここは敢えて併走する静岡鉄道静岡清水線(以下、静鉄とする)に乗ることに。と言っても、草薙~新静岡間だけ訪問しているという中途半端な記録が残っているので、本気で回るのは新清水~草薙間となる。

1.プランニング

使用するのはいつものように青春18きっぷである。過去実績から降りる駅を検討すると、スタートは東田子の浦となる。なぜかと言うと、その駅近くにある簡易局が訪問当時一時閉鎖していたからである。

と思っていたのだけれど、例によって訪問対象局を見直した結果、沼津から行き直さないといけないことになってしまった。なので、まずは沼津駅周辺を放浪する。そこから東田子の浦まで移動。その次の吉原&岳南電車沿線は訪問済みなので、その次の富士に移動。富士駅周辺も訪問済みなので、新富士駅までバスで移動し周辺局を回る。その後は、各駅で降りて周辺局を拾う。清水駅の北側の局を回ったら、南に降りて新清水から静鉄に乗って新静岡方面へ。

そういう計画なのだが、沼津駅周辺と新富士駅周辺(移動含む)でかなり時間を取られること、そして沼津以西の本数の少なさでかなり進みが遅くなる。想定では清水駅手前までで12局ぐらいか?この辺りが目安になりそうだ。

2.沼津市の旅

スタートは沼津駅。と言うことはさすがに新幹線を使わざるを得ない距離である。18きっぷにこだわると1時間ぐらいは遅くなってしまう。普段はほとんど乗ることのないこだま号に乗って三島へ。お盆の時期だし、という予想に反して車内はガラガラ。しまった、窓側の席にするんだった。三島からは東海道線に乗り換え、スタート地点の沼津を目指す。次の電車は普通沼津行き。次が終点となる。来た電車は、なんと373系!当然のように(?)座れないのでデッキに立つ。沼津に着いた。時間は9時を過ぎている。遠隔地だから勘弁してほしい。前泊?うーん、お盆時期だし、それほど関東から遠い訳でもないしなあ。

沼津駅の富士山
【きれいな富士山だ】 “まじめに東海道線の旅(その2)” の続きを読む

東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券で行く東上線の旅

0.はじめに

まずタイトルが長くなってしまったことをお詫び致します。でも、これはきっぷの名前がそうだから仕方ない。

東武東上線のフリーきっぷとしてはこれしかないので、今回利用することにした。このきっぷは名前の通り、東武東上線と秩父鉄道に乗り放題のきっぷである。正確には、東武東上線全線、越生線全線、それと秩父鉄道のふかや花園~三峰口間が1日乗り放題のきっぷである。

東上線のフリーきっぷは今までなかったわけではないけれど、いずれも食事券とのセット販売であった(東武東上線埼玉S級グルメきっぷ、池袋東武グルメきっぷなど)。よーするにF鉄道の福福茶屋食事券付き1日フリー乗車券のようなものと思っていただければよい。池袋東武グルメきっぷなら、まだ帰りに東武百貨店で食事できるから便利かなとか思っていたが、結構高いな。と眺めていたのだが、ようやく使えそうなきっぷが登場した。

しかし、この東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券(長いので以下プラチナ乗車券とする)のお値段は1900円。参考までに東上線の池袋~寄居間の運賃は902円(現金だと910円)。そう、往復だけなら秩父鉄道に入らないと元が取れない!蛇足だが、秩父鉄道のふかや花園~三峰口間の運賃は860円なので以下同文。

1.プランニング

この条件でプラチナ乗車券を使うのはお得なのだろうか?と計算してみた。東上線沿線に関しては、東京メトロや国際興業バスを駆使したおかげで、和光市までは何とかクリアしている。よって、朝霞から先が対象区間となるが、途中の駅全てに降りると仮定すると、ししょーの緻密な計算の結果、鶴ヶ島に到達すれば元が取れることが分かった。であれば大丈夫だろう。

で、そこまでの行程をシミュレーションしてみた。途中駅で降りて、郵便局マップの目盛り100mで表示されるエリア内局を回るものとする。うーん、ギリギリ行けるか。実は、和光市駅から東武バスでアクセスできる和光市最後の局となる新倉局にも行きたかったが、とてもそんな余裕はないな。東武バスツアーに組み込めないかな?残念、和光市駅に発着するバスは新座営業事務所(東武ウエストバス)の系統のみ、足立一日フリーパスのエリア外である。西武バスまたは国際興業バスで和光市駅に乗り込んで、そこから乗り継ぐしかない。ということは当分先になるな。

事前の想定では、22局は回れそう?でも、川越駅周辺は西武やJRもあることなので、時間がないと判断した場合は、川越駅、川越市駅はとばすことになる。あとは天候次第だな。あまり暑くなりませんように。天気予報は曇り時々雨か。雨が降ってもピーカン(死語)よりはマシだな。

2.スタート

今回は乗車券を池袋で購入する必要がある。つまり、池袋で降りないといけない。いつものように副都心線に揺られるという悠長なことはできない。某西武線まるごときっぷなら、渋谷まで我慢すれば後は寝て移動できるのに。という訳で今日はJRで池袋に向かう。地底の副都心線ホームからの移動はかなりのタイムロスになる。やはり東京の通勤ラッシュは苦手だ。早くこの地獄から解放されたいものだ。 “東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券で行く東上線の旅” の続きを読む

青森・秋田・新潟の旅

0.はじめに

大型連休の季節がやって来た。休日の間の休みを埋めて連休にするんだ。と思ってカレンダーを見ると、間に挟まれた平日は2日しかない。つまり、何も努力しなくてもある程度の連休は手に入るわけである。だが、我々の活動に充てられる日数は少ない。うーん、どうしたものか。今回も例によってJR東日本の株主優待券を使っての旅を計画している。仕方ない、この貴重な2日間を長旅に充てよう。それ以外の地域は夏にでも回ればいい。今年はもうマスクをしなくてもいいらしいので、熱中症のリスクは下がるはず。なお財政的な理由で株券を手放してしまったので、おそらく最後の株優の旅になる。もっとも、金券ショップで3000円ぐらい出せば買えるらしいが。。。

1.プランニング

今回は貴重な2日間の平日をこの旅行に充てることにした。後は夏休みなり、適当に途中で休みを取ればいいだろう。追加で休みが取れることが分かったのはかなり後だった。さて、今回のプランはと言うと、まずは東北新幹線で仙台へ。そこから石巻を経由して小牛田から東北本線に戻り、そのまま青森まで北上する。つまり並行在来線であるIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道を通るわけである。青森からは奥羽本線で秋田まで、そこから羽越本線で新潟方面に下る。新潟からは越後線で柏崎まで下りてから信越本線で長岡まで上がり、最後は上越新幹線で帰ってくる。

このうち、1日目を日曜日に合わせて移動に充てる。途中の一ノ関、盛岡は訪問済みなので。2日目と3日目を平日に合わせることで、この2日間は郵便局を回ることができる。2日目のスタートは青森とした。途中乗り換え時間を利用しつつ新潟へ。3日目は新潟付近を散策してから柏崎を回り込んで長岡から新幹線に乗る。つもりだったが、長岡で降りようとすると宮内~長岡間が重複するので降りられないことが発覚。仕方なく手前の宮内で降りることにした。駅近に1局あるので。このプランで途中立ち寄れる場所は以下となった。
青森、弘前、(秋田)、羽後本荘、新潟、柏崎、宮内。

秋田は前回の訪問で張り切りすぎたのが災いして回れる場所がなくなってしまった。一番近い局でも秋田駅から900m以上離れている。2時間あれば回れなくもないが、今回はパスすることにした。もっとも次回の秋田ツアーでは(もしあればだが)秋田中央交通の1日乗車券(IC1日乗り放題乗車券)を利用することになるだろう。Suica、PASMOに対応しているようである。

2.青森県の旅(青森)

●青森新町、青森県庁内、青森古川一、青森駅前
1日目の停泊地は青森。青森駅で長時間散策するなんて何年ぶりだろうか?いや、なかったかも(^◇^;)ここが2日目のスタート地点となる。次の弘前行きの電車が出るのは9:53。それまでに駅に戻らないと。ホテルは駅前なのだが、スタート地点の新町局に向かう。駅の東口(実際はホテルからだが)を出てワラッセ(ねぶたの家ワ・ラッセ)の前の道を東へと進む。500mほど進んだ角の左側に新町局があった。時間は、15分前。暇だったから早めに出てしまったのだが、こんなに早く着くとは。ここは番号札があるが、いつものレシートみたいな紙ではなく、緑色のプラカード。あれどうやって管理してるんだろう。いつも不思議だ。 “青森・秋田・新潟の旅” の続きを読む

相鉄電車・バスの旅

0.はじめに

せっかく天から与えられた(?)貴重なお休み。さて、今日はどうしようかな?ここは中途半端に残った横浜市の攻略を進めるか。連闘になるのであまり足に負担がかからない方がいいな。横浜市の残り局は、偶然にも、いや消去法で相鉄の電車、バスの沿線に集中している。

相鉄沿線については、以前二俣川辺りから回って、結局本線の終点海老名までしか行けなかった。(前回の旅はこちら)ゆえに、今回は当然その続きとなるが、鉄道線の沿線局はわずかに5局しかない。これでは時間を持て余してしまう。いや、これだけで1日乗車券(相鉄・鉄道全線1日乗車券)を使うのももったいない気がする。

上記のことと、横浜市内残り局の訪問を考えると、どうしても避けられないものが出てくる。そう、相鉄バスである。1日乗車券もないバス特もないとあって、今まで避けてきた路線であるが、さすがに利用せざるを得ない状況になってきた。 鉄道の1日乗車券があるので、主な移動は鉄道を利用して、バス利用を最小限に抑えればそれほど負担にはならないだろう。いつもは1日乗車券を有効活用すべくバス路線にこだわり、所要時間がかかってもバスでの移動を選んできたが、今回はイレギュラーな旅となる。 ちなみに相鉄バスの沿線局は8局。まあまあの数である。当然ながら(?)運転本数の少ない系統もある。だが、ターミナル駅間の移動を鉄道にするだけでかなり捗るのではないだろうか。

1.プランニング

まずは鉄道線から。残り沿線局の最寄り駅は全ていずみ野線の沿線にある。ちなみに二俣川、南万騎が原、緑園都市、いずみ野、いずみ中央の各駅で降りることになる。なぜ二俣川?それはアプローチを考えたら、結局鉄道の方がよいと判明したからである。その後は相鉄バスを鶴ヶ峰、二俣川、三ツ境の各駅から利用することになる。時間が余れば大和からの神奈中バス利用もできるかもしれない。この移動を含めると1日乗車券は有用なはずである。 鉄道駅からの訪問は必須、バス利用は行けるところまでとする。もし取りこぼしても、残り局の訪問はそれほど大きな出費にはならない見込みである。電車とバスを組み合わせることで、横浜市の旭区、泉区、瀬谷区をクリアできるはず。横浜市内の残局については、栄区と戸塚区にもあるのだが、そちらは別稿に譲ることにする。

上記をまとめるとこうなる。

二俣川 鉄道:1、バス:4
南万騎が原 鉄道:1
緑園都市 鉄道:1
いずみ野 鉄道:1
いずみ中央 鉄道:1
鶴ヶ峰 バス:1
三ツ境 バス:3
大和(おまけ) バス:2

ここでのバスはほぼ相鉄バス(大和は神奈中バス)である。神奈中バスについては横浜市内は訪問済みなので、大和市内から続きを行くことになるのか?しかしながら事前のシミュレーションでは12局。実は、三ツ境からのバスが1時間に1本というかなりのボトルネックなので、それを越えることは難しいと思われる。 “相鉄電車・バスの旅” の続きを読む

東急線西武線まるごときっぷの旅(その4)

0.はじめに

さて、お待ちかねの大型連休がやって来た。今回は休みに挟まれた平日が2日しかない。と思っていたら、なんと!連休の前にも休みを取っていいですって!?言い忘れてたが、ししょーは4月から職場が変わったのだ。と言っても、同じ建物のフロアが1段下がったぐらいで、ただの部署異動なのだが。とにかく、(平日の)休みが増えることはありがたい。と言うことでどこに行こうか?久しぶりに西武沿線に行くとしよう。

例によって西武鉄道が発売する西武線のフリーきっぷがないので、仕方なく他社線(東急)から利用可能なきっぷで西武沿線を攻略することになるのだが。そう言ってたらもう4回目だった。であればだいぶ進んだはずだよな。

池袋(小竹向原)からの池袋線ツアー、そして西武新宿からの新宿線ツアーもほぼ所沢に到達している。もはや都区内からは外れ、主戦場は埼玉県に入ってきた。さて、今回はどこから行けばいいのだろう?池袋線は所沢まで、新宿線はえーと西武柳沢で終わっているのか。では、今回は隣の田無からスタートか?と思っていたのだが。過去の訪問記や訪問記録を振り返って気付いた。昔はもっと歩いていたんじゃないの?だんだん面倒になって、沿線にバスも走っているし、といつしか駅から500m以上は歩きたくないとか甘えたことを言うようになってしまった。

だが、バスの旅は基本的に鉄道よりも遅い。しかも道路渋滞などでさらに遅くなる。効率を考えれば、なるべく鉄道で行けるところは鉄道で行くべきである。それと、最近ししょーは、いや最近でもないが自重が標準体重を上回っている。ヒザをやられるような肥満体ではないうちになるべく歩いた方がいいのでは?と原点回帰することにしたのであった。

1.プランニング

前置きが長くなったが、まだ続きます(何だと!?)。当初は前回の続きの田無からスタートすればいいかと思っていたが、鉄道で行けるところは行くという方針の下、再度沿線局を見直した。具体的には、郵便局(日本郵政)のサイトで郵便局・ATMをさがすのページから、フリースクロール地図で駅近の局を探すのだが、目盛り100mの縮尺(約7600分の1だろうか)の地図で駅を中心としたときに表示される近隣局を対象とした。つまり、地図の中心に駅を置いたときに四角い地図に表示される〒マーク(もちろんATMは対象外)を拾うこととしたのである。

新宿線沿線については新宿区、中野区は訪問済みなので、その先からチェックを開始。すると、練馬上石神井北局(上石神井駅)、練馬関町局(武蔵関駅)、保谷東伏見局(東伏見駅)も対象になることが分かった。まだ、練馬区ツアーは終わってなかったのだよ。そして、田無駅周辺は少し範囲を広げて4局回ることにした。駅中心の地図に収まらない田無芝久保局、田無南町二局も対象である。

田無から先は新宿線に沿って本川越方面へ。所沢駅周辺は訪問済みなので、それ以外のほぼ全ての駅で降りることになる。事前の想定では狭山市ぐらいは行けそうだ。それよりも、どこまで足が保つのか?さすがに2万歩を超えたら止めようか。それぐらいはいいだろ。

2.練馬区の旅

●練馬上石神井北
スタートは上石神井。新宿線である。ということは東急沿線からだと、新宿三丁目から西武新宿まで移動する必要がある。前は何も考えず地上に出たが、今回はマピオン先生に相談しよう。どうやらB10出口っていうのが近そう?丸ノ内線のホームを人混みに阻まれながら進み、地上に出る。飛躍的に近くはなかったが、前よりはましだった。

東急線おトクなきっぷ画面1
【東急線券売機のおトクなきっぷ画面 あれ?ない?】

東急線おトクなきっぷ画面2
【と思ったら2ページ目にあった】

東急線西武線まるごときっぷ
【東急線西武線まるごときっぷ 券面を載せるのは初めてかも】

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