旅名人の九州満喫きっぷについて(考察)

青春18きっぷと同じように、普通列車限定のきっぷとして東日本&北日本パスを紹介しましたが、今回は同様に普通列車限定のきっぷとして、旅名人の九州満喫きっぷを紹介したいと思います。今回も個人的な評価を付けてみました(^_^;)

  1. 利用期間
    通年!とにかくありがたいです。青春18きっぷみたいに学校の休み中しか使えないので行程が制限されますが、このきっぷはその心配がありません。
    評価:◎(通年ってうれしい)
  2. 有効期間(日数)
    有効期間(きっぷが利用できる期間)は3日間です。しかも青春18きっぷと同じく3回分です(3人で1日利用も可)。3回分というのは青春18きっぷの5回分よりは良心的ですかね。
    評価:◎(このぐらいの日程の方が使いやすくていいかも)
  3. 発売額
    発売額は10800円です。こちらは小児同額です。青春18きっぷ同様に小児料金はありません。しかも1日あたりの金額が3600円。これは高いのか。一概に高いとも言い難い気がしますが、高いです。
    評価:○(青春18きっぷより高いが、一概に損とは言えない)
  4. グループでの利用
    青春18きっぷと同様に分けて利用できます。ただ、3回分(3人分)なので、グループの人数を考慮する必要があるかもしれません。
    評価:○(分けて利用できます。でも3人分。)
  5. 利用可能範囲
    九州内の鉄道線、軌道線全線が利用できます(沖縄は含みません)。使える路線はJR九州全線(新幹線と、JR西日本に含まれる博多南線除く)、福岡市営地下鉄全線、て書いていると大変なので、逆に利用できない路線(列車)を書いておきます。南阿蘇鉄道のトロッコ列車、くま川鉄道の観光列車田園シンフォニーは利用できません。
    評価:○(九州島内なら最強です)
  6. 新幹線、特急などの利用
    青春18きっぷと同様に、新幹線、特急は利用できません。西日本鉄道の特急(無料です)は利用可能ですよ。指定席券が必要な列車(JR九州のSL列車など、肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂など、門司港レトロ観光列車の指定席)を利用する際は、必要な指定券を購入すれば利用できます。
    評価:○(利用条件は18きっぷとあまり差はないので)
  7. 総合評価
    利用範囲は九州島内、JR以外の路線も利用可能(一部利用不可の列車あり)、利用期間などを考えると、使いやすくてよいきっぷかと思います。だいたい、我々の旅に観光列車なんて似合わないんだ。そういう意味でも、利用価値は高いと思います。お値段の点ですが、利用可能エリアを考えると微妙な感じですね。
    評価:○(1日に移動できる距離を考えるとまあまあかな)

九州内を旅するなら、それなりにお得なきっぷではないでしょうか。でも、他のフリーきっぷが使える区間(福岡市営地下鉄、西鉄など)なら、そっちを優先した方がいいかも。それは、18きっぷでも同じことが言えるかな?

北海道&東日本パスについて(考察)

広範囲を移動できるきっぷとして青春18きっぷが大変有名ですが。同様に広範囲を移動できて、しかも普通列車しか使えないきっぷとして、北海道&東日本パスがあります。名前の通り、北海道と東日本(東北、関東)のきっぷですけど、その使い勝手はいかがなものか考えてみたいと思います。

単なる紹介だけだとあまり面白くないので、青春18きっぷと比較した場合の評価も考えてみました。あくまでししょーの私見ですので、その点はご承知おき下さい。

  1. 利用期間
    春季:2018年  3月  1日~2018年 4月22日
    夏季:2018年  7月  1日~2018年 9月30日
    冬季:2018年12月10日~2019年 1月10日
    期間限定なのはほぼ同じですが、青春18きっぷよりは多少期間が長いですね。ちなみに、発売期間は利用期間よりも早めに設定されています。利用期間の7日前に発売が終了するのは、有効期間の関係でしょう。
    評価:○(可もなく不可もなく)
  2. 有効期間(日数)
    有効期間(きっぷが利用できる期間)は連続する7日間です。うむむ、これは厳しいか。青春18きっぷは合計5日間(5回分)で、連続する必要はありません。でも、7日連続で普通列車の旅なんて、よほどの旅好きかマニアでない限りは品のいい拷問でしかないかも。
    評価:△(かなり×に近いけど、使いようによっては何とかなるかも)
  3. 発売額
    発売額は10850円(小児5420円)です。小児料金がある!これは高評価ですな。お気づきかもしれませんが、青春18きっぷに小児料金はありません。大人も子供も一律11850円(5回分)です。1日あたりで計算すると青春18きっぷは2370円(1回分)ですが、このきっぷは1日あたり驚きの1550円です。これは相当にお得だぞ。
    評価:◎(小児半額でしかも青春18きっぷより安い?)
  4. グループでの利用
    残念ながら7日間連続で有効なきっぷですので、使用できるのは1枚で1人です。グループで利用するなら人数分が必要です。この項目いらなかったかも。
    評価:×(分けて使うという発想が間違っているのかも)
  5. 利用可能範囲
    利用可能なエリアはJR北海道全線(北海道新幹線は新青森~新函館北斗間のみ)、JR東日本全線(BRT含む、新幹線除く)、青い森鉄道全線、IGRいわて銀河鉄道全線、北越急行全線です。東日本エリアのみですが、周辺の第3セクターが利用できるのは大きいです。例えば花輪線に盛岡から乗車する場合、青春18きっぷだと盛岡~好摩間の乗車券が必要ですが、このきっぷでは不要ですので。
    評価:○(JR線以外が使えるのは有利です)
  6. 新幹線、特急などの利用
    青春18きっぷでは特急、急行に乗れません。普通列車のグリーン車指定席も利用できません。一方、このきっぷだと急行の自由席に乗ることができます。もちろん、臨時列車など走っていればですが。また急行であれば指定席、グリーン車、寝台車も指定券類を買えば乗車できます(くどいようですが、そんな列車が走っていればですよ!)ですので、18きっぷよりやや有利です。
    評価:◎(急行(あれば)の分だけ有利な面があるので)
  7. 総合評価
    利用エリアは東日本エリアだけですが、その範囲内であれば青春18きっぷよりも動きやすい(旅程が組みやすい)きっぷだと思います。7日間の期間をどう取るか。うまく利用できるかに尽きると思います。
    評価:○(一長一短があるのでうまく使えれば非常に有用だが、難しいかも)

総合的には使えるきっぷであると判断します。ただし7日連続で旅行できればですが。前後の1日を捨てて通勤に当てても、十分元は帰ってくるでしょう。それでも5日連続休みって無理ゲーだろ。それを克服できれば非常に有用なきっぷだと思います。ああ、心行くまで旅がしたい。

フリーきっぷについて

鉄道などで郵便局を回る際に、フリーきっぷというものはとても便利です。自由に乗り降りできるというのがなんと言っても強みです。普通の旅行と違って、各駅で降りて目的地に行く必要がありますから。

ところが、フリーきっぷというのは観光目的で発売されるものが多く、そのため行動範囲が観光エリアに限定され、しかも土休日しか使えないものもあります。大都市の公営交通ならビジネスユース目的の1日乗車券もあるんですが。

「○○フリーきっぷ」とか「1日乗車券」という名前ならほぼアタリです。ですが、中には「○○ホリデーパス」というのもあり、これは土休日しか使えないのでハズレです。フリーきっぷという名前でも、土休日に利用が限定されているものがあるので注意が必要です。関東地方で言うと、北総鉄道(期間限定)、関東鉄道、千葉都市モノレール(時間制限付きで平日利用なきっぷあり)のきっぷが土休日限定となります。地方だとこのパターンが結構増えるので大変です。ただ、土休日以外に指定の期間(夏休みなど)は連日使えるものもあり、それは何とか利用可能です。便利なきっぷのページでもそんなきっぷを紹介しています。

もう1つ、ちょっと不満というんでしょうか、言いたいこともあります。それは、平日と土休日で料金が違う!という場合があること。仙台市営地下鉄(全日用840円、土休日用620円)とか、大阪メトロ(平日800円、土休日600円)はそのパターンです。あえてOsaka Metroではなく大阪メトロって書いてるのはささやかな抵抗です。

フリーきっぷと一口に言っても、会社線の全線乗り放題のもの(これが理想)と、指定のエリアだけ乗り放題(これが現実?)に分かれます。ただし、指定エリアで利用できるきっぷは、複数の会社線にまたがって利用できるものが多いので、その点は有利かと思います。旅程に合わせて選ぶ、というよりむしろきっぷのエリアに行程を寄せるというのが現実的な行動でしょうか。究極のフリーきっぷ(?)青春18きっぷだけでなく、各社のフリーきっぷを駆使して回れるところを回りきる、それが腕の見せ所なのかもしれません(無責任発言)。

変わり種、むしろ裏技に近いかもしれませんが、1日乗車券として単独で発売されるのではなく、お食事券付きのセットで発売されるきっぷもあります。以前は東武鉄道(東上線)で、今は福井鉄道で発売されています。お食事券の対象メニューの料金と、1日乗車券(平日用)の料金の推測値からお得感がありそうに思えたので(あくまでししょーの私見です)、こちらも紹介しています。行程によってはお得になるかもしれません。あくまで参考ですので、よろしければご検討ください。

熱中症対策について(追加)

連日熱中症の話題がニュースで取り上げられています。詳しくは書きませんけど、今年の夏は異常な暑さですね。我々にとっても他人事ではありませんので、結構気にしながらニュースを見ています。

熱中症対策について検索した結果、ここのサイトに迷い込んだ方。いらっしゃいませ。我々は(ししょーだけかもしれないけど)、公共交通機関で全国の郵便局を回ることを目的としています。当然、夏場の高温の中でも歩かなければならないので、熱中症対策は我々にとってもまさに死活問題なのです。

熱中症を防ぐにはどうすればよいか。前にも書いてきましたが、ちょっと追加しておきたいことがありますので、それを書きたいと思います。後は、固定ページとか前回の投稿を見ていただければよろしいかと。では、追加事項について書いていきます。

  • クーラーを強くしない
    熱中症にならないためにはクーラーの使用は必須です。涼しい山間部なら別ですが。ですが、部屋をあまりにも涼しくしてしまうと、外に出た時に気温差でやられます。汗をかきにくい体質になってしまえば、さらに危険度が増します。ですので、ししょーはクーラーの設定温度を28~30度にしています。涼しくはないけど、暑さを感じない程度です。これでちゃんと汗をかける状態で、かつ部屋の中で倒れることもありません。
  • 予め日焼けしておく
    これは気分の問題かもしれませんが、暑くなってからいきなり半袖になると日光に対する耐性が弱い分ダメージを受けるように思います。ですので、日差しが強くなる4月辺りから、寒い時もありますがなるべく半袖を着るようにして夏の日差しに慣らしていくようにしています。あくまで気分の問題ですので、これはマネしなくてもいいかもしれません。
  • 1日の終わりは水風呂
    そうはいっても、1日炎天下を歩き回ると、途中クーラーの効いた電車内や市役所などで涼を取っても体には結構熱が溜まります。このままだと寝にくい&ダメージが残りますので、水風呂に入って完全に熱を取るようにしています。可能であれば頭も水中に入れて冷やすとよいです。ガス代も浮くし一石二鳥ですね。

暑いからといって外に出ないで済むのであればそれに越したことはないのですが、残念ながらそんなに休みが簡単に取れるわけでもなく、お盆休みなどは貴重な活動期間となります。熱中症は怖いですが、ちゃんと対策をしておけば恐れることはない、と思っています。ではみなさんもお気を付けて。

今年も熱中症の季節がやってまいりました

長かった梅雨も明けて(今年は戻り梅雨とかいろいろややこしかったですね)、本格的な夏がやってまいりました。そして、それは熱中症の季節が来たことを示しているわけですが。

早くも(?)熱中症で何人が病院に搬送されたとか、何人が熱中症とみられる症状で死亡(死因というのは一概に決められないのでそういう表現になりがちです)とかいうニュースを見ると、そんな季節なんだなと思います。てか、暑いんだけど。特に、被災地(豪雨など)のことを考えると心が痛みます。何とかしたいけど、個人ではできることも限定されるし。業務上、クーラーの効いた事務所やマシン室(サーバとかルータとかがおわします世界)にいるとなかなか実感が湧かないのも事実ですが。去年は何を書いたかな?経口補水液とか水分補給の話を書いた気がしますね。

直射日光が容赦なく照らす屋外を歩くことを余儀なくされる我々の活動では、熱中症対策は必須です。怠ると命に関わりますので(((;゚д゚)))。記事にも書いた通り(熱中症について)十分ご注意いただきたいところですが、水分補給以外で注意すべきところを書くとすれば、体温上昇に気を付けるといったところでしょうか。できれば帽子をかぶる(ししょーは帽子を持っていませんが)。それと、汗をかいてもすぐに体温は下がりませんので、クーラーの効いた室内(郵便局、市役所など)で体温が下がるまで休憩するなどの対策は必要だと思います。用事が済んだのに長居するのは気が引けると思っていましたが、昨今の事情を考えれば涼しい室内で休憩しても文句は言われないでしょう。もちろん、局内の混雑状況にもよりますが。

その他、昨年は冷感スプレーなるものを入手しました。これは高圧ガスとエタノールなどが使われたスプレーで、体の熱くなった部分を手っ取り早く冷やすものです。効果のほどは如何ばかりか、気休めかなーと思いつつ確実に温度を下げる効果はあるので、それなりに有効だと思います。中身がアレなので、カバンの中に収納することをお勧めします。直射日光の当たる場所などに置かないことって書いてあるし(^_^;)

一番大事なことは無理しないこと。まだ時間が残っているからと言って、体調を考えず無理に行動して、救急車のお世話になるというのはあまりよろしくないですね。それと、駅前や街中に最近増えてるミストって、本当に効果あるの?ちょっと疑問だわ。

郵便局名に見る旧地名

郵便局の名前は、移転や統合などのイベントがない限りは、最初に付けられた名前を続けていくものです。かつてある総理大臣の時代に『平成の大合併』とか言って多くの市町村が統合されました。その人の名前は、過去のブログに時々登場しますが、ししょーが好意を持っていないことは何となくお分かりいただけるかと思います。郵政民営化だけでなく、規制緩和による非正規雇用の蔓延など、日本をダメにした政治家トップ10に堂々ノミネートしてます(あくまでししょーの私見です)。

平成の大合併に限らず、地方自治体の合併により、地名も随分変わりました。しかし、郵便局名はむやみに変えると混乱を招くと考えられているのでしょうか、変更されることはありませんでした。つまり地域の郵便局名を見ると、その地域の昔の地名を辿ることもできるのです。ですが、あくまで古い郵便局に限ります。最近できたものであれば、当然新しくなった地名を元に命名されますから。

東京23区内の郵便局は、基本的に区名を付けることが多いです。中央八重洲局とか大田西六局とかあまり面白みがないですね。ですが、他地域では、合併前(改称前)の地名を付けた局名が散見されます。例えば、田無市と保谷市が合併した西東京市では、未だに田無芝久保局や保谷東町局など、旧市名の付いた郵便局があります。また、新潟市秋葉区は旧新津市を含みますが、旧新津市にあった局は新津局、新津山谷局など前の地名を付けたままです。それと面白いのは、大阪府の東大阪市です。かつては西から布施市、河内市、枚岡市という3つの市があり、これらが合併して東大阪市になったのですが、集配局の名称は今でも布施局、河内局、枚岡局です。

こういった旧地名に出くわすと、一見どこの地名だろうと思うこともありますが、このように昔の地名を今に伝えてくれる局名はなかなか興味深いです。ただ局数を稼ぐために奔走するのではなく(σ(・ω・*)あんたのことだよ)、こういう地名の変化を眺めるのも旅の楽しみだと思います。

訪問局の記録について

以前、郵便局というものは新規で開業することがある、また廃止や統合することもあるというお話をしました。となると、記録上どう扱えばいいのかという疑問が湧いてくると思います。純然たる旅行貯金をされている方にとっては、それほど重要な問題ではないかと思いますが。

ある地域に新規で郵便局が開局すれば行ってくればいいだけです。訪問した局が廃止になれば涙をこらえてデータから削除しましょう。改称されたら、そっとデータを修正すればよいです。もちろん、旧名も残しておかないと通帳との整合性が取れなくなるので、新旧の局名が分かるようにしておきます。

2番目に面倒な(ししょーの私見です)局種変更(郵便局、簡易郵便局、分室といった局種が変わること)。これはどうするか。仕方ないので、○○郵便局を○○簡易郵便局に変えるしかありません。ししょーの場合は、簡易局、分室の訪問数も管理しているので、局名はそのままで簡易局フラグ、分室フラグのみ立てるようにしています。もちろん、局種変更の前後の局種(郵便局⇒簡易郵便局など)の記録は残しています。

さて、1番面倒なことは何でしょうか。それはやはり統合だと思います。複数の郵便局が1つになるので、なかなか扱いが難しいのではないでしょうか。郵便局の統合では、1つの存続局(合併する郵便局のうち代表として生き残る局)とその他の廃止局が出てきます。ここで厄介なのは、A郵便局とB郵便局とC郵便局という名前の局が統合してA郵便局という名前になりましたという時、存続局はどこか?という問題。A郵便局でしょ、と思った方、甘い。実は改称後の名前が同じでも存続局にならないパターンもあるのです。例えば、東京の中央八重洲郵便局と八重洲地下街簡易郵便局が統合しました(2007年頃ですかね)。この時は、中央八重洲局が八重洲地下街局に改称し、八重洲地下街簡易局が廃止となりました。

また、もう1つ例を挙げると、2010年8月に東京の日本橋プラザ内局、日本橋二局、日本橋通一局、日本橋通局が統合され、日本橋南局が誕生しました。え?じゃあ、存続局はどれなの?ちゃんとその時の案内にはこう書いてあります。“日本橋プラザ内郵便局を移転・改称し、日本橋南郵便局として開局します。日本橋二郵便局及び日本橋通一郵便局は、日本橋南郵便局に統合することに伴い、廃止いたします。”そして“一時閉鎖しておりました日本橋通郵便局は、日本橋南郵便局の開局に伴い廃止します。”なんておまけも付きましたが。そう明記してあれば、日本橋プラザ内局が存続局で他の局が廃止になるんだと判断できます。

もう少しエビデンスにこだわるなら、日本橋プラザ内局の局番号は04123、日本橋二、日本橋通一、日本橋通各局の局番号はそれぞれ01479、01276、00268でした。そして、統合後の日本橋南局の局番号は04123。もうお分かりですね。郵便局は局番号で管理されるので、存続局の名称が変わっても、番号を追跡すればどの局から改称されたか、または統合された後、どの局が残ったのかが判断できるのです。

通常、郵便局が統合される場合、大きな局に周りの小さな局が吸収合併されることが多いと思われます。その時、よりよい場所に移転することもあるので、それに伴って局名が改称されることもあります。代表局の局名がそのままなら迷うこともないのですが、毎回必ずそうなるわけではありません。開局情報をこまめにチェックするのがベストですが、もし迷った時は上記の方法で存続局を探してみてください。訪問局データのメンテナンスでは大事になります。

未訪問局の局番号が分からない人、自分の訪問局がどうなったか分からなくなった人、ししょーにご連絡いただければ、手持ちの資料で分かる範囲でお調べ致します。ただ、郵便局関係者ではないので、その点はご承知おきください。

通帳の更新

旅行貯金をしていて、時々(年1~2回ぐらいでしょうか)必ず遭遇するイベント、それは通帳の更新です。これに当たると、だいたい5~10分ぐらいは時間を取られます。

貯金通帳というものは見開き2ページで24行(1ページあたり12行)で18ページ(見開きで9面)ありますので、全部で24×9=216(行)あるわけですが、最初の繰越の行と、途中で遭遇する受取利子(近年は4月と10月の2回)の欄を入れると、それよりも記帳可能な行は少なくなります。最近はさすがになくなりましたけど、以前は局名印(イラスト入り)が複数行にまたがるものもありましたので、そうなるとさらに記帳できる行は少なくなります。

記載できる行がなくなると、通帳の更新が必要となります。入金するだけなら数分で終わりますが(待ち時間除く)、更新となると早くても5分以上はかかります。5分てそんなに大きい時間なのか?と思われるかもしれませんが、列車やバスの本数の少ない地域だとこの5分が1時間にも拡大するんですよ。なので、地域によっては結構影響があります。

新しい通帳のデザインは、かつては1種類しかなかったんですが、最近は通常デザインでも3種類あります(緑と黒とピンクのもの)。同じでもいいんですけど、ししょーの場合は前の通帳と区別するため、あえて色を変えています。

旧型通帳から新型通帳(つまり今のサイズ)に切り替わった時期は、主務者印の欄がある旧型通帳の在庫がある局で更新したため、ページを使い切らずに更新することもありました。今はもちろん最終行まで印字された後で更新しています。

そうそう、今までは通帳を最終行まで使い切った時に、面倒なのでその局で通帳を更新してもらっていたのですが、それだと新しい通帳の最初の行に局名印が押されないため、窓口で入金したにもかかわらず局名印が押されないという事態が時々発生していました。「局名印を押してください」と言えば押してもらえますが、うっかり忘れると大変なので、最近では最終行を印字した局ではなく、その次の局で更新してもらうことにしました。そうすれば、通帳が更新され、かつ最初の行(繰越の次の行ですよ)に局名印が押されるので、その方が効率がいいことに気付きました。

通帳を更新すると、ほぼ間違いなく旧通帳もいただけますので、大事に保管してください。大切な思い出ですから。そう言っておきながら、旧通帳の保管てあまりちゃんとしてなかったなー、とふと気付いて反省しております。たまに窓口で配布されている通帳カバーは結構役に立ちますので、チェックしてみてください。

郵便局の開局、廃止

はじめに注意事項です。これから旅行がてら郵便局に立ち寄る方にとってはどーでもいい話をします。郵便局回りを目的とする方には必見(?)です。

さて、郵便局を訪問しました。そしてそれを記録しました。よし!また1局制覇した。と安心していませんか?郵便局というものは、いつまでもそこにあるとは限りません。新しい商業施設や住宅地の誕生に伴って郵便局が開設される一方で、逆に何らかの事情により廃止されることもあるのです。

日本郵便のホームページには開局情報というものがありまして、そこには日本全国の郵便局(簡易郵便局も)の開設、廃止、移設、改称などの情報が掲載されています。参考のために日本郵便のリンクを貼っておきます。トップ画面の左上に小さく書いてある「お知らせ・プレスリリース」のリンクをクリックすると、お知らせのページに飛びます。そのページの中程にある「郵便局のネットワークに関するお知らせ」の項目の中に「開局情報(開局・一時閉鎖等)」というのがあります。ここに郵便局の開局、廃止その他の情報があります。

一番大事なのは開局よりも一時閉鎖、廃止の方でしょうか(あくまでししょーの私見です)。時系列で羅列されているのでぱっと見分かりにくいですが、頭に項目が付いているので、それで絞り込んでもいいかと思います。

項目の意味はだいたい以下の通りです。
開局:新しく郵便局が設置されること。
廃止:郵便局がなくなること。
一時閉鎖:局舎の工事または入居ビルなどの都合で一時的に閉鎖すること。たいていは復活するが、たまにそのまま廃止になることも。
再開:一時閉鎖していた郵便局が営業を再開すること。
統合:複数の郵便局が1つにまとめられること。存続局以外は廃止となる。
移転:郵便局が場所を移動すること。基本的にサービスは変わらない。
改称:郵便局の名前が変わること。移転に伴い行われることが多い。
局種変更:郵便局の種別(郵便局、簡易郵便局、分室)が変わること。ほとんどの場合郵便局が簡易郵便局に変わる。
業務変更:取扱い業務が変更されること。簡易郵便局では貯金業務がなくなることも多かったが、最近は逆に貯金の取扱いを開始するところもある。ATMの新規設置(or撤去)もここに含まれる。

移転に関しては、特に何もすることはないと思います。改称については、気を付けないと同じ局に再訪問することもあるので要注意ですが。留意するべきは開局、廃止、局種変更あたりかと思われます。自分の訪問した局が無事なのか、攻略した地域に新設局がないか、定期的にチェックすることは大事なことだと思います。ししょーの場合、訪問したエリアの簡易郵便局が当時郵便と為替・振替業務のみであったためスルーしていたら、後に貯金業務を開始したため再訪問する必要が出てきたというパターンがあります(まだ行ってませんけど)。

一番厄介なのは、統合ですね。統合対象の局を全て訪問していれば、それほど悩むことはないと思いますが、統合対象の一部のみ訪問した場合の扱いは?また全て訪問していてもどれを存続局として扱うべきなのか。名前が残っていても存続局にならないパターンもあります。この話は長くなりそうなので、別の機会にお話ししたいと思います。

訪問局が1000局ぐらいなら何となく記憶しているものですが、それを超えるとどこに行ったか分からなくなる(自分の頭が悪いのではないと思いたい)ので、心配なら廃止、改称になった局名を訪問局リストで検索をかけるのが、一番確実かと思います。訪問局リストですか?うーん、いいのがあれば公開してもいいですが、自分のはカスタムしすぎて使いにくいかも。

分室について

最近は数が減っていますが、郵便局には分室というものがあります。分かりやすく言えば、郵便局(主に本局)の出先機関のようなものです。なお、出張所という言葉は基本的にATMコーナーを指しますので、分室とは違いますし、我々の訪問対象からも外れる性質のものです。今回は分室についてお話しさせていただきます。

分室とは何かというと、官公庁などの組織の一部分が別の場所に設けられたものを差します。郵便局の場合は、ある郵便局の出先機関と考えていただくと分かりやすいかと思います。

実際には大規模郵便局の機能の一部を分設した場所であることが多いです。東京都内で言えば、銀座郵便局JPタワー内分室、麹町郵便局逓信病院内分室、大崎郵便局NTT関東病院内分室、晴海郵便局京橋分室があります。いえ、正しくはありました。このうち、JPタワー内分室、京橋分室は現存してますが(ただしゆうちょ銀行に関しては、それぞれ本店、京橋支店となっている)、逓信病院内、NTT関東病院内の分室は既に廃止となっています。

分室というものは、元の郵便局の一部機能を分設したものですので、局番号は元の局と同一です。ただし、分室であることを表すために記号を付加されます。分室のできた順によってAから順番に記号が割り振られます。主務者印についても本局と区別するため、記号によって所定の位置に切り欠きがあります。くどいようですが、摩耗したわけではないです。

主務者印の説明
【主務者印の切り欠き位置 記号によって切り欠き位置が決まっている】

基本的には分室というものはそれほど多くなく、たいていは1カ所なので最初のAだけで事足ります。しかし、分室の数が増えるとB、Cというように記号が増えていきます。ししょーの把握している限りでは、名古屋中央郵便局が一時かなりの分室を抱えていて、A:郵政局内、B:名古屋駅内、C:名古屋貯金事務センター内、D:柳橋、E:第二豊田ビル内、F:名古屋駅前ということもありました。最近はかなり整理されたのでここまで記号を使うこともないですが。

余談ですが、分室の記号ではG、Hというものもあり、切り欠きの場所はどうするんだろうと思っていたのですが、そういう分室は郵便のみ取扱いのようなので、大丈夫みたいですね。

昔の貯金通帳(郵政事業庁ぐらいまで)には主務者印を押す欄がありました。主務者印については、別の文章でまとめてますのでここでは書きませんが、分室というものがあって、そこの主務者印は違うんだよという話を聞いて、とても興味を持ったものです。今、かつての分室は廃止されたり、特定局(普通の郵便局)に転換されたりと、かなり数を減らしてしまいましたが、わずかに残る場所に遭遇すると、なんだか嬉しい気分になります。たまには主務者印でも押してもらおうかなと思いつつ、最近の旅先にはなかなかないんですよね。しかも貯金を扱っていない所も多いので、ますます縁がない。

ですが、分室というものの存在を意識するだけでも、郵便局めぐりが楽しくなるのではないか、と個人的な感想を述べつつ終わりたいと思います。今日もご高覧いただきありがとうございます。