千葉都市モノレールの旅

0.はじめに

世間はゴールデンウィークのまっただ中。ちなみにゴールデンウィーク(以下GWとする)は、4月29日(天皇誕生日⇒みどりの日⇒昭和の日)、5月3日(憲法記念日)、5月4日(謎の国民の休日⇒みどりの日)、5月5日(こどもの日)を中心とする大型連休のことを指す。元々は1951年(昭和で言うと26年)に大映と松竹が競作として公開された映画「自由学校」が過去最高の興行成績をもたらしたことから、映画業界の宣伝用語として使われ始めたものと言われている。

今日のトリビアはこれくらいにして、千葉県の旅については、前回はJR総武本線を新検見川まで進んでいたように思う。その隣の稲毛周辺はなぜか訪問済みなので、西千葉から再開することになるわけだが。エリア的には青春18きっぷを使わずとも、のんびりホリデーSuicaパスで何とかなりそうか。

そうだ、大都市千葉にはモノレールというものがある。千葉都市モノレール(以下、千葉モノレールとする)は、千葉駅から千葉みなと、県庁前などに延びる路線である。運行系統は、千葉みなとから千葉駅を経由して県庁前に向かう系統と稲毛区、若葉区を通り千城台まで向かう系統がある。計画当初は、千葉みなとから千葉駅を出て市内をぐるっと回ってまた千葉駅に戻ってきて千葉みなとまで帰ってくる路線になるはずだったのだが、財政難を理由に(第3セクターなので千葉県の事情も含まれる)延伸計画が廃止されてしまった。というわけで、現在のような中途半端な系統は続くのであった。

モノレールの方式としては珍しい懸垂式(サフェージュ式)を採用している。懸垂式(サフェージュ式)の特長として、箱形の軌道内にタイヤが収められているので天候の影響を受けにくい(雪国なら分かるけど)、跨座式に比べのりばを低くできるなどの点が上げられる。が、しかし建設費が跨座式よりも掛かるという基本的な面をどう評価していたのか気になるところではある。なお、千葉モノレールは営業距離世界一のモノレールであると宣伝しているが、これはもちろん『懸垂式』ではの話である。跨座式も含めると世界最長のモノレールは大阪モノレール中国重慶市の重慶軌道交通3号線である。

懸垂式モノレールと言うと、2019年11月に営業休止、後に2023年12月付けで廃止された上野動物園のモノレール(東京都交通局上野懸垂線)もあったのだが、こちらは上野式と呼ばれ、むき出しの軌道に横からタイヤを当てているという、他の懸垂式とは異なる構造をしていた。都営交通の一部であるモノレールに乗るために上野動物園に入園し、モノレールだけだともったいないので当時いたパンダ(名前忘れた)とライオンとペンギンとハシビロコウを見て回った思い出。

ここはモノレールについて語る場所ではないので、前置きはこれぐらいにしておくが、懸垂式モノレールは日本で2箇所しかない珍しいものである。乗るだけでも価値があると思う。
※広島のスカイレールも分類上は懸垂式モノレールらしい。だが、こちらは2024年5月1日付けで廃止となった。

1.プランニング

千葉モノレールは、フリーきっぷを出している。そうでなければ乗らないと思うが(コラ)。しかし、通常発売しているのはホリデーフリーきっぷである。これは名前の通り土休日しか使えない。他に同じ値段で平日使えるが時間制限のあるお昼のおでかけフリーきっぷというものも発売している。こちらは平日使えるが、10時~18時の乗車時に限り有効のきっぷとなっている。お値段はどちらも630円である。 “千葉都市モノレールの旅” の続きを読む