杉並区と周辺部の旅

0.はじめに

長きにわたった東京特別行政区(23区)完全制覇の旅も終わりに近付いてきた。また名前が変わっているのは気にしないでいただきたい。残すところは足立区、中央区の新局、そして数が多いのが杉並区となる。

杉並区の残局は僅かに5局。しかも周辺部(練馬区、中野区、世田谷区)は既に訪問済み。5局回っても時間が余ることは確実なので、残った時間は周辺部(東京市部)にあてることになる。

さて、杉並区内の残り局を確認すると、3局は関東バスの沿線、そして2局は京王線沿線?あれ、京王線は全て回ったのではなかったのか?実は駅から離れているので、近くのバス路線で行こうと思っていた2局が実は利用できるバスがなかったことに気付いたのである。場所は代田橋と明大前。その後は、関東バスで残り局を回る。関東バスのエリアから言って、もう行ける場所が武蔵野市か西東京市ぐらいしかないのだが、今まで熱心に回ったことはないので、今回は少し頑張ってみるか。あくまで目的は杉並区なので、ついでになるけど。

1.プランニング

残り局のうち2つは京王線沿線の代田橋と明大前が近い。当然京王線の利用となる。その後は関東バスののりばを目指すのだが、どうやって行けばいいんだろうか。関東バスは、中野駅発の中35、36系統、荻窪駅北口発の荻32、34、36系統など、阿佐ヶ谷駅発の阿50、51系統に乗る必要がある。なぜこんなことになってしまったんだ?(何も考えずに適当にバスに乗ってたからだよ)。

今回はそれほど先を急ぐ旅ではないので、なるべく電車移動はせずバスだけで行けるようにルートを考えてみた。明大前駅から関東バスのアクセスも永福町からの高45系統(京王バスとの共同運行)でいいかな。よって、今回のプランは以下のようになった。最初の京王線沿線は仕方ないので、電車移動となるが、それ以降は関東バスでの移動とする。杉並区内を回った後は、なるべく本数の多そうな系統を選んで移動する。

新宿~(京王線)~代田橋~明大前
明大前~(井の頭線)~永福町
永福町~高45系統~松の木(成田東は停まってくれない)
松の木~中36系統(中35系統、高43系統は青梅街道営業所まで)~柳窪
柳窪~荻53、54系統~荻窪駅南口
荻窪駅北口~荻06系統~阿佐谷北六丁目(荻10系統~下井草一丁目)~(徒歩?)~大鳥前
荻窪駅北口~荻32、34、36系統~八幡宮裏
八幡宮裏~荻32~武蔵関駅(荻34系統~北裏)
武蔵関駅/北裏~鷹02系統~三鷹駅
三鷹駅~鷹21系統(西武バスと共同運行)~天神山

当初は阿佐ヶ谷駅前から阿50、51系統に乗ることを考えていたが、荻窪駅に集約した方が効率がいいので、荻窪駅発着の系統を利用することにした。関東バスは、中央線沿線の路線バスと銘打っているように、JR中央線の沿線に路線を展開している。そして新宿(小滝橋)に営業所があることから分かるように、エリアが東に寄っている。つまり、東京都区内と周辺のいわゆる均一区間(武蔵野市、三鷹市、調布市、狛江市)を外れるとあまり路線を持っていない。もしかしたら関東バス沿線の局を取り切ることができるか?いや、そんなに甘くはなかった。

今回の想定としては、杉並区は残り局は全て取れるはず。その他を含めると9局は取れそうか。実は中心地を外れると便数がかなり減ることが分かった。1時間に1本の系統もあるので、さすがに残り区間を全て回ることは物理的に不可能である。目的は杉並区なので、後の周辺部はあくまでおまけである。

2.杉並区の旅

京王線沿線は全て回ったと思っていたら、実はそうでないことが判明したので、今日のスタートは京王線の代田橋となる。各停しか停まらない駅なので、新宿から各停に乗るか。JRで新宿に向かう。確か地下にJRと京王の連絡口があるはずだが。ここでまたしてもししょーの田舎者度が発揮される?地下に行きたいが降りる階段が見つからない。仕方なく階段で2階に上がる。すると案の定京王線のりばとして案内された先は地上出口。改札を出ると目の前にはバスタ。この辺で既におかしいんだが。ニュウマンを回り込み、再び駅の中へ。案内を頼りに怪しい地下道を進むと、見覚えのある場所に出てきた。うーん、なんとか地下に降りて中央南口に出ればよかったのだが。

発車案内が見当たらないが、たぶんこっちだろうとホームに降りると、目の前に各停つつじヶ丘行きがいた。しかもイスの方向が逆の5000系。これは京王ライナーの折り返し便だろうな。電車が動き出すと後ろ向きだが、誰も慌てる様子がないし。ほっと一息、する間もなく電車は地上に出る。笹塚の次は代田橋。もう降りないといけないのか。

京王5000系
【京王5000系 京王ライナーの折り返し便】

●杉並和泉
なんてバタバタしながらも、代田橋には無事9時前に到着できた。地下の改札を抜け右方向の北口から地上に出る。地図を見ると甲州街道に出るとよいようだが、とりあえず目の前の路地を進む。やや広めの路地に出るので、右に進むと甲州街道があった。右に200mほど進んで、大原交差点を左に進む。泉南交差点で左に分かれる細い道があるので、そちらに向かって進むと和泉局があった。大原交差点からは約400m。まあまあ距離がある。実は京王バスと都バスの渋66系統に乗れば和泉一丁目バス停から近かったようだが、効率を考えるとちょっと使いにくいか。時刻は9時5分を過ぎたぐらい。スタートダッシュで出遅れる。

杉並区の標識
【これより杉並区】

杉並和泉局
【杉並和泉局】

帰りも甲州街道からの曲がり道、さらに駅に入る道がわかりにくくて迷う。これが杉並の洗礼なのか。もし道が分からなかったら、まっすぐ進んで京王線の踏切から駅に入ればよい。

代田橋駅への入口
【中央の路地を入ると代田橋駅に行けるが、初見殺しだ】

代田橋駅の踏切
【代田橋駅の踏切と特急高尾山口行き】

●杉並和泉二
各停京王多摩センター行きに乗って、隣の明大前で降りる。次の局は駅の北側にあるのでそちらから出たいのだが、適当な出口がないので中央口から出る。実は明大前の出口はこの中央口と北寄りのフレンテ口(出口専用)しかない。右に進み、160mほど進んだ明大前交差点の角を右に曲がって進む。途中で明大前局(訪問済み)が見えた。あ、あっちの出口が近かったのでは。そう思ったのだが。とにかく、坂を上って道を進む。300mほど進んだ松原交差点を左へ、200mほど先の和泉二丁目交差点を左に曲がって、右斜め前の道に入って190mほど進む。消火器を目印に(冗談です)丁字路を右に入って突き当たりを左に進むと和泉二局があった。この辺り、完全にGPS頼みとなる。

杉並区の標識2
【またしても区界を越えて杉並区へ】

和泉二丁目交差点の近くには小田急バスの水道横丁バス停がある。が、休日の午前に1往復があるのみ。考えるまでもなかった。免許維持路線だろうな。新宿駅からの系統は貴重だが、京王バスに任せてもいいのでは?

小田急バス水道横丁バス停
【小田急バス水道横丁バス停 やる気のない時刻表】

和泉二局への曲がり角
【ここを曲がる GPSがなかったら分からない道】

杉並和泉二局
【杉並和泉二局】

帰りは試しに明大前局の前を通って駅に向かって南へ進んでみた。突き当たりの右に井の頭線の線路を越える橋があり、それを渡ると中央口の前に出た。あまり変わらなかったな。日差しは強いが、風が吹くとちょっと涼しい。でも後半はバス旅だから。

明大前局
【明大前局(もちろん訪問済み)】

●杉並成田西
関東バスは基本的にJR中央線の駅をターミナルとしている。が、ここから中央線に行くには?井の頭線に乗れば終点の吉祥寺で中央線に接続しているが。中野駅まで移動するのは効率が悪いので、直接次の目的地を目指すことにした。

明大前から各停の富士見ヶ丘行きに乗る。あれ?富士見ヶ丘ってどこだっけ?その前に永福町は次の駅だ。永福町で降りて、高円寺駅南口行きの高45系統に乗る。そう、あのマイクロバスである。しかも京王バスとの共同運行という系統だったな。関東バスで行く中野区、杉並区の旅を参照のこと。駅の北口から出て、のりばを探す。左側の大きな道路沿いにバス停がある。これだな。次のバスは、残念、京王バスだった。PASMOで230円払う。大宮八幡を過ぎると狭い住宅地の道をうねうねと上っていく。五日市街道に出ると向かって左の方に成田東バス停があるのだが、このバスは右に曲がって高円寺駅に向かうので、次の松の木バス停で降りる。

高45系統京王バス
【高45系統 高円寺駅南口行き 京王バスだった】

松の木バス停から今度は中36系統の阿佐ヶ谷駅前行きに乗る。ここは目的地の位置関係上青梅街道営業所止まりの中35系統でもよい。これは関東バスなので1日乗車券を買い求める。うん、やっぱり聞き返される。暑さのせいだよ、きっと。バス車内で涼みつつ、杉並第二小学校バス停まで移動する。バスを降りると目の前に成田西局があった。

杉並成田西局
【杉並成田西局】

●下井草南
さらに中36系統に乗り西へ向かう。中35系統は途中の五日市街道営業所止まりなので乗れないが、次のバスは幸い中36系統であった。柳窪バス停で降りて、荻窪駅南口を目指す。交差点の右方向にのりばがあった。次に来たのは荻54系統(芦花公園駅発荻窪駅南口行き)であった。荻窪駅南口に到着。バス停の前方に進むと、駅の自由通路から北側に抜けられる。いつもながら分かりにくいな。荻窪駅北口に移動し、荻06系統中村橋駅行きに乗るつもりだったのだが、なんと関東バスはお盆期間中の平日を土曜ダイヤで運行している。そして、次に出るのは荻10系統下井草駅行きのほうだ。荻06系統ならば阿佐谷北六丁目バス停で降りて歩くつもりだったが、荻10系統だと、どこだっけ?(と路線図を確認する)下井草一丁目バス停が郵便局前の通りにつながっている。最寄りのバス停は大鳥前だがそこを通る阿50、51系統は隣の阿佐谷営業所バス停を通って阿佐ヶ谷駅に向かう。

荻10系統でよさそうなので、またバスターミナルを戻って発車間際の荻10系統に乗る。なお、なぜ荻窪駅発着にこだわっているかというと、次の目的地に行くバスが荻窪駅発だからである。安易に阿佐ヶ谷駅に行ってしまうと後で戻ってこないといけない。よって最寄りの阿50、51系統は外したのであった。さて、下井草一丁目バス停で降りる。バスは本天沼二丁目交差点を左に曲がってから止まるので、交差点まで戻ってから左に曲がらず直進する。280mほど進み大鳥前バス停(阿50、51系統)を過ぎると下井草南局があった。

下井草南局
【下井草南局】

帰りは郵便局前の道をさらに500mほど進み、阿佐谷北六丁目の交差点に出る。道路を渡って左側に阿佐谷北六丁目のバス停がある。やはりタイミング的に中村橋駅発の荻06系統が来たので、それに乗って荻窪駅まで戻る。やっぱり阿佐ヶ谷駅行きのバスが多いな。しかし、移動(阿佐ヶ谷駅⇒荻窪駅)の手間を考えるとそれほどのメリットはない。

関東バス 阿佐谷営業所
【関東バス 阿佐谷営業所】

お盆ダイヤの紙
【お盆は特別ダイヤです】

●杉並今川四
荻窪駅北口に戻ってきた。次のバスは、えーと、荻32系統武蔵関駅行き、荻34系統北裏行き、荻36系統南善福寺行きなど、とりあえず荻窪駅から北西に向かうバスでよい。次のバスは、荻36系統だった。次のポイント八幡宮裏バス停でこの荻36系統は左に曲がってしまう。八幡宮裏バス停までは移動できるので、このバスに乗る。手前の井草八幡宮バス停を過ぎて、郵便局を通り過ぎてからバスが止まる。だいたいバス停の中間に郵便局があった。行き過ぎたけどそれほどロスにはなってないはず。なお、八幡宮裏バス停は、誤乗防止のため井草八幡宮交差点の先にあり、荻36系統だけは左に曲がったところにのりばがある。たいした影響はないが。ここでは小さい紙をはさんでくれた。

杉並今川四局
【杉並今川四局】

これでついに杉並区を制覇した!うーん、誰かどこかでどこを回るんですか?とか聞いてもらえれば、お話しできたのに。今日の局員さんも温度低めだった。なお、イラスト入り印もなかった模様。

3.武蔵野市の旅

本日の目的は達成したので、後は暇つぶし、もとい残り時間の有効活用となる。この後行けそうなところは。まずは三鷹駅方面に向かう。次に来たのは荻32系統の武蔵関駅行きであった。これだと、武蔵関駅で鷹02系統の三鷹駅行きに乗れる。もし荻34系統の北裏行きであれば、終点の北裏バス停でやはり鷹02系統に乗れる。でも次に降りる市民プールバス停は北裏バス停の次なので、中途半端なことになるが。

●吉祥寺北町
武蔵関駅でちょっと休んで(あまり休憩にならなかったが)、始発の鷹02系統三鷹駅行きバスに乗る。ここまで触れなかったけど、運賃は新しい都内区間運賃のため230円である。そう、あの二重運賃である。ちなみに先ほどの高45系統は?大丈夫、京王バスも230円だった(大丈夫じゃねーよ)。

市営プールバス停で降りる。バス停に着く手前で郵便局を通り過ぎたので、道を戻って吉祥寺北町局へ向かう。

吉祥寺北町局
【吉祥寺北町局】

さらに鷹02系統に乗り、終点の三鷹駅に向かう。

練馬区の標識
【振り向けば練馬区】

バスをお待ちの方は停留所から離れないで
【バスをお待ちの方は停留所から離れないでください】

●武蔵野関前三
三鷹駅からは鷹21系統に乗る。なんか聞いたことあるような。そうだ、前回の西武バスツアーで結局乗れなかった系統である。なぜ今回登場するかというと、この系統が関東バスと西武バスの共同運行だからなのだが、この時間は西武バスの方が多い?はっ、これは上石神井営業所の系統か。このバスも多区間のため降車停留所を申告しないといけない。バス停の読み方は調べておいたぞ!

次のバスは関東バスであった。これだと1日乗車券です、と言うだけでよい。が、何となく関前三丁目と言ってしまった。関前三丁目バス停で降りて、前方に進む。

武蔵野関前三局
【武蔵野関前三局】

4.西東京市の旅

鷹21系統でさらに北上する。次のバスは、なんと、西武バスであった。なんてこった。いや、時刻表に書いてあるけど。認めたくないものだな、共同運行の他社、それはともかく時間帯的に西武バス多めの時間になるようだ。前回の西武バスツアーなら都合がよかったのだが、行程として届かなかったので仕方ない。次のポイントは中町六丁目(なかまちろくちょうめ)。とコールしたが、意味がなかったみたい。なぜかと言うと、関前三丁目から先はとにかく230円だからである。後で運賃表を見たら理解できた。

●伏見通
鷹21系統で中町六丁目バス停まで移動する。東伏見稲荷神社バス停の手前で『これより多摩運賃区間に入ります』とアナウンスされるのは親切だなあ。バス停を降りて前方に進み、交差点を渡ってさらに進むと伏見通局があった。ここでは2人待ち。その割には早めに呼ばれた。ここの局舎はATMが中に入っている。こういうのはありがたい(写真が撮りやすいので)。

伏見通局
【伏見通局】

●保谷中町四
まだ時間があるので、鷹21系統の終点天神山まで行くことにした。運賃表を見ると保谷中学校バス停から先は終点まで180円。ということはノーコールでいけるはず。よし、何も言われなかった。

終点の天神山バス停に着いた。関東バスは終点だが、西武バスはこの先吉祥寺駅や東伏見駅に向かう系統があるようだ。それはともかく、バス停から先へと進む。天神山交差点を越えて140mほど進むと中町四局があった。

保谷中町四局
【保谷中町四局】

次のバスは16時を越えるので、ここで終了となる。天神山からどうしようか。保谷駅から西武線に乗ってもいいが、遠回りかなと思ったので三鷹駅に戻ることにした。次のバスも西武バス。関東バスに乗るには約1時間は待たないといけない。やむを得ん。ここからだと、保谷中学校まで、東伏見稲荷神社まで、武蔵野営業所まで、終点までで運賃が変わる。バスに乗り、三鷹駅までとコールする。が、また聞き返される。もうやだ、西武バス(上石神井営業所)には乗りたくない。

西武バス鷹21系統
【西武バス 鷹21系統天神山行き】

5.おわりに

ということで三鷹駅に着いた。これで杉並区を制覇できたし、今後東京都内は控えようと思う(積極的には回らない)ので、もう西武バスの世話になることは当分ないだろう。少なくとも(多区間なのに)整理券を発行しない路線には乗ってやらない。

今日の結果は、東京都:9(杉並区:5、武蔵野市:2、西東京市:2)となった。杉並区は制覇、武蔵野市は残り3局、西東京市は残り6局となる。特に鷹21系統は前回の練馬区ツアーで心残りだった区間なので、今回乗れてよかった。前にも書いたように東京23区は目標にしていたが、それ以外のエリア(市部、離島など)は必須でないので、今後は他道府県に注力することになる。

海老天とオクラの冷やしかき揚げそばあ、そうだ、忘れていた、JRのおそば屋さんで期間限定麺2倍キャンペーンをやっているんだった。忘れないうちに参加しよう。今までは暑すぎて食欲なんて湧かなかったが、今回は後半をほぼバスで回っていたこと、適度な水分補給などいろいろ熱中症についての対策をしていたことが役に立ったのではないかと思う。確かに暑いけど、昔よりは暑いと言うけれど、どうなんでしょうかね。よくニュースなどで危険な暑さです、外出は控えましょう、クーラーの効いた部屋でグダりましょうとか言っているけど、それではどうにもならないのではないだろうか。

暑いといっても日差しがそれほど強烈かというそうでもない気がするし、暑い暑いと周りが騒ぐから暑く感じるのではないか、と思うこともある。日焼けはするが昔みたいに皮はむけなくなったし、今から10年以上前に岐阜市を訪れた時はこんなものではなかった。朝ホテルから出て歩いていると、まるで濡れ雑巾を絞るかのように大量の汗が噴き出した。それがある程度収まってから水分補給しないと汗が出すぎてどうにもならなかったものだ。それに比べれば、今は辛いカレーを食べた程度の汗しか出ない。ちなみにししょーの言う辛いカレーとは、一般人が辛すぎて食べられないレベルだが(^_^;)巷では日傘男子なるものが流行っているようだが、むしろそんなものに依存するから熱中症にかかるんではないかと思うこともある。適度な水分補給、塩分補給も大事だが、クーラーに当たりすぎて本来人間の持つ体温調整機能が損なわれている方がむしろ心配である。ししょーのように気温36度の高温下でも、室温17度の機械室でも平然としていられる調整機能を養っていただきたいと思う。体質もあるので無理に勧めることはしないけれど。

杉並区の旅が終わったので少し振り返ってみる。鉄道線はいいとして、バス利用は関東バスがメインとなった。他地域(中野区、練馬区など)との兼ね合いもあったのだが、なぜ京王バスを使わなかったのか。共同運行の高45系統は使ったが、メインで使うことはなかった。理由としては、関東バスがJR中央線の南北をバランスよく走っているのに対し、京王バスは性質上中央線の南側しか走っていない。それに京王線沿線局は駅から頑張って歩いたこともバスを利用しなかった一因と思われる。杉並区を走るバスは都バスもあるけど、民営バスの走るエリア(山手線より西のエリア)では弱いので致し方ないところであろう。小田急バス?あの免許維持の宿44系統しかないぞ。

次は電車の旅かな。まあ、体調には気を付けて、必要に応じてクーリングタイムを設けるとするか。よく考えたらバスに守られていたのかもしれないし。でも行ける限りは行かないと。ししょーの耐久試験はまだまだ続く(ひぇぇ~)。

関東バスで行く中野区、杉並区の旅

0.はじめに

ああ、ついに2023年が明けてしまいましたねえ。正直言って仕事について行ってないのだが、まあここまで何とかなっている?ところで、東京23区の旅についてだが、順番から言ってそろそろ西の方かな?そう言えば、まだ本格的に京王バスに乗ってなかったな。ということに気がついた。

京王バスに乗るのが目的、ではなくあくまで杉並区内局の訪問が主目的である。ということで、杉並区内の残り局をチェックしていたところ、重大な事実が判明した!

関東バスの沿線局しかないじゃないか!

ぐぬぬ、京王バスの沿線局ってなんだかんだ言って京王線から無理矢理アプローチしていたような気がする。都心に近いところでは都バスで済んだ場合も多かった。バスに乗るのが目的ではないので、大した問題ではないけれど、関東バスツアー2回目を実施することになろうとは。

関東バスは、周知の通り(?)JR中央線の沿線を中心に展開しているバス会社である。じゃあついでに中野区も回れそうかな。そんな感じでプランニングに入ることになった。

1.プランニング

関東バスの旅と決まったので、まずは中野区内局から。中野区内の残り局は3つ。全て関東バスで行ける場所にあった。それをクリアしたら杉並区へ。具体的には、中野駅からスタートし、いったん新宿方面へ向かう。新宿駅~中野駅間の系統だが、新宿駅から乗ると渋滞に遭いそうなので。中野駅に戻ったら、次は江古田方面へ。その後杉並区方面に行きたいが、中野駅に戻らないといけないようなので、中野駅から下井草方面に向かう。ここからは杉並区内を回って未訪問局を拾うことになる。

使用するのはもちろん関東バスの1日乗車券。ICカード(PASMO、Suica)に搭載するタイプのきっぷである。これで関東バスの全線(コミュニティバス、高速バスなどを除く)が1日乗り放題となる。うまくいけば、最後に京王バスとの共同運行路線を利用することになるが、自動的に判断されるので問題はない。210円取られるけど。

2.中野区の旅

バスの系統から言って、スタート地点は中野駅となる。さて、今日は頑張ったおかげで何とか8:40過ぎには到着することができた。最初に乗るバスは新宿方面行きの宿08系統小滝橋経由新宿駅西口行き。9時よりも前には8:48発の便がある。これを目標にしていたわけだが、無事に乗ることができた。が、中野駅(北口)のりばを正確に把握してなかったので、ちょっとのりばを探して右往左往する。発車3分前にのりば発見!関東バスは前乗りなので、乗車時に1日乗車券を買う。「すみません、1日乗車券ください・・・」ダメだ、声が出ねえ。 “関東バスで行く中野区、杉並区の旅” の続きを読む

西武バスで行く練馬区、杉並区、埼玉県の旅

0.はじめに

今年のGWの旅行は、ホテルなどの都合により連休の後半に充てることにした。すると、前半の平日が空くことになる。やはりここは都区内局制覇に向けて動くべきだろう(そうなの?)。ということで、東京都区内でどこへ行くのがいいだろうかと考えていたら、練馬区の訪問数がまだ少ないことに気付いた。しかも、西武バスを使った局めぐりはまだ本格的に実施していない。と言うことで、今回は西武バスの旅とした。

西武バスの利用は今回が初めてではない(言わずもがな旅行貯金ではという意味である。だが、それ以外でも西武バスを利用する機会は相当少ない)。なので、お作法に従って(?)西武バスの長距離系統に沿って進むことにした。そうだな、国際興業バスのスタートと同じ感じだろうか。基本的には鉄道線で回った後の未訪問局をバスで回ることにしているが、西武鉄道に関しては池袋線、新宿線とも都区内は回ってしまったので、もうバスを利用してもいいだろう。

西武バスのうち、都区内に該当するのは練馬営業所と上石神井営業所となる。そこでそれらの比較的長い系統に乗ることにした。実はししょーのマイルールで地域内の未訪問局数が20を超える場合は、未訪問局リストに記載しないことにしている。なので、今回は未訪問局を気にせずあくまで練馬区内局を多く回ることがミッションとなる。

1.プランニング

西武バスの練馬営業所と上石神井営業所の中で比較的長距離の系統を選んだ。それらを効率よくつないでみたところ、概ね以下のようなルートになった。()内は系統番号である。
成増駅南口~(光31/練高02)~南田中車庫
南田中車庫~(荻12-1)~荻窪駅
荻窪駅~(荻14)~石神井公園駅南口
石神井公園駅北口~(石01/石02)~石神井公園駅北口
石神井公園駅北口~(吉60/石10/石11)~成増駅南口
成増駅南口~(泉33)~大泉学園駅北口
大泉学園駅北口~(吉61-1)~吉祥寺駅
運行本数から選んだのだが、上記系統は少なくとも1時間に3便は確保されている。ちなみに、石神井公園駅北口~成増駅南口間は土支田経由の石02系統があり、これは1時間に5本以上とかなり本数が多い。ところが、これを利用しようと時刻表を確認すると、実は共同運行系統で半分以上が国際興業バスで運行されていることに気付いた。最初は220円払ってもいいかと思ったが、国際興業のエンカウント率を考えて回避することにした。その結果が上記なのだが、これでいいんじゃね?後はこの沿線局をいかに多く回るかということになる。 “西武バスで行く練馬区、杉並区、埼玉県の旅” の続きを読む

関東バスで行く世田谷区、杉並区の旅

0.はじめに

令和2年、明けましておめでとうございます(今さらかよ?)。さて、東京都区内完全制覇の旅を進めようとしているわけだが。今回はどこに行こうか?と考えていると、中途半端になっている世田谷区が気になった。前回の世田谷区ツアー(小田急バス)で書いたように、残りは4局、そのいずれもが微妙な位置にある。その中で、最難関と思われる世田谷給田局をターゲットにした。この付近を走るバスで使えそうなのは関東バスとなる。ならば、今回はその関東バスで行けるところに行こうということにした。

この関東バスという会社、あまり聞いたことがなかったのだが、基本的には新宿から西東京市、小金井市あたりまでのJR中央線、西武線などの付近に路線を持つ会社である。このエリアは京王バス、西武バス、小田急バスなどと言った鉄道会社系のバス会社が目立つ印象だが、この関東バスはどうやら独立系(と言うのだろうか)の会社のようである。「中央線沿線の路線バス」と銘打っているが、もともと新宿あたりから始まり、そこから西へと勢力範囲を広げたようである。郵便局と関係ないので、このぐらいにします(ヲイ)。なお蛇足だが、栃木県の関東自動車とは別会社である。

関東バスももちろん(?)一日乗車券を発売している。これは全線(ムーバスなどコミュニティバス、深夜急行バス、お台場直行バスなどを除く)が530円で乗り放題となるものである。ただし、PASMO、Suicaに載せるやつである。発売条件、利用条件はどこかに書いたと思うので割愛する。

1.プランニング

最初の目的地が世田谷給田局なので、そこへのアプローチは荻58系統の給田バス停となる。近そうな駅は京王線の千歳烏山駅なので、まずスタート地点は決まった。荻58系統の沿線局を拾いつつ荻窪駅方向に(進んでから)戻り、荻窪駅からは関東バスの系統を適当に進む。もちろん、時間の制約により東京都区内エリア限定だが。西武バスや京王バスの薄そうなエリアを狙ったつもりではあるけれど。さらに時間が余れば、高円寺駅から赤羽駅東口行きの赤31系統(国際興業バスと共同運行)で北へ進みたいが、事前のシミュレーションでは無理っぽかった。

例によって、郵便局(未訪問局)をチェックしながら、その辺りを通る路線を適当にピックアップしているだけなので、ベストプラクティスかと言えばそうではない。もっとも、バスの行程を組む際に完璧なプランなどありえない(特に市街地において)ということを今回は痛感することになるのであった。

2.スタート

スタート地点の京王線千歳烏山駅には、中央線の事故とかそれに伴う京王線の混雑などがあり、9時ちょっと前に到着。昔は、中央線の人身事故は風土病だなんて言われた時期もあったけど、最近はそうでもないなと思っていたら。。。まあ、間に合ったからいいけど。ここからは、いきなり本日の目標である世田谷給田局を目指す。そこへ向かうのは、関東バスの荻58系統北野行き。このバス、なんと荻窪駅から来るのである。 “関東バスで行く世田谷区、杉並区の旅” の続きを読む