江東区、江戸川区の旅

0.はじめに

そろそろ東京都区内完全制覇の旅に戻ろうかな。と言っても、鉄道で回れそうな所はだいたい回ったので、あとはバス利用となる。これはなかなかやっかいなのだ。まず、東京はバス路線が異常に多い。都バスだけでなく、他の民営のバスもあるからそれらを考えると余計複雑になる。そして、できれば(予算的にも)1日乗車券を使いたいので、それを勘案した行程になるのはやむを得ないところ。それが、ますます話を複雑にしているように思われる。

とにかく、今回は東京都区内のうち東部のベイエリア(?)江東区、江戸川区を回ることにした。ここを走るバス路線は、都バスと京成バスがある。コミュニティバス?江東区のコミュニティバスは都営だから。

1.プランニング

プランニングか。とりあえずは、このエリアを走る東京メトロ東西線、都営地下鉄新宿線、JR京葉線、総武本線の周りは訪問済みなので、それ以外の部分を回ることになる。1日乗車券の都合から、今回は都バスで回ることにした。本来ならば、バスのダイヤを考慮してベストな行程を編み出すべきなんだろうけど、路線の多さと未訪問郵便局の所在(散らばり具合)を考えていると、気が滅入ってきた。まず、最重要課題は取り漏れがないこと、と開き直り(コラ)未訪問局をピックアップ、あとはそれに沿うバス路線を見つけ出しつつ行程を考えた。正直に白状します、この行程はきっと無駄が多い(^_^;)

2.江東区

●江東亀戸七
まずは、スタート地点は錦糸町駅とした。ここから江戸川区方面に向かう錦25系統のバスに乗り、移動開始。バス路線沿いの未訪問局として亀戸七局があるので、最初はそちらから。ということで、亀戸九丁目バス停(これまた局名とバス停名が違う)で降り、前方の交差点を左に入るとすぐに見つかる。だが、あれ?ATMコーナーの横のシャッターが閉まっている。なぜだろうと思っていると、たまたま外にいた局員さんに言われた。
「すみません、開くのは10時なんです」
なんだって~~~!!デパートの中などにある郵便局は、デパートそのものの開店時間に合わせて10時開始というのはあるけれど、こんな普通の郵便局で10時開始とは(上野三局(台東区)もそうだったろ)。いかに今回準備不足であったか思い知らされ、立ち尽くすししょー。「来ていただいたのにすみません」と局員さんにまた謝られてしまう。いえ、悪いのあたしの方です。だが、10時開始ということは終了するのも1時間遅れの17時のはず(簡易局じゃなければ)。また来よう。

3.江戸川区

●江戸川小松川
いきなり出鼻をくじかれ、ヘコむ。気を取り直して、さらに錦25系統で葛西駅方面へと進む。ああ、もう江戸川区じゃないか。次は小松川三丁目バス停でバスを降りる。小松川四丁目の交差点を南(南東)に進むと小松川局がある。通帳を出すと、返してもらう時に「小松川局です」と念押しされた。はい、しかと受け取りましたよ(何をだよ)。

江戸川小松川局
【江戸川小松川局】

●江戸川
次の江戸川局は、隣のバス停小松川警察署前が近い。といっても荒川の対岸なので、さすがにバスでないとこの距離はきつい。便数が多いこともあり、やはり錦25系統で川を渡る。バス停を降りて、少し戻ると江戸川局がある。時間のせいか、本局の割に人が少ないな。でも、10分ぐらいは待たされてしまう。まだ休憩する時間じゃないぞ。

●江戸川東小松川
またしても錦25系統で東小松川一丁目バス停まで移動。考えてみれば、この錦25系統という便数の異常に多いバスをベースにプランを組んだので、当然の結果かもしれないが。バス停を降りると、道路の向かいにある東小松川局がすぐに見つかった。道路沿いって助かる。ここではティッシュを挟んでもらえた。

江戸川東小松川局
【江戸川東小松川局】

●江戸川東小松川三
この辺り並走する系統が3つあって混乱しそうになるが、やはり錦25系統で東小松川小学校前バス停まで移動。バス停の先の交差点を右に入り、斜めに交差する道を見ながら直進する。突き当たりを左に曲がると、あった、東小松川三局が。たいした目印もない住宅地なので、非常に不安になるが、自分の方向感覚に感心した。

江戸川東小松川三局
【江戸川東小松川三局 ちょっと分かりにくいが狭い路地です】

●江戸川中葛西一
東小松川小学校前バス停から次の目的地三角バス停までは、錦25系統以外の系統は選べないので、迷うことなく三角バス停に到着。バス停を降りて南へ歩き、道路向かいに中葛西一局を発見。でも、あれ、バス停がある。どうやら次の新川橋バス停の方が近かったようだ。またしても準備不足が露呈する。

江戸川中葛西一局
【江戸川中葛西一局】

●葛西(葛西店)
新川橋バス停から今度は平23系統のバスに乗り、長島町交差点バス停へ移動。錦25系統の経路でもあるが、来たバスに乗る方針である。ここから目指す葛西局は少々遠い。バス停から交差点まで戻ってさらに西へ約600m進み、都バス江戸川営業所の向かいの道を北へ進む。本局だけあって見つけるのは容易である。ここはゆうちょ銀行。やはり番号札を手渡しでもらい、窓口に通帳を出して大きな番号札をもらう。

●葛西仲町
葛西局から大通りへ戻り、さすがに今度は江戸川車庫前バス停から秋26系統のバスで葛西駅へ移動する。歩きを覚悟していたから、これは助かるわ。

さて、葛西駅に到着。ここからは葛西21系統のバスに乗り、東葛西六丁目バス停に移動する。バス停の前の交差点を渡り、南へ向かって歩く。が、心配になりGPSを確認すると、やはり郵便局への道よりも1本東の道だった。軌道修正しつつ南へ進んで、葛西仲町局に到着。「結構回られてますね」と声をかけていただいた。近隣の郵便局マップももらえた。マップを見るとなかなか回りにくい地域のようだ。

葛西仲町局
【葛西仲町局】

帰りは、バス停ののりばが異なるので、地図で確認しながら東葛西七丁目バス停にたどり着く。そして、葛西駅に引き上げる。

地下鉄博物館
【地下鉄博物館 葛西駅前というより駅の真下にある】

●江戸川長島
やや効率が悪いようにも思えるが、バス路線の都合上、葛西駅から葛西22系統で浦安橋バス停まで移動する。地図で見ると、葛西仲町局のほぼ北なんだけど。バス停は浦安橋よりも100mぐらい進んだところにあるので、そこから橋まで戻りさらに西へ350mぐらい進む。東葛西五丁目北交差点(表示がない!)を南へ向かうと長島局が見つかる。バス停から少し遠いが、バスが1時間2本程度なので、そんなに焦ることもない。

江戸川長島局
【江戸川長島局】

浦安橋バス停から、さらに葛西22系統で終点の一之江駅前まで移動する。

●江戸川春江五
一之江駅から次の目的地春江町へ向かうべく、一之江五丁目バス停まで歩く。この距離が約500m。意外に遠く感じる。途中に一之江局があるが、訪問済みなので今回は通過する。一之江五丁目バス停から平23系統のバスに乗り、春江町四丁目バス停で降りる。郵便局があるのが、春江町四丁目と五丁目のバス停の間なので悩みどころだが、四丁目からのアプローチとした。バス停の先の信号のある交差点を目安に左側の道に入るが、見当たらない。地図を確認すると、さらに先の信号のようだ。地図上の信号のあるなしって、途中で変わる(増設される)こともあるし、省略されるパターンもあるので完全に信用できない。GPSを見ながら、ラジウム温泉保養センターを通り過ぎ、その先の交差点を左に入ると今度こそ春江五局があった。

江戸川春江五局
【江戸川春江五局】

●江戸川西一之江
次の目的地西一之江局の最寄りのバス停は松江四中通り。そこを通るバスは1時間に1本しかない船28系統。それに乗るべく、春江町四丁目バス停から三角バス停で錦25系統に乗り換え、船堀駅から船28系統を利用するプランを考えたのだが・・・。平23系統で三角バス停まで来たものの、次の船28系統の船堀駅発はタイミングが悪く約40分後。それに乗ると、船堀駅まで戻るのが16時半前になってしまう。もうちょっと効率のいい方法はないものか。三角バス停の錦糸町駅方面のりばで路線図を凝視していると、ひらめいた!西一之江局へのアクセスとして西一之江四丁目バス停が使えないこともない。しかもその方が便数が多い。

ということで、予定を変更して三角バス停から錦25系統の錦糸町駅行きに乗り、東小松川一丁目バス停まで移動。そして、たまたまやってきた亀26系統(平23系統、新小22系統の方が数が多い)で西一之江四丁目バス停へ移動。船28系統のルートを北へ進み、松江四中通りバス停の交差点を東に進む。それらしき位置に郵便局がないので、またしてもGPSで確認し、1本北の道に移動して西一之江局に到着。

ここからまた西一之江四丁目バス停まで戻るのか?いや、もしかしてと時刻表を調べると、松江四中通りバス停から篠崎駅前行きのバスならあと10分ぐらいで来るではないか。さらにプランが変更され、篠崎駅に向かってあの船28系統に乗り込むのであった。

4.また江東区

●江東亀戸七(リトライ)
最初につまずいた亀戸七局。だが、営業時間が1時間遅いので、本来終了する16時を越えてもそこには行ける。さて、篠崎駅に到着したのはもう16時前。いつもなら蛍の光が流れて終了の時間なのだが、今回はアディショナルタイム1時間がある。

都営新宿線を船堀まで移動し、船堀駅前から錦25系統で錦糸町駅を目指す。距離がかなり離れているので最寄りの亀戸九丁目バス停に着いた時には残り時間15分。まあ余裕だろう。今度こそ開いている郵便局に入る。あれ?記載台にペンがない。『ペンや老眼鏡が必要な方はお申し出ください』と書いてあるが、面倒なので手持ちのペンで入金票(青い紙です)に記入する。

今日はこれで終了。外は随分と暗くなっていた。

5.おわりに

バス系統の都合というのか、プランニングが十分でなかったのか、効率が悪かったようにも思われる(たぶん後者だろうね)。きっとGPSロガーで見たら、同じ所をさまよっているんだろうな。それよりも、途中でプランを2回も変更したのは画期的、いや反省すべき点だろうか。各バスのダイヤをしっかり確認していれば、こんなにバタバタすることもなかったかもしれない。もっとも、市街地のバスというのは遅れが頻繁に発生するので、完全なプランが組みにくいというのも事実である(言い訳)。

ただ、収穫としては都バスの路線図(PDF)をiBooksに登録したことが、予想以上に威力を発揮したことが挙げられる。全路線の路線図を紙で印刷するには大きすぎるし(営業所でもらえる場合があるが、それもかなりデカい)、営業所別路線図はよほど慣れていないと使いこなせない。だが、全路線が記載されたみんくるガイドの路線案内をスマホで確認できるというのは、とても強力なツールとなった。これで次回以降はもっと楽になるだろう。

それにしても、北口と南口の行き来が何でこんな面倒なんだろう。と錦糸町駅前を徘徊しながら思うのであった。カレー屋さん反対側じゃないか。

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