0.はじめに
今年の夏は特別な夏です。それはもういいって?お盆休みとは言え、例年と違ってマスクとか消毒とか必要な状況は変わらない。ただでさえ熱中症の恐怖と戦っているというのに、さらに苦戦を強いられることに。結局今回は、別目的の旅行のついでに郵便局を回ることにした。詳細はここでは割愛するが、目的地は長野県のアルピコ交通上高地線(旧松本電鉄上高地線)とした。
松本に向かって進み、アルピコ交通の沿線局を回る。途中の待ち時間も活用して周辺局を訪問することにした。そのため、いつもよりはボリュームがかなり減ってしまったが、仕方がないところかな?
なお、アルピコ交通上高地線については、一部(JR駅など)では未だに松本電鉄の呼称が見られるが、正式にはアルピコ交通であるため、ここではアルピコ交通の表記で統一する。
1.プランニングとプロローグ
今回も旅行貯金のための旅ではなく、普通の旅の途中で時間があれば局に立ち寄るスタイルである。場所が遠いので、青春18きっぷだけでは移動で終わってしまう。ので、今回は特急を利用することにした。中央本線を北上し、ちょっと寄るところがあるので(辰野支線)途中で特急を降りて普通列車に乗り換え。松本からはアルピコ交通の旅となる。そのうち、時間が取れそうなポイントは、上諏訪、岡谷、塩尻、とアルピコ交通沿線である。
今回は特急利用のため青春18きっぷは使えない。よって乗車券を購入することになる。東京都区内~松本間の乗車券を購入するが、ん?下車前途無効??そんなバカな!東京~松本間は201キロ以上(235.4キロ)あるぞ!しかも当日限り有効??これはいったい?とりあえずJR東日本のサイトを調べてみると。なんと!松本まで大都市近郊区間(Suicaエリア)が拡大されている!2014年4月から?すみません、勉強不足でした。松本までSuicaで行く需要なんてあるのか?とか疑問は尽きないが、その煽りを受けて東京から松本までの乗車券は近距離きっぷになってしまったようだ。回避策として隣の北松本(大糸線)までに乗車変更する。今度は都区市内各駅下車前途無効の表示になっている。よし!これが後に「屈辱の乗変」と呼ばれる事件である(ホントかよ?)特急券は、一番安いチケットレス特急券にした。9月まではキャンペーンで300円も割引になる。ただし、えきねっとのサービスであるため会員登録が必要であるが。
復路の松本~新宿間はJR東日本のえきねっとのトクだ値の設定区間であるため、トクだ値を利用する。こちらは乗車券と特急券がセットになっているため、当日のみ有効だがそれは問題ない。
2.新宿~松本
●上諏訪
新宿から特急あずさに乗る。チケットレスサービスのため特急券はない。スマホのメール画面で号車、座席番号をチェックする。指定の座席上のランプが緑点灯していることを確認する。あずさ(E353系)、ひたち(E657系)で行われている全席指定のスタイルである。座席指定を受けた人がいる区間は緑点灯、空席は赤点灯、空席だけど次の駅から誰か乗るよはオレンジ点灯。
辰野方面の列車は岡谷始発が多いが、この特急は上諏訪の次は塩尻に停まる。なので、上諏訪で降りる。待ち時間16分だがどうかな?と思ったが、出口は上り線側の1カ所のみ、目的の郵便局はその出口とは反対側にある。地図で見ると、駅から近そうだったのだが、ストロークが長すぎて危険と判断(駅構内を端から端まで往復することになる)。今回は見送りとした。
●岡谷(岡谷、岡谷中央町)
上諏訪のホーム温泉に興味を引かれながらも松本行きの普通列車で次へ進む。岡谷で降りる。そのまま乗っていても松本には着くが、ちょっと目的があってな。次の辰野(飯田線直通)方面の電車までは50分ほど。まずは、岡谷局へ。駅を出て正面の道を進み、本町1丁目の交差点を右へ。本町二・三丁目の交差点を過ぎてさらに進むと岡谷局がある。市街地から駅が離れているので、少々危険な気はするのだが。局に入ると、あのつぶらなカボスがお出迎え。
【岡谷局】
【つぶらなカボス お徳用(違います)】
【岡谷小学校下校 跡地?詳細は分かりませんでした】
本町二・三丁目の交差点まで戻り、左に進む。本町・中央町の交差点を右に進むと中央町局がある。せっかくティッシュはさみますかと聞いてくれたのに、なぜか断ってしまった。まだ紙がきれいだったからか?
【岡谷中央町局】
時間的にはこれが限界だろう。イルフ岡谷を回り込んで駅方向に戻る。隣接してイルフ童画館というものがあるようだ。武井武雄?うん、分からん!どうやら、童画(絵本とかそういうもの)の展示館のようである。
【童画館通り 案内図】
駅に戻ってきた。意外と何もない駅前。遠くに大きな高架橋(長野自動車道)が見える。飯田線列車の出る0番線に向かう。ここからはエリア外を走るJR東海の列車(313系3000番台)を利用することになる。え?ドアボタン押さないといけないの?
【岡谷駅0番ホーム 飯田線直通専用らしい】
【頑なにドアボタン扱いをさせるJR東海 これでいいのか?】
●塩尻(塩尻)
塩尻行きの列車で終点塩尻を目指す(途中省略しました)。終点塩尻に到着した。次の松本行きまでは30分弱。ちょっと遠いけど、何とかなるかな?と言う甘い考えが間違いの元であった。駅を出て正面の道を進む。市役所に出たら右に進み、みどり町交差点を左に進む。そこからさらに200m。あった、塩尻局が。思ったより遠いな。
【塩尻局】
窓口で通帳を出すと、係の人が奥へ。どうやら、記念用の局名印を探していたようだ。ありがたいのだけど、時間が。ここまで来た時間を計算すると、かなりヤバい。局を出て塩尻駅へと急ぐ。元来た道を戻ったはずだが、景色が何だか違う?こっちだろうと進みかけるが、周辺の標識に書かれた塩尻駅の方向は違う。自分の感覚よりもそちらを信じた方がよさそうなので、その方向に進む。どうやら、ショートカットの道(本来はそちらを進むべき)だったようだ。発車5分前、塩尻駅が見えた!思うように足が動かないが(熱中症の初期症状)、何とか間に合った。しかし、己の計画の甘さに反省するのであった。。。
3.アルピコ交通上高地線
ぜえぜえ、えらい目に遭ったぜ(自業自得)。さて、松本行きの普通列車で終点松本へ。まつもと~、まつもと~、というやる気のない(個人の勝手な主観です)駅名のコールが懐かしい。乗り換えもあるので、周辺局には寄らないことにした。一旦改札を出る。北松本までの乗車券だから途中下車(?)ができるのだ。
駅の自動券売機でアルピコ交通の「上高地線電車わくわく1日フリー乗車券」(面倒なので以下一日乗車券とする)を購入する。実は、JR駅で購入すると松本駅の自動改札機を通ることができる。他で発行されたものは非自動化券となるらしい。上高地線は自動改札機がないから。
アルピコ交通ののりばへ向かう。なんだ?大糸線ではSuicaは利用できません。松本電鉄(原文ママ)ではSuicaは利用できません。という注意書きが壁に貼ってある。ホラ見ろ、中途半端にSuicaエリアを増やすから余計な混乱を招いているじゃないか!利便性なんて言い訳で、Suicaをたくさん売りつけたいんでしょ。
【アルピコ交通3000系 なぎさ編成】
●大庭(島立(簡))
それはともかく、何年ぶりだろうか、アルピコ交通に乗るのは。車両はもちろん3000系。見ての通り(?)元京王のステンプラカーである。さて、今回は例の行って戻ってを実践することにした。最初の下車駅は大庭。無人駅である。一番前のドアに進み、運転士に一日乗車券を見せて降りる。駅を出て左側を見ると突き当たりに〒マークが見える。進むとやはりその〒マークの建物が島立簡易局であった。ここでは、久々にティッシュがもらえた。ありがとうございます。
【大庭駅前から 遠くに〒マークが見える】
【近づくとやはり郵便局っぽい】
【島立簡易局】
手前にジュースの販売機がある。何?当たり確率高設定だと!?これはやるっきゃない(死語)。さて、結果は、ハズレ。何だよ、当たらねーじゃねーか。
●渚(松本渚)
さて、今度は松本方向に戻る。この妙なカラーリングは?と思ったら、モハ10形のリバイバル塗装だそうである。2017年6月の長野DC(デスティネーション・キャンペーン)からだとか。うーん、確かにアルピコ交通ってあまりチェックしてなかったかも。渚駅で降りる。もちろん無人駅なので、一番前に進み、一日乗車券を出す。今度は駅の目の前に青い建物があった。これが渚局だろう。オレンジの看板も付いてるし。
【アルピコ交通3000系 モハ10形塗色】
【松本渚局 手前は渚駅】
駅に戻る。渚駅はこの路線の鉄道むすめ渕東なぎさの名前の由来になっている。そのため(?)駅名標にもイラストが入っている。
【渚駅 駅名標】
●下島(下島(簡))
今度は新島々方向に向かって進む。かなり進んで、下島で降りる。やっぱり無人駅。ここでも駅近の局をチョイスしたのだが、駅前の道路の向こうに建物が見える。下島簡易郵便局という表記が見えるのでこれだろう。通帳を出すと、スタンプが4種類ありますが、どうします?と聞かれる。うーん、いつもは普通の局名印は避けるのだが、今回は簡易局だし、全部押してくださいと答える。暑いから大変でしょうと言われるが、今年は特にマスクをしてる分キツいです。付近に三溝局(簡易局)がありますが、行かれましたかと聞かれるが、時間の都合で今回は見送りました。また次回に。
【下島簡易局】
ここから戻ると電車の時間がヤバくなるので、次の新島々行きを待つ。ちなみに、線路と郵便局の間に国道158号線(野麦街道)があるのだが、これがやたらと交通量が多い。そして、付近に信号なんてオシャレなものはない。横断歩道はあるけど。渡るのは結構大変であった。
【下島駅 見ての通り無人駅だが、手前のR158がかなり厄介】
4.おわりに
せっかくなので、終点新島々に移動する。実は他の目的もあったのだが。なぎさTRAINで新島々へ。そして車内の掲示に気付いた。土休日のなぎさTRAINのワンマン放送の音声を渕東なぎさ役の新田恵美さんに変更しております、だと!?平日だから普通の案内放送だったが、土休日はえみつんの声で放送してくれるのか。じゃあ、また週末に、というほど松本は近くない。今回は郵便局が目的なのでえみつんは諦めることにした。
今回の成果は、全て長野県内で6局。移動の合間ということを考えればそんなものだろう。むしろ、日頃の十数局というのが異常な数字とも言える。
松本、いやアルピコ交通は沿線にいくつか局があるので、そのうちまた来たいと思う。頑張れば12時前に松本に着けるはず。え、前泊しろって?うーん、それは予算と相談かな。