0.はじめに
中途半端な虫食い状態になっていた東海道線沿線。それを整理すべく企画した今回の旅だが。前回は、湯河原まで行けた。よって、今回はその続きである伊東線方面からスタートとなる(熱海駅周辺と言うより熱海駅前局は訪問済み)。ある意味キリが良いと言えるだろう。
東海道線は熱海(JR東日本エリア)までは1時間に3本程度だが、熱海を過ぎると1時間に1~3本程度に減少する。発車案内を見ると本数が多いように見えるが、途中の三島、沼津止まりがかなり混じっている。おっと、その前に伊東線はと言うと1時間に1~2本程度。今日はのんびりした旅になりそうだ。
1.プランニング
もちろん使用するのは青春18きっぷである。途中から分かれるローカル私鉄はあるが、あくまでJRにこだわり伊東線、東海道線を進むことにする。過去の経験上、とりあえずの目標は静岡駅に定めた。もし、そこまで行けたなら、あとは静岡鉄道の残り局を拾えばいい。
三島から伊豆箱根鉄道駿豆線が分かれるが、こちらは1日乗車券があるので、今回は乗らないことにする。吉原からは岳南電車(正式名称である)が分かれるが、こちらは訪問済みだった。
地域的に歩く距離が長くなりそうだ。熱中症には気を付けたい、普段以上に。あと変な日焼けしないように注意しないと(^_^;)
2.伊東線の旅
●熱海、熱海昭和
今日は、珍しく雨が降っている。しかし、この時期の雨は気温が下がるのでむしろありがたい。傘を持たないといけないのはわずらわしいが。東海道線を下って、熱海からは伊東線の普通伊豆急下田行きに乗る。この時点で9時を越えているが、さすがにこの距離では9時前に来ることは難しい。全くの余談だが、東京方面から伊東線に直通する列車は16時台まで皆無である。よって、熱海ではなく来宮で降りて(以下略
来宮駅に着いた。ここは無人駅。もちろんSuica簡易改札機はあるけれど。駅前の道を左に下り、福道町交差点を右に入る。さらに下り、450mほど進んで総合庁舎入口交差点を右に入りさらに100m進むと熱海局があった。ここのスタンプは2色方式。凝ってますな。
【来宮駅の案内板 最近よく見たような…】
【来宮駅改札跡 見事に改札窓口が塞がれている】
【熱海局】
熱海局の前の道を川沿いに200mほど進み、清水橋(清水町バス停)を右に進む。雨が降ったり止んだりのややこしい天気☂。400mほど進むと昭和局があった。これまた古い感じの建物。手前のドアは押して開くタイプであった。ここもスタンプは2色のパターン。慎重に位置決めして、黒字スタンプと赤字スタンプを押してくれる。ありがとうございます。
【熱海昭和局】
局を出て、さらに坂を上りつつ南へ100mほど移動する。ここに熱海所記念病院なるものがあり、その前に熱海所記念病院バス停がある。ここから熱海駅行きの東海バスに乗れる。来宮駅に行けないのは多少効率が悪いが仕方がない。歩いて坂を上るよりはいいので。ちなみに、東海バスでは熱海市内(熱海自然郷線除く)、湯河原町内の路線ではPASMO/Suicaなどが使える。
【熱海局、熱海昭和局の局名印 2色の異なるスタンプを押している】
●熱海上多賀
熱海駅前まで戻ってきた。ここから、またしても普通伊豆急下田行き(後ろ3両は伊豆高原止まり)に乗り、伊豆多賀まで移動する。駅を出て右側の広い道をひたすら下る。500mほど道を進むと、下の広い道に合流して少し上りになった。さらに200mほど進み、多賀神社を回り込むように左に曲がると上多賀局があった。
【熱海駅前局 ここは訪問済み ダイヤモンドに目が眩み?】
【熱海上多賀局】
【伊豆多賀駅への標識 これがなかったら道が分かりにくい】
帰りはもちろん、その上り坂を上がることになる。気温は25度以下なのに、息が苦しいのはマスクのせいか?ちなみに、上多賀のふもと(上多賀局など)と伊豆多賀駅の標高差は40mほどある。道理で足が進まないと思ったよ。
【はるか上の方に見える線路 考えたくないがあそこまで上らないといけない】
●網代、熱海和田木
普通伊豆急下田行きで隣の網代まで移動する。おお、黒船電車だ!リゾート21の生き残りの1つである黒船電車は、名前の通り黒ずくめの車体である。車内は席が埋まっていたので(基本クロスシートなので)、デッキで過ごす。この辺りになると駅間距離がかなり長くなるので多少休憩にはなる。
駅前の道をまっすぐ進むと和田木局が右に見えるがそれを通り過ぎ、突き当たりを右へ。途中で広い道(国道135号線)に合流するのでそのまま進み、トンネル手前で左の道に入る。ここまでで900mぐらい進んでいる。ちょっと遠かったか?三島信金の角を右に曲がると網代局があった。よく見ると、郵便局はこちらみたいな標識もある。小さすぎて気付かなかったよ。入金票を出すと「¥書いてください」と言われる。久々に聞いたよ、そのセリフ。
【伊豆急リゾート21(黒船電車) 見た目は豪華だが特別料金なしで乗れる】
【網代局への小さな看板 見落とさないよう注意】
【網代局】
来た道を戻り、先ほど通過した和田木局へ。ここで通帳の最終行に到達してしまったので、通帳の繰越を依頼することに。思わぬタイムロスか?いや、伊東線の運転間隔から言って特に影響はなかった。
【熱海和田木局】
●宇佐美
普通伊豆急下田行きに乗って、隣の宇佐美へ移動する。駅の正面の道を進み、次の交差点を左に進むと宇佐美局があった。通帳を更新した後は、何もスタンプが押されていないので、ただ100円を預けるだけになりがちだが、ここの局員さんはちゃんとスタンプを押してくれた。ありがとうございます。
【ゆるっとテディベア・ミュージアム号】
【北緯35度上の街 宇佐美】
【宇佐美局】
【宇佐美駅前の丸ポスト この辺りは結構多いかも】
●伊東松原、伊東駅前
普通伊豆高原行きに乗って、伊東線の終点伊東に向かう。「電車がまいります。」という案内放送に釣られてホームに出るが、やって来たのは特急踊り子号。列車の停車、通過にかかわらず同じ放送を流すとは、まるで昭和の時代にタイムスリップしたようだ?伊東に到着した。駅を降りると、さすが著名な温泉地だけあって人が多い。実は、伊東線の途中駅にもそれぞれ○○温泉があるのだが、そちらは無名なのか観光客らしき姿は見られなかった。駅を出て駅前の道路を右方向に進む。約450mほど進み(目印がないのでGPS頼みである)角を左に入り、猪戸通りに出たら右に進むと数十mほど先に松原局があった。
【伊東松原局】
猪戸通りを北上し、駅前いちょう通りに出たら左に曲がって、駅に向かって進む。100mほど進むと伊東駅前局があった。
【伊東駅前局】
【おのれオリンピックめ こんな所にまで】
3.東海道線の旅
次の普通熱海行きに乗り、熱海まで戻る。が、ふと気が付いた。次の沼津方面の電車は熱海発15時57分。どう考えても3分で丹那トンネルを突破できるとは思えない。ということで、本日はここまでとなった。
【は~い 気を付けま~す】
実は、東海道線については、函南以遠中途半端に回っているので、それらをスッキリさせたかったのだが、次回以降の課題となってしまった。次のポイントは東田子の浦か。なぜかというと、駅近の簡易局がその当時一時閉鎖していたからである。
【熱海駅前に展示されている熱海軽便鉄道7号機関車】
4.おわりに
まず言いたいことがある。
申し訳ございませんでした!
まじめに東海道線なんて銘打っておきながら、寄り道しただけで終わってしまうとは一生の不覚?伊豆半島の地形を完全になめていた。あんなに高低差がきついとは。それと、伊東線の運転本数の少なさを甘く見ていた。そもそも静岡駅なんて到達できそうもなかったな。
とは言え、伊東線の終点まで到達することができたので、次回は寄り道しないで東海道線の旅を続けることができる。ただ、中途半端な訪問を続けていたので、未訪問局のチェックは十分にやらないとダブりの危険がある。
そうそう、本日の成果は静岡県の熱海市と伊東市で8局。ティッシュは0個。熱海市の残局については東海バスで回れる。伊東市については伊豆急と東海バスのお世話になることになりそう。南伊豆フリーきっぷを使うのがベターだが、通年発売じゃないんだよなあ。または伊豆満喫フリーきっぷを使う手もあるが、これも通年発売ではない。伊豆急線内が1日乗り放題だが、発売箇所はJR伊東駅のみどりの窓口のみ。不思議なきっぷである。
そんなわけで、東海道線チャレンジが不完全燃焼のまま終わってしまった。トータルの成績は、神奈川県17局、静岡県8局、ティッシュ2個。次の局が遠すぎて15時半までに終了宣言できるのは地域性ゆえか。いつものように、残り5分に懸けるパターンがないのはかなり楽と言えるが。
今回もおなかが空いたので、熱海駅1番ホームに足が向かう。今日はどうしようかな。
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