JR東日本のバリアフリー料金導入について

冬ですね。結構寒いです。外気温が下がるとヒートポンプの効率が悪くなるので、暖房をエアコンに依存しているししょーには影響が大きいです。

そんなことより、ぼーっとニュースを見ていると、気になるニュースがありました。JR東日本がこの3月から鉄道駅バリアフリー料金を導入(東京の電車特定区間)、さらに通勤定期券を値上げ&オフピーク定期券を新設だと?この話は、ハッキリ言って局巡りとほぼ関係のない話ですが、ししょーが気になったことを書かせていただきます。

とうとう来たか。それがししょーの印象です。バリアフリー料金の導入についてプレスリリースを見ておりますと、駅のエレベーター、バリアフリートイレ(要するに多目的・・・ゲフンゲフン)、ホームドアを整備し、と書いてますけど、一番大きい理由はホームドアではないかなと思っています。

言われるまで気付かなかったんですけど、昨年12月に『鉄道駅バリアフリー料金制度』なるものが施行されたんですね。ただ、制度として発足しても使う義務はない。でも、よし、せっかくだし使っちゃるか!と判断したんですよね、東日本さんは。関西では京阪電鉄も導入予定だとか。

今まで、駅のバリアフリー化(エレベーター設置、トイレのバリアフリー化)なんて鉄道会社が自発的にやってましたよね?路線の建設に伴い建設費を負担させる形で加算運賃というのはありましたけど(羽田空港線とかです)、こういうあからさまな制度って気になります。原因はおそらくホームドアの整備だろうと。

駅のホームは大変危険です。高速の列車がすぐ近くを通過するので、ホーム端にいたり、ホームから転落すると死傷する恐れがあります。それを防ぐためにホームドアが整備されつつありますが、それは従来は鉄道会社が費用を捻出して自発的に実施してました。ところが、ニュースのコメントとか見ていると、なんだかホームドアの整備が遅れている、鉄道会社の怠慢だみたいな論調がまかり通っているように思えました。

ホームドアの設置って、ただホームの端にブツを置けばいいってものではないです。ホームドアは1基あたり約400kg、最近は軽量型も出てきましたがそれでも250kgぐらいと結構重いです。それを鉄骨に薄いコンクリート板を渡した程度の(貧弱な)ホームに置いたら壊れますよ。なんで、まずホームの補強工事を行います。その後に重いホームドアをホーム端に設置します。さらに停止位置がシビアになるので定位置停止装置(TASC)の導入、さらに車両側ドアスイッチとホームドアは連動するので(新幹線はそうでもないようですが)、そのシステム導入の費用もあります。そういうわけで工事費は億単位のお金になります。そんな簡単に付けられるものではないです。

しかしながら、ホームからの転落事故があってそれが報じられると、また事故が起きた、鉄道会社の怠慢のせいだみたいなコメントが雨後のタケノコのごとく湧いてくるのは気になってました。一方費用負担に関する言及はあまり見られなかったですね。でも、いずれは設置が義務化されたら、きっと工事費が利用者に跳ね返ってくるんだろうなと思ってたら案の定です。でも、今まで鉄道会社を批判していた人たちは、理解があるからきっと追加分を喜んで払ってくれるでしょう。

追加料金は今のところ普通運賃で10円(現金、ICカードとも)、通勤定期1ヶ月で280円のようです。通学定期には適用されないみたいです。東京の人は寛大だからそれぐらい出すんでしょうか。ただ、今後の状況によっては上がる可能性もあります。料金制度の利用に関する通達軌道法施行規則第21条第2項第4号に規定する料金及び鉄道事業法施行規則第3第1項第に規定する料金の取扱いについてを見ると、追加徴収した費用の用途は決められていますが、金額に定めはありません。10円というのはあくまで現状の想定に過ぎないです。でもホームドアが整備されて安全になるんだから、それぐらいは出しましょう?

あ、オフピーク定期券の話もしたかったのですが、長くなったのでこの辺にしておきます。物価は上がる、運賃も上がる、でもお給料は上がらない。春闘なんて一部の大手企業のお話だから、ウチらの給料には1ミリも反映されませんよ。後はフリーきっぷに影響しないことを祈るばかりです。

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