0.はじめに
まずタイトルが長くなってしまったことをお詫び致します。でも、これはきっぷの名前がそうだから仕方ない。
東武東上線のフリーきっぷとしてはこれしかないので、今回利用することにした。このきっぷは名前の通り、東武東上線と秩父鉄道に乗り放題のきっぷである。正確には、東武東上線全線、越生線全線、それと秩父鉄道のふかや花園~三峰口間が1日乗り放題のきっぷである。
東上線のフリーきっぷは今までなかったわけではないけれど、いずれも食事券とのセット販売であった(東武東上線埼玉S級グルメきっぷ、池袋東武グルメきっぷなど)。よーするにF鉄道の福福茶屋食事券付き1日フリー乗車券のようなものと思っていただければよい。池袋東武グルメきっぷなら、まだ帰りに東武百貨店で食事できるから便利かなとか思っていたが、結構高いな。と眺めていたのだが、ようやく使えそうなきっぷが登場した。
しかし、この東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券(長いので以下プラチナ乗車券とする)のお値段は1900円。参考までに東上線の池袋~寄居間の運賃は902円(現金だと910円)。そう、往復だけなら秩父鉄道に入らないと元が取れない!蛇足だが、秩父鉄道のふかや花園~三峰口間の運賃は860円なので以下同文。
1.プランニング
この条件でプラチナ乗車券を使うのはお得なのだろうか?と計算してみた。東上線沿線に関しては、東京メトロや国際興業バスを駆使したおかげで、和光市までは何とかクリアしている。よって、朝霞から先が対象区間となるが、途中の駅全てに降りると仮定すると、ししょーの緻密な計算の結果、鶴ヶ島に到達すれば元が取れることが分かった。であれば大丈夫だろう。
で、そこまでの行程をシミュレーションしてみた。途中駅で降りて、郵便局マップの目盛り100mで表示されるエリア内局を回るものとする。うーん、ギリギリ行けるか。実は、和光市駅から東武バスでアクセスできる和光市最後の局となる新倉局にも行きたかったが、とてもそんな余裕はないな。東武バスツアーに組み込めないかな?残念、和光市駅に発着するバスは新座営業事務所(東武ウエストバス)の系統のみ、足立一日フリーパスのエリア外である。西武バスまたは国際興業バスで和光市駅に乗り込んで、そこから乗り継ぐしかない。ということは当分先になるな。
事前の想定では、22局は回れそう?でも、川越駅周辺は西武やJRもあることなので、時間がないと判断した場合は、川越駅、川越市駅はとばすことになる。あとは天候次第だな。あまり暑くなりませんように。天気予報は曇り時々雨か。雨が降ってもピーカン(死語)よりはマシだな。
2.スタート
今回は乗車券を池袋で購入する必要がある。つまり、池袋で降りないといけない。いつものように副都心線に揺られるという悠長なことはできない。某西武線まるごときっぷなら、渋谷まで我慢すれば後は寝て移動できるのに。という訳で今日はJRで池袋に向かう。地底の副都心線ホームからの移動はかなりのタイムロスになる。やはり東京の通勤ラッシュは苦手だ。早くこの地獄から解放されたいものだ。
池袋に着いた。JRの北改札を出るとすぐに東武線の改札がある。その横に自動券売機がある訳だが。では、きっぷを購入!あれ?ない?お得なきっぷの欄に表示されるのは小江戸川越クーポンのみ。違う!今日は小江戸(川越のことです)の観光をしたいんじゃない。慌てて公式サイトをチェックすると、駅窓口で発売と書いてある。一番近い改札口(案内カウンター)で尋ねると、ここでは発券できませんと言われる。2番の入口でお願いします、ですと?なんか不便だな。売れそうなきっぷは券売機に登録しておいて欲しいが。と言うことはあまり売れないの?
ともかく、地下の中央2番改札口に向かう。「すみません、東武鉄道×秩父鉄道SAITAMAプラチナルート乗車券ください!」なんとか通じたようだ。当然支払いは現金となる。出てきたのは機械発券のきっぷ。じゃあ、券売機でいいじゃねえかよ!
【東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券】
兎にも角にも乗車券を手に入れた。次の電車は、準急川越市行きか。あ!いつの間にか(前回のダイヤ改正からだが)上板橋に停まるだと?まあ、朝霞に着けるなら何でもいいです(投げやり)。
ちなみに、今日の装備品は家の冷蔵庫に入っていた、ポカリスエット500mlと熱中対策ゼリー日向夏味2個。これで足りるとは思ってないが、いつもは現地で補給してるので、多少お財布は助かる。
3.朝霞市の旅
●朝霞(ゆうちょ銀行朝霞店)、朝霞本町
本日のスタート地点朝霞に着いた。時刻はギリギリ9時前。結構頑張った方じゃない?トラブルもあったのに。ホームに降り立つと、ここはJR武蔵野線の乗換駅じゃありませんの案内が押し寄せて来る。我々にとっては常識なんだけど、間違う人が後を絶たないんだろうな(汗)。しつこいほどのここはJR乗換駅じゃありません攻撃を横目に見て駅を出る。
【ホーム上の注意表示 JR武蔵野線はここではない】
【エスカレーターの案内表示 JR乗換は朝霞台の方だぞ】
南口を出て、駅前の左側の道を南に進む。朝霞駅南口交差点を右に曲がり、400m弱進むと交差点の角に朝霞局があった。ここはゆうちょ銀行朝霞店。行員さんが番号札をくれた。
【朝霞局(ゆうちょ銀行朝霞店)】
【ゆうちょ銀行の番号札 デビットカードなんて使ったことないぞ】
次の本町局へは、駅に戻るよりこのまま北に進んだ方が良さそう。市役所の横を通り約600mほど進む。本町2丁目交差点を右に入り、さらに150mほど進むと歯医者さんの角に案内看板が。こういうのはありがたい。左に入ると本町局が見えた。
【郵便局への案内標識 地味に助かる】
【朝霞本町局】
【ホームからコンコースへの階段にも注意表示 何だか圧がすごいです】
●朝霞三原
準急川越市行きで朝霞台に移動。ここはJR武蔵野線の乗換駅(JRの駅名は北朝霞である)。南口を出て、正面の道を南西方向に進む。次の角を右に入り、朝霞台出張所の前の道を500mほど進む。三原局はこの道路よりも1本北の道路沿いなのだが。ここにも案内看板が出ている。2つ目の看板に従って右に入ると三原局があった。
【途中の道路に案内表示がある】
【最後の角にも案内表示が】
【朝霞三原局】
窓口に通帳類を出すと、よかったらどうぞと小さめのうちわをいただいた。こ、これは某国○放送のやつではないか。武蔵野線か、なるほど。ここではティッシュを挟んでくれた。「三原局のスタンプを押してるのでご安心ください」ありがとうございます。安心しました(^_^;)
【ミニうちわ 武蔵野線の沿線と言えばそうか】
4.志木市の旅(その1)
●志木
成増以遠は準急が各駅に停まる。よって普通もしくは準急の利用となる。実は急行が成増から志木まで各駅に停まるのでいいトラップになるのだが、騙されませんよ。東上民でもないのに、この華麗な振る舞いは褒めてほしい。普通森林公園行きに乗り、隣の志木に移動する。
東口を出て、陸橋を越える。地上に降りて正面の道を北に進む。250mほど進むと志木局が、道路の反対側に見えた。
【志木局】
【バス停?かと思ったら違った】
5.新座市の旅
●志木駅前
駅に戻ってきた。志木駅は志木市ではなく新座市にある。クイズに出るかもしれないから覚えておこう。南口を出て前方の志木駅南口交差点を左に進む。この東口と南口という組み合わせ(北口と南口ではなく)もちょっと気になるのだが。300mほど進んで、志木陸橋(南)交差点を左に曲がると80mほど先に志木駅前局があった。しまった、線路沿いにも道があったようだ。
【志木駅前局】
「お暑い中、お気を付けて」と声を掛けていただく。今日は天気が予想外にいいので少し心配です。
【エスカレーターでは立ち止まろう なお誰も守ってない模様】
【すぐそこ新座 なぜアトムなのか説明いります?】
6.志木市の旅(その2)
●志木館、柳瀬川駅前
普通川越市行きに乗り、隣の柳瀬川に移動する。こんなところにヤクルト販売機が。実は東上線の各駅で割と見られるのだが。たまにはヤクルトを買ってみるか。2本と書いてあるから2個パックが出てくるのかと思ったら、本当に2本バラで出てきた。最近の販売機はすごいな。
【ちゃんと2本出てきた】
駅前にも郵便局はあるが、遠い方から行くことにする。西口を出て、サミットを右に見ながら進む。正面に見えるぺあもーる街を進み、志木ニュータウンの8番地の中を進む。200m以上進んで抜けたら左に進み、小学校の横を抜けてさらに200mほど進むと館局があった。ちょっと遠かったか?
【ペアモール街 これはミストではなく霧吹きなのでは?】
【志木館局】
柳瀬川の駅に戻る。駅前広場の東側にあるPair Crescentの2階に駅前局が入っている。よかった、エスカレーターがある。
【建物の2階に郵便局が と言うことは階段ではないよな】
【柳瀬川駅前局】
7.三芳町(入間郡)の旅(その1)
●三芳みよし台
普通川越市行きで隣のみずほ台に移動する。実は富士見市の下の方に三芳町というのがある。微妙にアクセス可能なので、そちらにも行くことにした。西口を出て正面の道を進む。駅前広場から700mほど進むと、1本北西側の道路沿いにみよし台局があった。この辺り目印がないので、マピオン先生頼みである。
【三芳みよし台局】
8.富士見市の旅(その1)
●富士見みずほ台
駅まで戻ってきた。次はどう行けばいいんだろう?線路に沿って西に進み、跨線橋のところで左に入る。次の角を右に入り進むとみずほ台局があった。駅からここまで約400m。ここは近いな。ここでもティッシュを挟んでくれた。
【東京メトロ10000系 Fライナー元町・中華街行き】
【富士見みずほ台局】
晴れ間が時々見える天気(曇り時々晴れ)だが、風があるのはありがたい。多少は涼しい感じがする。ただ、直射日光は痛い。
9.三芳町(入間郡)の旅(その2)
●三芳
普通川越市行きで隣の鶴瀬に移動する。そう言えば、時々体を冷やすために数駅進んだり戻ったりしたこともあるが、そういうのも必要なんだろうか。西口を出て駅前広場の左前方の道を進む。約400m進んで鶴馬交差点で広い道路と合流したら、さらに南西へ250mほど進む。左側に三芳局が見えた。ここはどうやら本局みたい。
【三芳局】
【久々に見た 消毒済みペンケース なお意識されてない模様】
10.富士見市の旅(その2)
●富士見鶴瀬東
駅まで戻ってきて、今度は東口を出て正面の道を北に進む。地図を見ながら約300m進むと左側の空き地の先に鶴瀬東局が見えた。
【富士見鶴瀬東局】
11.ふじみ野市の旅
●ふじみ野駅西口
普通川越市行きで隣のふじみ野に移動する。うむむ、足が重い。気温のせいか?いや、歩数計を見るともう2万歩近い。歩きすぎたな。手持ちの水分も尽きたので、ホームで某大容量麦茶を購入する。冷房の効いた待合室で20分ほど休憩を取ることにした。
ところで、このあたり境界線がややこしい。と言うより境界の引き方がおかしいのでは?ふじみ野駅は富士見市にある。よくクイズに出てくる品川駅があるのは港区みたいなものか。しかし、ふじみ野駅西口局があるのはふじみ野市。何とも微妙な世界。ついでに言うと、富士見市とふじみ野市は別の市である。どちらも埼玉県にあると言うのもクイズで見たことあるな。
西口を出て正面の道を進む。300mほど進んだ先にふじみ野駅西口交差点がある。左に曲がってさらに150mほど進むとふじみ野駅西口局があった。ふじみ野駅西口と言うより、ふじみ野駅西口交差点に近い感じがする。それも含めて西口なの?
【これよりふじみ野市 境界付近の局訪問は大変?】
【ふじみ野駅西口局】
●上福岡北口、上福岡駅前
普通川越市行きに乗り、隣の上福岡に移動する。もう足が限界のようだ。既に歩数は2万歩を超えている。でも駅近だからもう少し頑張ろう。でもここにも冷房付きの待合室があるので、しばらく休憩してから。
東口を出て、正面の道を200mほど進む。この辺だけどなと思っていると、駐車場の入口に案内表示があった。郵便局はビルを回り込んだところのようだ。でも、なんだろう、なにか邪悪な存在に取り込まれてない?
【上福岡北口局への案内板 地図からだと分かりにくい】
【上福岡北口局 ここは郵便局のようだが】
駅に戻って、反対側の西口から出る。地図から言ってここだろうと目の前のcoconeに入る。郵便局は三番館の1階か。郵便局のサイトには住所しか書いてなくて、建物に入ってる時の情報(建物名、フロアなど)が少ないため、自力で探すことが往々にして起きる。なんとかならんのか?一番館を抜け、三番館を外周に沿って回る。交差点角に上福岡駅前局があった。これだったら、駅前広場の左側からcoconeに沿って行けばよかった。
【cocone案内板 郵便局は三番館の1階か】
【上福岡駅前局】
【ますますくんの末路?】
駅の北西に川越清水局があるのだが、駅から約1kmの道のり。今日はもう無理っす。残り時間は20分あるけど、足がもう動く気がしない。。。
12.おわりに
上福岡駅に戻ってきた。うーん、日差しが熱い。水分が不足してそうなので、珍しく水(ミネラルウォーター)のペットボトルを購入。沁みるなあ。さて、今日の結果は、埼玉県:14局となった。内訳は、朝霞市:3、志木市:3、新座市:1、入間郡三芳町:2、富士見市:2、ふじみ野市:3。前の方で22局回れそうなんて偉そうなことをいってすみません。移動距離の見込みが甘かったかな。それと夏の暑さはじわじわとダメージを与えます。局数が少なくなったのは熱中症が原因ではないと思うけれど。鶴ヶ島まで行けば元が取れるのだが、結局5駅も手前の上福岡で終わってしまった。川越は遠かった、と改めて思った。鶴ヶ島って川越の先だったんだな(今さら?)。
埼玉県内局について整理すると、入間郡三芳町があと1局、それ以外は特筆すべきものもない。それとまたもつまみ食い状態の新座市。そのうちちゃんと訪問したいと思う。機会があればだが。
お腹空いたな。てことは体調は大丈夫だろう。そば屋を求めて普通川越市行きに乗る。川越市だったら何かあるだろう。と思っていると、川越駅のホームにそば屋発見!慌てて降りる。さすがにこの状態で熱いそばは危険だと判断した。
【普通川越市行き ここにも東京メトロ10000系】
【冷やしかき揚げそば】
炎天下初戦と言うことで(なんだそれは?)あまり無理はしないようにしてみたが、結果としては淋しいものになった。まあ、無事に戻れたからいいんでしょうけど。これだけ熱中症の問題を取り上げてるししょーが救急車のお世話になるなんて末代までの恥なので。言うほど家系は続かなそうだけど(絶望)。できればもう少し早い段階で体を慣らしておきたかったのだが、休みは簡単に取れるものではないので。
なるべく多くの局を回りたいと、駅からの範囲を広げてみたものの、移動距離500m以上は避けた方がいいのかもしれない。と言いながら、付近を回れるバス路線がない、または使えない(朝夕のみ運行など)場合やはり歩くしかないので、そこは仕方ないのだろうか。次回からは移動時間を見込んだプランを考えようと思う。
プラチナ乗車券については、やはり東上線沿線から秩父方面へのアクセスに適したきっぷなんだろうか。と思ったが、東武鉄道公式サイトのお得なきっぷページでは川越・越生エリアに分類されている。実は、いわゆる『SAITAMAプラチナルート』というのは、埼玉県が設定した主要観光ルート(川越、秩父、長瀞)のことらしい。それらを回るのに便利なきっぷということのようである。何にせよ今日の使い方はもったいない気がした。次回は、上福岡から(川越清水局に行くのなら)スタートとなるので、今回よりはお得に利用できるものと思う。
お盆休みはまだまだ始まったばかり。いつものフライングゲットでみんなスマン。それなのにこんな時期に台風が来るとは、ちょっと心配。