神奈中バスで行く藤沢市、茅ヶ崎市の旅~神奈川県制覇への道~

0.はじめに

旅行貯金の目標としていくつか挙げてきたが(もちろん最終的な目標は全局制覇だが)、東京23区は無事にクリアできた。次は地元の制覇ということで神奈川県内局の制覇を進めたいと思うのだが、どこまで行ったんだっけ?

地域別に見ると、川崎市、横浜市、横須賀市、三浦市、鎌倉市、逗子市、三浦郡(葉山町しかないけど)をクリアしている。鉄道で回れるところは、残りがJR御殿場線沿線ぐらい。ということでここからは必然的にバスの旅となる。順番から行けば、中途半端に回っている藤沢市、大和市辺りから手を付けるのがよいだろうか。

ここからしばらくの間は、あるバス会社にお世話になることになる。そう、神奈川県の西部を除く県内はほぼ網羅している神奈川中央交通(神奈中バス)である。もちろん神奈川県に含まれる町田市も営業範囲である(そのうちどこかから怒られるぞ)。

神奈中バスは全線で有効な1日乗車券(一日フリー乗車券)を発売している。これは一般路線バスの全線で有効なきっぷである。お値段は1300円(また値上がりしてる)だが、何しろ有効範囲が他社の比ではないので、これでもお得と言える。東は横浜市から西は二宮町、秦野市、清川村、相模原市まで、さらに東京都の多摩市、八王子市にも路線を持っている。さらに、風前の灯火だが、山梨県(南都留郡道志村)にも1日2便乗り入れている。

1.プランニング

例によって、鉄道で回れるところを全部回って後はバスでいいや作戦の結果、中途半端な虫食い状態になっているので、対象地域を精査する必要がある。もちろん神奈川県だってそうである。ただ、今回は神奈中バスに限定できるので、比較的楽である。一日乗車券のない相鉄バスは後回しだ。

東から順番に回ることになるが、今回は下の方から行くことにする。湘南エリアは鎌倉市までクリア、その隣の藤沢市を一部回っているので、この辺りからスタートすることにしよう。

バス路線で回る場合、手始めに主要な系統の沿線を回り、後で残り局を拾う形になる。近い局から順に回ってもいいが、バス系統の都合上主要系統沿いに回る方が効率がいい(はず)。

今回は南側(湘南エリア)を回ることにした。だいたいJR東海道線の藤沢から茅ヶ崎辺りが対象になる。このエリアに発着するのは藤沢、茅ヶ崎、さらには綾瀬営業所の路線である。なので、これらの担当路線からルートを決定する。いや、ちょっと待て。藤沢駅には江ノ電バスも乗り入れている。えーと、江ノ電バスの湘南営業所はっと・・・

江ノ電バスの沿線はほとんど回っていた。湘南京急バスのおかげか。一部神奈中バスよりも便数の多い区間もあるが、そこは臨機応変に活用する。ということで、神奈中バスに集中する。藤沢市、茅ヶ崎市の未訪問局とバス路線をチェックしていると、藤沢市の北部にも湘南台駅というまあまあ大きなターミナルがあることに気付く。これも入れるか。そして、こんなルートになった。

藤沢駅北口~船32、33系統~柄沢橋
藤沢駅北口~藤10、34、46、51系統他~藤沢公民館前
善行駅~善01、04、05、06系統~マーケット前
湘南台駅西口~湘11、藤39系統~小出二本松(藤39系統は丸山大辻)
湘南ライフタウン~辻23、24、26、33、34、35、藤12、13系統~南センター前(急行は小糸)
南センター前~辻23、24、26、33、34、35系統~辻堂駅北口
辻堂駅南口~辻02、05系統、江ノ電J3系統~浜見山
浜見山~辻02,05系統、藤04系統(江ノ電バスと共同運行)~辻堂団地
辻堂駅南口~辻13系統~常盤町(可能なら東海岸北五丁目)

この辺りだと軸になりそうなのは茅ヶ崎営業所の藤21系統(藤沢駅北口~茅ヶ崎駅(北口))と思われるが、それほど多くの局が取れるわけでもない。効率よりも取りこぼしのないよう着実に拾っていく必要がある。それとまずは藤沢駅周辺を抑えた方が分かりやすい。その他これぐらいの過疎路線(失礼)になると、1時間1本程度なら利用対象になる。それらを勘案した結果上記の通りとなった。例によってプロセスを書くとエラいことになるので省略。

小田急江ノ島線を北上すると大和駅などがあるが、そこまで行くと秦野、大和営業所エリアに突っ込んでしまうので、そこまでは行かないことにする。ある程度地域を絞らないと、自分でも現在位置が分からなくなり危険である。

2.藤沢市の旅

藤沢市の代表駅藤沢からのスタートとなる。藤沢駅には無事に8時50分ぐらいに到着。まずは船32系統または33系統の大船駅西口行きに乗る。柄沢橋を過ぎると経由が分かれるが幸い降りるのは柄沢橋バス停である。そしてししょーは何かを思い出した。あ、お盆期間中は土曜ダイヤで運転するんだった。でも今回は平日と土曜はほぼ同じなのでセーフ?

藤沢駅北口バスのりば
【藤沢駅北口バスのりば案内】

藤沢駅北口4番のりば
【4番のりば 大船駅方面】

次のバスは9:00発の船32系統。その前は8:45発の船33系統。ここはまあまあ本数が多いが、船32系統は20分おき、船33系統は30分おき。タイミング的に間が空いてしまった。なお平日、土曜のダイヤは同じだった(9時以降は)。

船32、33系統時刻表
【船32、33系統時刻表 お盆は土曜ダイヤで運行します】

●藤沢藤ケ岡
柄沢橋バス停で降りる。この辺りは中乗り、前降りなので、降車時に1日乗車券を買い求める。うむむ、なんか苦手だ。購入後、もう1回タッチするのは動作確認と思えばいいのだろうか?バス停を戻り、柄沢橋交差点を過ぎて100mほど先の交差点を左に入る。

藤沢藤ケ丘局
【藤沢藤ケ岡局】

ゆうゆうポイントの表示
【ゆうゆうポイントもお忘れなく】

ゆうゆうポイント獲得
【ゆうゆうポイントゲット!】

ここでは普通の書体(明朝体)と別の書体(名前が分からない)の2種類のスタンプがある。うん、別の書体の方にしてもらった。勘亭流のようでもあるが、その辺は詳しくないので。

この先は鎌倉市なのでいったん戻る。同じく船32系統の藤沢駅北口行きに乗る。

●藤沢本町
藤沢駅に戻ってきた。次は藤沢公民館前バス停へ向かう。藤沢駅周辺は系統数が多すぎて路線図では省略されているが、本数はそれほど多くない。うーん、どのバスが通るんだろう?分からなくなったので、神奈中のサイトで経路検索をする。ビックカメラに近い8番のりばからのバスでいいようだが、やはり本数は少ない。次のバスは20分後。しかも経路検索にとんでもないものが出てきた。徒歩20分?バスが来ないから歩けってか。バスを待つことにした。

藤沢駅北口8番のりば
【藤沢駅北口8番のりば 案内】

神奈中バス経路検索
【神奈中バスの経路検索 一番上は徒歩ということらしい】

十六茶の麦茶
【水分補給も忘れずに】

次に来た藤24系統湘南台駅西口行きに乗り、藤沢公民館前バス停で降りる。何回も言ってるけど、1日乗車券の客だけありがとうございますを言わないのってどうなの?気持ちは分からないでもないけど、1300円という大金を払っていることは分かって欲しい。なお、以降の運転手さんはみんなありがとうと言ってくれたことも書き添えておく(笑)。

バス停を降りて戻ると右側に本町局があった。ここではティッシュをもらえた。ここの局は12:00~13:00まで昼休憩がある。午前中なので問題ない。

藤沢本町局
【藤沢本町局】

ここから善行駅行きのバスもあるのだが、この時間帯にはなかった。平日ダイヤなら1時間に1本程度あるようだが、今日は土曜ダイヤ。藤58系統(六会日大前駅発)に乗りまた藤沢駅に戻る。

●藤沢善行団地内
善行駅まで行く系統はあるが、この時間帯に運転はない。もっとも距離があるので電車の方が早い。ということで小田急江ノ島線で善行まで移動する。善行は急行が停まらないので、急行新宿行きの後の各駅停車相模大野行きに乗る。

善行駅付近は訪問済みのため、ここからバスに乗る。善行団地への循環系統がいくつかあるが、次のバスは?善05系統という右回りだが善行二丁目を通らないルートであった。

神奈中バス善05系統
【神奈中バス 善05系統善行坂経由善行団地循環右回り】

善行団地ではなく次のマーケット前バス停で降りる。バスを降りると広場の右の方に善行団地内局が見えた。入金して通帳を受け取る。念のため確認すると、あれ?スタンプが押されてない?その時後ろから呼び止められた。どうやら担当者が新人さんでこういうシステム(?)に慣れていなかったらしい。ちゃんとスタンプを押してもらって事なきを得た。

藤沢善行団地内局
【藤沢善行団地内局】

ここの局も12:00~13:00の時間帯で昼休憩を取る。まだ午前中だからセーフ。帰りは善04系統の北回りの善行駅行きだった。なお、善行団地循環線については平日よりも土曜の方が便数が多い。

窓口営業時間変更のお知らせ
【窓口営業時間変更のお知らせ】

神奈中バス善04系統
【神奈中バス 善04系統北回り善行駅行き】

車内の注意喚起ポスター
【車内の注意喚起ポスター】

●藤沢遠藤
湘南台駅まで移動する。ここから直接行けるバスはないので、やはり江ノ島線に乗ることになる。各駅停車の相模大野行きに乗り、湘南台へ。湘南台駅西口から藤沢営業所の藤39系統または茅ヶ崎営業所の湘11系統で南へ向かう。神奈中バスの路線図は営業所単位なので、こういう並行する系統を見つけるのが難しい。ただ、系統が多すぎるので全地域版とか作るとエラいことになるんだろうな。

快速急行藤沢行き1000形
【善行駅を通過する快速急行藤沢行き(当記事とは関係ありません)】

さて、お盆期間は土曜ダイヤでの運転となるわけだが。そして、ふと気付いた。湘11系統は変わらず1時間ごとの運転なのだが、藤39系統は平日のみの運転だった。それでも2時間に1本しかないので、影響は限定的である(そうなの?)。

そんなわけでここで約1時間の休憩となった。せっかくだし、そばでも食べるか。確か湘南台の駅には箱そば(名代箱根そば)があったはず。小田急線のりばに戻ると、地下道の一角(小田急マルシェ湘南台2)にセブン、パン屋さん、その奥に箱そばがあった。今日はどうしようかな?まだ昼だし軽めにしよう。と元祖豆腐一丁そばにした。この豆腐の入ったそばってえきめんや(京急)にもあるが、こちらが元祖と書いているということはそうなのか?

元祖豆腐一丁そば
【元祖豆腐一丁そば(by 名代箱根そば)】

ちょっと調べてみたところ、箱そばの元祖豆腐一丁そばは発売から30年以上が経過しているとのこと、一方えきめんやの豆富一丁そばはししょーの記憶では20年くらい前に出たような気がする。ということはやはり箱そばの方が元祖なのか。誰か研究家はいないんですかね?

そうにゃんだい
【湘南台名物そうにゃんだい】

ツインライナーの後ろ
【ツインライナーの後ろ】

そんなこんなで、ツインライナーを写真に撮ろうとして失敗してるうちに、湘11系統のバスがやって来た。秋葉台小学校前バス停で降りる。バス停の右前方に遠藤局があった。

秋葉台小学校前バス停
【バス停の向こうに郵便局が見える】

藤沢遠藤局
【藤沢遠藤局】

次のバスは1時間後。藤39系統は今日は走ってないので。近くに休憩する場所はなさそうだな。しかし幸い天気は曇りでそんなに暑くない。排気ガスが気になるほどの通行量でもない。静かに次のバスを待つ。

3.茅ヶ崎市の旅

●小出
湘11系統に乗り、湘南ライフタウンを過ぎて小出二本松バス停まで移動する。次の小出局は丸山大辻と小出二本松バス停の間にあり、湘11系統は小出二本松に藤39系統は丸山大辻バス停に停まる。とややこしい箇所だったのだが、結果的に湘11系統の利用となった。なお、手前に小出一本松という紛らわしい名前のバス停があるので注意。

余談だが、バスがバス停に止まる前に車内放送が流れるが、「次、止まります。扉が開くまでお待ちください」と2回言うのはなぜなんだろう?大事なことなので2回言いました、ってことなんだろうか?

バス停を降りて、戻る方向に進み、小出交差点を過ぎてさらに右方向に100mほど進むと小出局があった。

小出二本松バス停
【小出二本松バス停 コミュニティバスも気になるが】

小出局
【小出局】

小出って神奈川と言うより新潟の山奥のイメージだが。と思って調べてみたら、なんと小出局が3箇所あることが分かった。新潟県魚沼市、神奈川県茅ヶ崎市、そして秋田県にかほ市にあるようだ。

4.藤沢市の旅(その2)

●藤沢湘南ライフタウン
今度は来た道を戻って小出交差点を直進し、小出小学校前バス停まで移動する。ここからは湘17系統の文教大学から来る湘南台駅西口行きに乗れる。湘11系統を待っていると30分以上待たないといけない。

小出交差点
【小出交差点 ここは神奈川県】

小出小学校前バス停
【小出小学校前バス停まで移動する】

湘17系統で湘南ライフタウンバス停まで戻る。と言うのも次の目的地に行くバスは湘南ライフタウン始発だからである。駒寄を経由するバスなら茅ヶ崎駅行きでも藤沢駅行きでも構わない。そう考えないと系統が多すぎて混乱するので。

ここから滝の沢バス停まで行きたいのだが。手持ちの資料のミスで藤12、13系統でしか行けないものと思ってしまった。無駄に広いバスターミナルを回ってのりばを探す。しばらく来ないな。近いし歩くか。なお湘南ライフタウンバス停の付近には郵便局はないので注意。

湘南ライフタウンバスターミナル
【湘南ライフタウンのバスターミナル】

湘南ライフタウンバス停のトイレ
【トイレもあります】

湘南ライフタウンバス発着場前交差点
【ちなみに交差点名はバス発着場前となっている】

実は湘南ライフタウンの先(北側)に慶応大学(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)があり、その付近にも郵便局があるのだが、そちらに行くとややこしくなるので、湘南台駅シリーズに回すことにした。そっちは綾瀬営業所の担当だしな。

湘南ライフタウンのバスターミナルから周回道路を900mほど進む。滝の沢バス停を過ぎてさらに進むと道路の右側に湘南ライフタウン局があった。あ、バス停に辻24、26、29、33、34の表示が。しまった、綾瀬のバスでも行けたのか。まあいいや。

滝の沢バス停
【滝の沢バス停 辻堂駅行きでもよかったのか】

藤沢湘南ライフタウン局
【藤沢湘南ライフタウン局】

湘南ライフタウン局の最寄りバス停は、湘南ライフタウンでもなければライフタウン中央でもない。滝の沢バス停となるのも注意が必要。

●藤沢大庭
ここからまたトラップ気味のルートになるが。辻堂駅方面なら辻24、26、34系統、藤沢駅方面なら藤12、13系統で南センターバス停まで移動する。急行の辻23、35系統と羽鳥山経由の辻33系統なら手前の小糸バス停で降りないといけないが、面倒なので急行のことは考えないことにした。もっとも土曜日にツインライナーは運転してないので一緒なんだが。

バス停を降りて、後方のスルガ銀行の角を右に入る。次の角に大庭局があった。ここではスタンプを選んで押してくれていたみたい。申し訳ない。

南センターバス停
【南センター前バス停】

藤沢大庭局
【藤沢大庭局】

ちなみに、今回は南センター前バス停で降りたが、スルガ銀行の先に小糸バス停が見えた。どちらも大して距離は変わらなかったようだ。

ここから辻堂駅に向かっても到着するのは16時を過ぎる見込み。ということはこれで終了か。辻堂駅に着地するよりは藤沢駅の方が帰りの交通費が安くなるので、藤沢駅北口行きの藤12系統に乗る。幸い5分後くらいに来るようだ。

南センターバス停時刻表
【藤沢駅北口行きは1時間に1本の運転】

5.おわりに

想定では辻堂駅から3局ぐらい行けるはずだったのだが、平日ダイヤで考えていたので、土曜ダイヤのためか思ったより進めなかった。結局本日の結果は、神奈川県:7(藤沢市:6、茅ヶ崎市:1)と淋しい結果となった。地域的にはこんなものだろうか。

本日の結果
【本日の結果】

バスの旅というのは、時間が読めないし、なかなか想定通りに行かないものである。それでも、ある程度の目安として考えていた湘南ライフタウンまでは行くことができたので、次回は辻堂駅、茅ヶ崎駅をメインに回ることができる。

神奈中バスの1日乗車券は高いな。普通なら4回も乗れば元が取れるのに、ここのきっぷは6回ぐらいはバスに乗らないと元が取れない。もっともそれぐらいは余裕でクリアすることが多いけど。

藤沢駅1,2番のりば
【藤沢駅1,2番のりば 特急?このライナー券は使えませんか?】

神奈川県の残局は約160局。しかし1回で7局ぐらいしか回れないとすると、20回以上バス旅をすることになる。実際は鉄道線もわずかながら残っているのだが、それでも回数はそれほど減らないだろう。ここは神奈川に集中するべきか。でも同じところばかり行くと飽きるから。でもその前に安定した休みを取らないと。

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