0.はじめに
みなさん、おはようございます。えー、これ緊急でブログ回してるんですけどね。と意味不明な始まり方をしたのは理由がある。
神奈中バス(神奈川中央交通)が運転手不足などの理由により、津久井営業所管内の系統を見直すという。具体的には三ヶ木(みかげ)バス停以西のバス路線13系統中11系統を廃止するらしい。いろいろソースをひっくり返して調べてみたが、残るのは相模湖駅~三ヶ木間の湖21系統、湖28系統くらいか。
当サイトと直接関係はないが、一応調べたので書いておこう。
※参考:27年3月までに廃止の系統(★は26年3月まで)
八07 八王子駅北口~相模湖駅★
湖29 相模湖駅~高尾山口駅★
野05 藤野駅~奥牧野
野08 藤野駅~和田
野11 藤野駅~やまなみ温泉
野12 藤野駅~やまなみ温泉~奥牧野
湖23 藤野駅~相模湖駅
三55 三ヶ木~伏馬田入口
三55 三ヶ木~東野
三56 三ヶ木~月夜野
橋11 橋本駅北口~相模湖MORIMORI前(25年10月まで)
貴重な山間部区間のバス路線が。それもあるけど、このサイトの趣旨として、郵便局への足がなくなるのは困る。一応、乗合タクシーなどの代替手段は検討されているようだが、安心はできない。まさか、よそ者が郵便局のためにデマンドバス(前の日に予約して来てもらうバスのこと)を呼ぶのもなあ。
なので、面倒なことになる前に路線バスがあるうちに回れる所は回っておきたい。他地域ではやらないだろうが、神奈川県内については全局制覇を目指しているので、最悪の場合ハイヤーを使ってでも回り切りたいと思っている。でもバスで行けるならそれに越したことはない。
1.プランニング
相模原市緑区とその周辺部のうち、今回廃止になるであろう路線を中心に回ることにする。しかし、便数が極端に少ないので1回では回りきれないだろう。いつものパターンに反して集中的に行くとするか。
津久井営業所管内を回るので、拠点になるのは橋本駅、いや三ヶ木バス停かな?それと中央本線の相模湖、藤野駅も拠点になるだろう。
今回は三ヶ木バス停を中心とするプランとした。
橋本駅北口~橋01系統~三ヶ木
三ヶ木~三55、56系統~青野原診療所前~東野
東野~三56系統~三ヶ木
三ヶ木~三53系統~鳥屋郵便局前
ここまで来たら泊まりか?いや、たかだか県内で大げさな。物理的に可能であれば日帰りにこだわってみよう。
2.相模原市緑区の旅
今回は三ヶ木バス停から西の区間が廃止になるということで、三ヶ木バス停をスタート地点とすることにした。さて、その三ヶ木バス停に至るためには、橋本駅北口発の橋01系統がいいだろう。1番便数が多く便利な系統である。実は緑区内局は他にも多くあるが、今回は三ヶ木バス停より以西の廃止予定の系統を利用することにした。他の系統は、おいおい考えるものとする。
まずはスタート地点に向かうスタート地点の橋本駅に着いた。時間はなんとか9時前に間に合った。しかし、バスの時刻は8:50の次が9:07。思ったほど早くはならなかったが、まあ、こんなものだろう。
【橋本駅北口バス案内板 ダイヤ改正のお知らせが不吉】
【1番のりばはこちら】
【1番のりばの標柱 時刻変更のお知らせが貼ってある】
橋01系統久保沢経由三ヶ木行きのバスに乗る。三ヶ木のバスターミナルに着いた。ここからが本当のスタートである。予定ではここから近い三ヶ木簡易局に行くはずだったのだが、定刻より5分以上遅れて到着。頑張って行けないこともないが、他の系統の便数を考えると無理はしない方がよい。ここは自重した。
●青野原
ここから本数が少なくなる。基本的に2時間おきとなるが、地域的には仕方ないか。次は三55系統の東野行きに乗る。実はこのバス、路線図では書き切れないのか、青野原バス停を過ぎると地図上のルートは記載されず、停留所だけが記載されるようになる。分かりやすく言うと、日本地図で沖縄の離島が欄外に書かれる感じだろうか。市街地路線を犠牲にしてでも地図の端までバスルートを書いてくれる西東京バスを見習って欲しいと思った。
【三ヶ木バス停3番のりば ここから出るバスの多くが消えることになる】
【神奈川中央交通西 津久井営業所】
【三55系統東野行き 月夜野行きの区間運転】
なお、このバスは青山~月夜野間は自由乗降区間となる。自由乗降というのはバス停以外の場所で乗降できることを指す。が、バス停が近いからいいや。降りる際には、50m手前でチャイムとお声でお知らせくださいとアナウンスされるが、やったことがないのでよく分からない。50mぐらい手前で降車ボタンを押して、○○の前で降ろしてくれとでも言うのかな?バス停の中間に郵便局があったら、お願いするかもしれないが。青野原診療所前バス停で降りる。バス停から100mほど前方に進むと青野原局があった。
【青野原診療所前バス停】
【青野原局】
ここのスタンプは、通常のものと文字入りの2種。文字入りの方にしてもらう。北丹沢焼山の麓か。焼山は青野原エリアの南部にある山である。東野方面に向かうと2つ先に焼山登山口バス停がある。
【今日もゆうゆうポイントゲット ちょっと電波がヤバかったが】
次のバスは約2時間後。バス停の表示を見るとやはりと言うか乗合タクシーはあるようだ。だが、いろいろめんどくさそう。そうだ、飲み物を買ってなかったな、と気付く。実は三ヶ木のバスターミナルに100円販売機があるのだが、時間の都合で買えなかった。周辺を探すが見当たらない。うーん、隣のバス停まで行ってみるか。青和学園前バス停まで戻ると自動販売機があった。
【謎の反射板】
【青和学園前バス停 ここは片側にしか標柱がない】
どちらかと言うと青和学園前の方が開けてるな。比較的だが。ついでに周辺を散策する。バスが来るまで2時間近くあるからな。青和学園前バス停から50mほど東に戻ったところに尾崎行雄ゆかりの咢堂桜(咢堂は尾崎の晩年の号である)という桜の木があった。尾崎は1912年(明治45年)東京市長であった時期にアメリカのワシントンD.C.のポトマック河畔に桜の苗木を寄贈した。その桜が一部里帰りして、その一部が津久井町の各所に植えられている。wikiによれば品種は全てソメイヨシノとなっているが、この案内板を見ると12品種3000本の桜を寄贈したとある。どっちが正しいかは言うまでもない。
尾崎行雄は明治期から第二次世界大戦後まで衆議院議員を務めた人で憲政の神様、議会政治の父とも呼ばれるらしい。なお、ししょーは歴史が分からないのでこれ以上は無理だ。ちなみに尾崎の出身地は相模国津久井郡又野村、現在の地名では神奈川県相模原市緑区又野となる。なお、又野には尾崎咢堂記念館(入館無料)なるものもある。橋本駅北口から橋09系統上中沢経由三ヶ木行きに乗ると、尾崎記念館バス停がある。興味のある方はどうぞ。
【咢堂桜 ちなみに品種は御衣黄である】
まだ、バスが来ないな。バス停の案内を見ていると、同じく乗合タクシーの案内がある。青野原・青根地区乗合タクシーと書かれている。区間は三ヶ木(三ヶ木バスターミナル)~音久和(三56系統の終点月夜野の2つ前)、始発からの3便は毎日運行されるが、その後の便は事前予約が必要となる。ホラ来た。なお、13:00~18:00の時間帯は時刻設定がなく、利用の1時間前までに予約するようになっている。次の神奈中のバスは12:24発。結局バスを待つことになった。
まだ、バスが来るまで時間があるな。その時防災無線が鳴り響いた!?いかん、道志川が決壊し(もういいって)、いや違った。『最近、警察や通信事業者を装って個人情報を聞き出す特殊詐欺が起きています。ご注意ください。』何に注意するんだ?いきなり、神奈川県警ですが、とか言われたら普通驚くだろ。その対策として留守番電話をセットしましょうとか、そういうのはないの?
【火の見櫓と防災無線塔】
●津久井青根(簡)
ここからさらに東野方面に進む。次のバスは、三56系統の月夜野行きである。これは1日2本しかないバスで、神奈中バスの路線で唯一山梨県内(南都留郡道志村)に乗り入れる。しかし、今回はバスに乗る旅ではないので、目的に従って青根諏訪神社前バス停で降りる。ちなみに、200mほど手前に東野バス停があり、そちらからもアクセス可能である(実はショートカットすれば100mぐらいで行ける)。東野までの区間運転(三55系統)もあるので、郵便局に行くなら2時間に1本の頻度となる。
【三56系統月夜野行き】
やはり車内にはバスヲタらしき人が若干名。しかし、まだ廃止が近いわけではないので、少ないと言える。来年になったらもっと増えるかな?
【津久井青根簡易局】
ここではティッシュがもらえた。それと通帳カバーもどうですかと言っていただいたのだが、今使ってるのが便利なので。2冊入るカバーは最近見ないんだよな。気を付けてと声をかけていただいた。
【東野バス停の先にある転回場 隣に郵便局がある】
【青根諏訪神社前バス停 三ヶ木行きは反対側で待つ】
では三ヶ木へ帰ろう。ここのバス停も両面バス停(片側に上下線の時刻表が掲載されている)だった。バス停の反対側でバスを待つ。ちゃんとバスが止まってくれた。やはりと言うかバスヲタたちもそのまま戻ってきたようだ。かつては月夜野から富士急バスが接続していて、都留市街まで行けたらしいのだが、今は月夜野発の都留市駅行きは平日の6:20発のみ。ただし、神奈中バスで月夜野に行くと、これも平日のみだが富士急バスの道志線に連絡しており、山中湖旭日丘まで行ける。そこまで行けばふじっ湖号なり何なりで街に出ることはできる。ここはバス旅のコーナーではないのでこの辺にしておくか。
【青根の美しい自然】
●三ヶ木(簡)
三ヶ木バス停に戻ってきた。ここでさっき行けなかった三ヶ木簡易局に行くことにした。バスターミナルを出て左に進み、三ヶ木交差点を左に入ると三ヶ木簡易局があった。
どちらかと言うと津久井高校前バス停の方が近いが、そちらを通るのは三51系統半原行き、三53系統鳥井原ふれあいの館行き、三55系統東野行き、三56系統月夜野行き、橋03系統橋本駅北口行き、橋04系統橋本駅南口行きがある。こう書くと便数が多いように見えるが、実際は三51、53、55、56系統を併せても1時間に1~2本程度、橋03、04系統は日中の運転がない。こんなところで1サイクル消費するのはもったいない。
【津久井高校前バス停】
【三ヶ木簡易局】
中に入ると、異様に狭いな。一応記載台はあるが、棚が低いので頭を打ちそうだ。この狭さは横浜市の卸本町簡易局以来だな。いやもっと狭いかも。ここもスタンプは通常のものと文字入りの2種。文字入りにしてもらう。三太のふるさとと書かれている。三太?サンタ?えーと、調べてみました。三太物語というのは、元は児童文学で1950年からNHKラジオでラジオドラマとして放送されたらしい。物語の舞台は相模川支流の道志川辺り。つまりこの辺である。
【津久井営業所案内板 路線図の左の1/3は消えることになる】
●鳥屋
この次に行けそうなのは、と探してみると鳥屋局というのがある。橋本駅北口からは橋07系統の鳥居原ふれあいの館行きというのが1~2時間に1本程度走っているが三ヶ木からも1日4本ほどの便がある。これが使えそうなので(1時間半以上待たないといけないが)、これで鳥屋局を目指す。
この三ヶ木バスターミナルは、神奈川中央交通西の津久井営業所に併設されており、サービスセンターもある。その他のりばには待合室、営業所の建屋には一般利用できるトイレもあり、休憩場所として申し分ない。
三53系統の鳥居原ふれあいの館行きのバスに乗り、その名も鳥屋郵便局前バス停で降りる。このバスも関~鳥屋間は自由乗降区間となる。幸いバス停が郵便局前だから、場所を指定する必要はなかった。素直にバス停で降りる。
【鳥屋局】
ここもスタンプは2種類。通常のものと文字入り。もちろん文字入りにする。ヤッホー♪丹沢の麓、うむそうだな。ここまで来ると実は宮ヶ瀬湖も近い。丹沢というのもかなり広いので、どこが麓がよく分からないけど湖があるから麓でいいのか。
【久々に見た使用済みペン】
時刻は15:30を回っているが、もうロケーション的にも行くところがないので、素直に戻ることにする。橋07系統の橋本駅北口行きは1~2時間に1本程度だが、ちょうど次のバスが来るようだ。ちなみに三53系統のバスは三ヶ木発の片道で、戻りの便はない模様。危なかった。
【鳥屋郵便局前バス停】
【お客様各位 果たして伝わっているんだろうか】
橋07系統の橋本駅北口行きに乗って、戻る。あ、しまった。上長竹バス停の近くに串川局があるんだった。時間的にはギリギリだが、行けなくもなかったな。
3.おわりに
橋本駅に帰ってきた。うーん、緑区攻略はなかなか厳しい。次も三ヶ木スタートになるのか。緑区内は廃止系統以外の場所も回らないといけないのだが、そちらも便数はかなり少ない。基本的に9~16時に走っていない系統はないものと思っているので、それをどうするか。タクシーはなるべく使いたくないが。
では本日の成果だが、神奈川県:4(相模原市緑区:4)となった。エリア的にはこんなものかな。そして神奈川県内局は残り150局。うーん、道のりはまだ遠いか。相模原市緑区は残り13局。少ないようで意外とやっかいである。なお、神奈川県内局の訪問率が8割を超えた。
【本日の結果】
こういう1日数局なんてのは地域攻略の終盤に出てくるものと思っていたけど、今回は事情によりそれを先取りした形となる。効率が悪いように見えるが、他地域で稼げれば、トータルではそれほど悪い数字にはならないはず。そう言えば神奈中バスシリーズで目安として20回という数字を上げたが、今回はその3回目となるのか。うーん、緑区でかなり消耗しそう。
【橋07系統鳥井原ふれあいの館発橋本駅北口行き コンデジの方がよく撮れるな】
さて、そばでも食べるか。確か橋本駅には箱そばがあったはず。と探していると、駅前ビル(味の食彩館はしもと)の2階にあった。ペデストリアンデッキに直結しているが、入口はどこだ?
【名代箱根そば 橋本店】
今日はどうしようかな?とメニューを見ていると季節限定メニューがあった。これにしよう。
【岩下の新生姜ミニかき揚げ天と鱧天そば】
では帰るとしよう。橋本駅にはあと数回は来ることになる。橋本駅周辺は訪問済み(本町局だけだが)、なぜか橋本局にも行っていた。それ以外の場所はバス利用となる。とにかく相模原市緑区のプランを考えるとするか。
津久井営業所管内を回ると、一部町田市の局も取れるのでそれも対象になるかな。町田?なぜ町田があるのか、地図を見ると八王子市と相模原市緑区の間に謎領域が食い込んでいる。そのうち大戸局はアクセスできそうだな。小山局については町田ターミナル(バスセンターではない)から町28系統のネイチャーファクトリー東京町田行きでアクセスできるが、本数は1日3本。町田が攻略したくなったら考えよう。
相模原市緑区の旅は4割ぐらい進んでいる。藤野駅から強引に吉野局、日連局に行ったことは結果的によかった。バスを利用するなら1~2時間おきの系統に乗らないといけないので。なお、藤野駅発着の系統はほぼ全てが欄外に記載されている。次回も廃止予定系統を利用することにするので、その藤野駅発着系統を中心に回ることになると思う。次の行程を考えないと。路線バス廃止後は現行の乗合タクシーが拡大することになりそうだが、やはりいろいろ面倒な感じがするので、今後は緑区完全制覇ツアーが続くことになるだろう。タイムリミットとバスヲタとの戦いか。頑張ろう~(脱力感)。