0.はじめに
令和2年、明けましておめでとうございます(今さらかよ?)。さて、東京都区内完全制覇の旅を進めようとしているわけだが。今回はどこに行こうか?と考えていると、中途半端になっている世田谷区が気になった。前回の世田谷区ツアー(小田急バス)で書いたように、残りは4局、そのいずれもが微妙な位置にある。その中で、最難関と思われる世田谷給田局をターゲットにした。この付近を走るバスで使えそうなのは関東バスとなる。ならば、今回はその関東バスで行けるところに行こうということにした。
この関東バスという会社、あまり聞いたことがなかったのだが、基本的には新宿から西東京市、小金井市あたりまでのJR中央線、西武線などの付近に路線を持つ会社である。このエリアは京王バス、西武バス、小田急バスなどと言った鉄道会社系のバス会社が目立つ印象だが、この関東バスはどうやら独立系(と言うのだろうか)の会社のようである。「中央線沿線の路線バス」と銘打っているが、もともと新宿あたりから始まり、そこから西へと勢力範囲を広げたようである。郵便局と関係ないので、このぐらいにします(ヲイ)。なお蛇足だが、栃木県の関東自動車とは別会社である。
関東バスももちろん(?)一日乗車券を発売している。これは全線(ムーバスなどコミュニティバス、深夜急行バス、お台場直行バスなどを除く)が530円で乗り放題となるものである。ただし、PASMO、Suicaに載せるやつである。発売条件、利用条件はどこかに書いたと思うので割愛する。
1.プランニング
最初の目的地が世田谷給田局なので、そこへのアプローチは荻58系統の給田バス停となる。近そうな駅は京王線の千歳烏山駅なので、まずスタート地点は決まった。荻58系統の沿線局を拾いつつ荻窪駅方向に(進んでから)戻り、荻窪駅からは関東バスの系統を適当に進む。もちろん、時間の制約により東京都区内エリア限定だが。西武バスや京王バスの薄そうなエリアを狙ったつもりではあるけれど。さらに時間が余れば、高円寺駅から赤羽駅東口行きの赤31系統(国際興業バスと共同運行)で北へ進みたいが、事前のシミュレーションでは無理っぽかった。
例によって、郵便局(未訪問局)をチェックしながら、その辺りを通る路線を適当にピックアップしているだけなので、ベストプラクティスかと言えばそうではない。もっとも、バスの行程を組む際に完璧なプランなどありえない(特に市街地において)ということを今回は痛感することになるのであった。
2.スタート
スタート地点の京王線千歳烏山駅には、中央線の事故とかそれに伴う京王線の混雑などがあり、9時ちょっと前に到着。昔は、中央線の人身事故は風土病だなんて言われた時期もあったけど、最近はそうでもないなと思っていたら。。。まあ、間に合ったからいいけど。ここからは、いきなり本日の目標である世田谷給田局を目指す。そこへ向かうのは、関東バスの荻58系統北野行き。このバス、なんと荻窪駅から来るのである。
千歳烏山の駅近くにバス停はない。西口を出て、北に進み表通りへ出るとバス停が複数見つかるが、近くにあるバス停を見ると北野行きと書いてあるからこれだろう。ほぼ時間通りに荻58系統のバスがやって来た。前払いなので、乗車時に一日乗車券くださいと言って操作をしてもらってからPASMOをタッチすると、530円差し引かれて一日乗車券情報が記録される。
この時間帯から既に道路が渋滞している。昼過ぎてからの渋滞はよくあるが、この時間からとは。先行きが不安になる。
3.世田谷区
●世田谷給田
バスは給田町交差点を右折して給田バス停に停まる。たいした距離ではないが7分遅れ。ちょっと不安。その交差点を真っ直ぐ200mほど進むと給田局があった。一番近いバス停は京王バスの給田郵便局だが、このダイヤではねえ。ここでは、局名のみとイラスト2種類のスタンプがあった。こういう時は、「両方お願いします!」と言いなさいというししょーの師匠からの教えに従う。通帳を出した時に、ありがとうございますと言われたのはそういう理由もあるのかな?追加の100円と入金票を出す。あ、ティッシュはさんでもらえた。
【世田谷給田局】
【一番近い京王バスの給田郵便局バス停 どうしろと?】
4.調布市
●調布緑ケ丘
荻58系統をさらに北野方向へ進むと調布市の郵便局に行ける。ということで向かうことにしたが。時間になってもバスが来ない。いや、10分過ぎてもまだ来ない。不安になる。道路の向こうに京王線が見える。手持ちぶさたに電車を眺める。20分ほどたってようやくバスがやって来た。20分間隔で20分遅れって、もう次のバスだろ。この時点で予定は大幅に狂ったのであった。
北給田バス停で降りる。バス停手前の道を南に入り(三鷹市)、2つの角を通り過ぎ(調布市)、その先の交差点と言うよりは2つの道路が合わさって分かれる場所を右に進むと緑ケ丘局があった。この辺り三鷹市と調布市と世田谷区が入り交じるややこしいエリアである。
【振り向けば世田谷区】
【調布緑ケ丘局】
実はこの先の終点北野バス停の付近に郵便局(三鷹北野局)がある、いや正確にはあったのだが、現在は一時閉鎖中。3月に再開するらしいのだが、場所が北に移動するので関東バスの北野バス停からは届かない。小田急バスの吉12系統新川二丁目バス停の付近に移動するらしい。次回、小田急バスツアーの時に検討するか。
5.世田谷区(再)
●世田谷北烏山
荻58系統で千歳烏山の駅前に戻る。バスを降りて前方(東側)のバス停に向かい、始発の烏01系統で寺院通り一番バス停まで移動する。バス停を降りて前方の丁字路(T字路じゃないよ)を右に入る。郵便局が見つかるが、しまったこっちは裏だったか。高架道路(中央道)の下にも道があったようだ。しかたなく、東の道まで進んで戻る。ようやく北烏山局に到着。
【世田谷北烏山局】
このバスはループ系統なので、帰りは近くにある復路の北烏山住宅入口バス停から乗ることにしたが、バス停はこっちかなと下りつつ、ふと後ろを見るとバスが来ているではないか。あわててバス停があるであろう方向に走る。約100m先にバス停があった。タカアンドトシのバス旅の番組で必ず1回バスに向かって走るシーンがあるが、あまり人のことは笑えないな(♪走る走るー、俺たちー)
6.杉並区
●杉並高井戸東
烏01系統を終点手前の中宿バス停で降り、荻58系統で荻窪駅方面に向かう。高井戸駅を過ぎた井の頭通りバス停で降り、前方の地域安全センター交差点を渡って前方に進み、次の道を右に入る。道はあってるはずだが郵便局らしきものが見えず、不安になり地図アプリ(マピオン)を見るとどうやらあっているようだ。250mほど進むと高井戸東局があった。
【中宿バス停 勝負あったな(何が?)】
【杉並高井戸東局の側面 こっちに向かって出っ張りがないので直前まで見えない】
【杉並高井戸東局 少々アングルが苦しいのはご容赦ください】
●荻窪二
さらに荻窪駅方向に進む。来たバスは芦花公園駅発の荻54系統であった。荻窪二丁目バス停で降りる。ここから反対側のバス停に移動し、荻51系統シャルーレ荻窪行きのバスに乗り、西田端橋バス停で降りる。ここを北に100m進むと荻窪二局がある。なんとも分かりにくい。
【荻窪二局】
【西田端橋 暇だったので見てきました】
それにしてもいつから始まったんだっけ?入金票をいったんあのオーバーヘッドスキャナで読み込んでから、機械に投入する面倒な手順は。CTMを改良してスキャナ機能を付ければ解決するようにも思うのだが。
●荻窪川南
荻51系統で荻窪駅方面に向かい、川南バス停で降りる。環八の向かいに川南局が見えた。南にある川南交差点を渡れるが前方にも地下道がある。ここを通れば川南局の目の前に出るようである。
【荻窪川南局と地下道入口】
【荻窪川南局 多少アオリ気味なのはご容赦ください】
ここからは荻窪駅南口行きのバスがたくさん出ているので来たバスに乗ることに。やって来たのはまたしても荻51系統だった(シャルーレ荻窪循環)。荻窪駅南口に到着。トイレに行きたくなったが、ルミネは北口にある。後にするか。
●杉並宮前三
荻窪駅南口ののりばから荻60系統宮前三丁目行きのバスに乗る。ここの系統は便数が多いので助かる。その名も宮前三郵便局西という分かりやすいバス停で降りる。バス停を降りて進行方向(つまり東の方)に進むと宮前三局があった。
【宮前三郵便局西バス停 確かに近い】
【杉並宮前三局】
他に選択肢がないので荻60系統で荻窪駅南口へ戻る。ルミネを目指して、地下道を進み北口へ抜ける。が、なんと、ルミネが休館日だと?なんてタイムリーな。これが働き方改革ってやつか?いや、そんなことよりトイレは?と思ったら、その横にTOWN SEVENがあったので、そちらに行くことにした。ここで既に想定タイムより1時間ほど遅延している。ということは高円寺駅にすら着けないのか?
●荻窪(ゆうちょ銀行荻窪店)
荻窪駅北口バス停から青梅街道方向のバスならどれでも次の荻窪局を通るのだが、対象のバス系統が複数ののりばに分散していて、どれに乗ればいいか迷う。とりあえず目の前のバス停に並んで荻32系統武蔵関駅行きに乗ることにした。荻窪警察署前バス停で降りる予定にしていたのだが、手前の八丁バス停の案内放送で「荻窪郵便局へはこちらが便利です」と言われあわてて降りる。むむ、まだまだ調査が甘かったか?目の前に歩道橋があるので、それを渡り荻窪局へ。後方の八丁交差点でもよかったかも。
【荻窪局(ゆうちょ銀行荻窪店)】
ここはゆうちょ銀行荻窪店。ゆうちょ銀行か、と思いつつ中に入る。入金票のあるテーブルを探そうとすると「何かお探しですか?」と行員さん(一応銀行だからね)に先制パンチを食らう。いや、大丈夫です。入金票を記入して番号札発行機に向かうと、あの行員さんが貯金ですか?とたたみかけようとするので、入金です!と反撃する。あの人たちいなくても別に、いや必要以上に絡まれると気になるんですよ。可愛かったけど、そういう問題ではないです。番号札(窓口用)を受け取りしばし待つ。保険の窓口はなんだか淋しそうだ。でも、この機会を利用しない手はない!だから、ししょーはこの(保険営業停止中の)パワープレイ期間を利用するべく、無理に休みを取ったのだ。
●杉並松庵
ここからは選択肢がなくなる。次の松庵局に近いのは水道道路西バス停。そこに行けるのは荻40系統立教女学院行きのみとなるからである。タイミング悪く、郵便局から出てきたところをそのバスが走り去っていったので20分近く待つことに。ようやく来たバスに乗り水道道路西バス停で降りて、目の前の交差点を右へ(井の頭通り)。200m弱進むと松庵局があった。近くに小田急バスの松庵町バス停もあるが、ほぼ同一地点だからセーフ?と思ったが1日2本しかないので、勝った(何が?)
【杉並松庵局】
ここからは先ほどのバス停に戻り、北上する。バスの間隔と距離を考えて歩くことにした。五日市街道に出ると、松庵バス停がある(これまたややこしい)。ここから中36系統で吉祥寺駅前へ。あまり余裕もないので、次の行動を検討する。次のバスは吉祥寺駅北口バス停からの西10系統西荻窪駅行き。次のバスの時間は、何とか間に合うか?(関東バスナビで時刻を調べた)。関東バスのバス停には関東バスナビのQRコードが掲載されているので、スマホを持っている人はぜひ登録を!バスを使わないなら意味ないけど。
【松庵バス停付近 杉並区の果てを行く】
●杉並善福寺
さて、バスが吉祥寺駅北口バスのりばに入ってきた。次の西10系統の発車まで3分。間に合うか?前方に西10系統のバスが止まっている。その横を通過して、さらにバスが進む!あんまり遠くに行かないで!それほど遠くないところに停車した。早足で次のバスに向かう。何とか間に合った。
西10系統のバスを善福寺郵便局バス停(これまた分かりやすい)で降りる。バス停から少し戻ると交差点の角に善福寺局があった。時間は、10分前。今日はこれで終了だな。もっとも、そうでなかったらさっきのバスで焦ってないけど。ここのスタンプは、局名のみ(黒)とイラスト入り(赤、黒)の3種類があった。判断が難しいが赤のイラストタイプをお願いする。これにて本日の活動は終了。
【杉並善福寺局】
さて、では吉祥寺駅に戻ろうか。と帰りのバス停を探すが、ない?!周辺を探すがやはりないようだ。路線図を見直すと、なんとこの辺りは一方循環だった。実は西10系統は東京女子大前⇒西荻窪駅⇒東京女子大前の区間が一方循環なのである。田舎のバス停みたいに片側にしか標柱がないのかと思ったが、そんな田舎ではないしなあ。一方循環なので、無事西荻窪駅を通って吉祥寺駅まで戻ってくることができた。ループの終了手前に西荻北郵便局バス停があるが、こちらは訪問済み。
7.おわりに
吉祥寺駅北口に帰ってきた。関東バス以外に西武バスの姿が目立つ。関東バスはだいたい乗ったから次に来る時は西武バスのお世話になるのだろうか。今日の成果は10局。この地域にしては少ないように思うが、前半の渋滞による遅延がかなり大きく影響したように思う。そう、バスは遅延するものである。だから完璧なプランを組んでも、それは失敗する。今回は特にそれを痛感することになった。よく考えたら予定していた行程がまだ半分近く残っている。では、関東バスの旅第2弾があるのか。それとも西武バスで回れるか?これから検討することにしよう。
【吉祥寺駅北口バスターミナル】
なお、前回の世田谷区の旅(小田急バス)で、世田谷区の残り4局の内訳を、小田急:1、京王バス:1、小田急バス:1、関東バス:1と書いていたが、正しくは小田急:1(喜多見駅前)、小田急バス:1(北烏山八)、関東バス:2(給田、北烏山)であった。路線図を見直すと、京王バスは千歳烏山駅の北側は走っていない。お詫びして訂正致します(誰に対してだよ?!)
【おなかが空いたのでそばをいただく 夏だとこうはいかない】
さて、この後どうしようかな、と思ってスマホを見るとなんか通知が。あ、カレー屋さんのクーポンだ。よし、明大前に行こう。井の頭線ののりばを探すがない。しまった、ここは北口じゃないか!(だからさっきからそう言ってるだろうが)とりあえず目の前の地下道に降りると、JRの改札を通り過ぎて南口に出られた。