0.はじめに
お盆休みの1週間を確保することに成功した。しかし、この気候でしかもマスク姿で毎日出歩くのはつらい。1週間のうち2回は青春18きっぷで行く東海道線ツアーとしたものの、もう1日頑張ってバスの旅を入れることにした。
前にも書いたが、東京は大運動会第1部と第2部の端境期。警戒期間中であることには間違いない。東海道線で戸塚を通って気付いたのだが(時系列が崩壊している)、横浜市内の残局のうち、神奈川中央交通(以下、神奈中とする)の舞岡営業所管内の系統で、港南区の残局西港南台局と、戸塚区の柏尾局に行ける。その他、戸塚駅発着の系統は戸塚営業所もある。少し離れるが、中山営業所系統でも瀬谷区、旭区の未訪問局に行ける。横浜市内の神奈中の営業所は横浜(本郷)、中山、舞岡、戸塚(上飯田)があるが、そのエリアの多くは市バス、京急バス、東急バスで既に訪問済みである。なので、それ以外の部分を回ることになる。これで横浜市完全制覇に一歩近付いた?
1.プランニング
まずは神奈中バスで戸塚駅から各方面に行くことにした。舞岡管内では、西港南台局(港南区)と柏尾局(戸塚区)に行ける(訪問済み)。その他の戸塚区、泉区は戸塚管内の系統でほぼ回れる。また、中山営業所管内の系統からも2局(卸本町簡易、都岡)に行ける。それと、横浜管内の系統のうち、大船駅(東口)からも栄区の数局を回れることが分かった。
よって今回は戸塚管内系統を中心に回り、時間が余れば、戸塚駅から大船駅に移動して、横浜管内のエリアを回ることにした。幸い神奈中の一日フリー乗車券(以下、1日乗車券とする)は地域を問わず乗り放題となるので、横浜市を越えて、藤沢市、綾瀬市、大和市などでも利用できる。その代わり、お値段も1050円と他社に比べて割高となっている。もっとも、本厚木駅~宮ヶ瀬間の運賃が682円(現金では690円)であることを考えれば安いものである(?)横浜市内均一区間では220円(ICカード/現金同額)であるが、5回乗車で元が取れる。なお、発売券種はICカードと磁気券だが、車内で購入できるのはもちろんICカードのみである。
2.横浜市戸塚区の旅
スタート地点の戸塚駅には何とか9時前に到着した。えーと、目的のバスは東口から出るようだ。2階コンコースから、東口のバスのりばを目指す。次のポイント上矢部局に近いのは上矢部インターバス停である。そこへ行くバスは、戸塚営業所の三ツ境駅、弥生台駅方面行きとなる。戸39系統の弥生台駅行きに乗る。1日乗車券は車内で買えるが、このバスは中乗り前降り。降車時に買えるはず。
【戸塚駅東口案内板 今日は6番のりばの三ツ境駅、弥生台駅方面へ】
●横浜上矢部
このバスもブリヂストン前バス停を経由する。が人が少ない。今日は休みなのか?と思ったが、実は舞岡行きのバス停とその他のバス停は離れていて、工場の入口に近いのは舞岡行きのりばの方。なのでこのバスには乗ってこないのだろう。上矢部インターバス停で降りる。上矢部局はバス停より前方にあるが、道路の向かい。ここの横断歩道も押しボタン式。そしてやはり待ち時間が長い。これが戸塚クオリティなのか?
【上矢部インターバス停から前方に郵便局が見える】
【横浜上矢部局】
【またしても席を占領するゆめちゃん】
3.横浜市泉区の旅
●弥生台駅前
上矢部バス停から次の目的地新橋町を目指す。はずだったのだが、あれ、なんか方向が違うような?戸19系統と思って乗ったバスがどうやら戸39系統だったようだ。このバスの終点は弥生台駅。ここにも未訪問局はあるけれど。
終点のバスターミナルで降りて、駅前ロータリーの向かって右側にある出口から左側に寄って進む。弥生台駅入口交差点を左に進むと、すぐに弥生台駅前局があった。番号札を取るまでもないなと窓口に通帳類を出そうとすると、こちらへどうぞ、いえここは私が、いえここはお任せくださいと2つの窓口から声をかけられ焦る。とりあえず窓口に通帳類を出す。
【弥生台駅前局】
さて、駅に帰ってきて、路線図を見直す(言い忘れたが、今回のために神奈中バス舞岡、戸塚、横浜営業所の路線図をスマホにダウンロード済みである)。やはり、もともと乗り換える予定であった岡津バス停まで戻らないといけないようだ。さて、次のバスはと時刻表を見ようとして横の案内に気付く。『運行ダイヤのお知らせ』とな?なんと、お盆期間中の平日は土曜ダイヤになるらしい。何だって!平日ダイヤでルートを想定していたのに、全く意味がなかったことになる。そして、もちろん基本的に平日よりも土曜の方が本数は少ない。てことは、この後は時間がかかりそうだがダイヤなりに進むしかない。
●横浜新橋
弥生台駅前から戸39系統戸塚駅東口行きのバスに乗り、岡津バス停まで戻ってきた。ここから、今度は間違えないように三ツ境駅行きのバスに乗る。来たバスは戸17系統湘南泉病院経由三ツ境駅行き。湘南泉病院は行って戻るコースなので経路の心配は不要。いや、そこまで乗らないぞ。新橋町バス停で降りる。新橋局は前方に見えた。これも道路の向こう側か。でも帰りは道路を渡らなくていいし。
【横浜新橋局】
●横浜いちょう団地内
新橋町バス停から戸17系統戸塚駅東口行きのバスで岡津バス停まで戻り、当初の予定だった戸39系統弥生台駅行きのバスに乗って、弥生台駅まで移動する。ここから相鉄で隣のいずみ野駅まで移動する。この時間は各停しかないようだ。もっとも快速も二俣川からは各駅に停まるので、JRなら二俣川以遠各停にされそうなダイヤである。
【なんだか分からないけど、とりあえずありがとう】
さて、いずみ野駅に着いた。ここからいちょう団地へ向かうのだが、利用できる系統は、まずいちょう団地を経由して長後駅に向かうい08系統、そして団地内循環のい06系統がある。ややこしいが、次のバスがい08系統だったので、それに乗る。い08系統は上飯田を経由していちょう団地に入り、その後上飯田団地に入って戻って長後駅に向かうというややこしい系統である。経由が複雑で混乱するが、いちょう団地局に近い集会所前[横浜市泉区]バス停に到着する。さて、郵便局は、あった。それもバス停の目の前に。これだけ近いとありがたいが、今回はバス停近くの局が多い。これは助かる。
【集会所前バス停からすぐ近くに郵便局が見える】
【横浜いちょう団地内局】
●横浜上飯田
集会所前バス停から、今度はい06系統で児童公園前バス停まで移動する。12時台までは左回りのため、同じバス停から発車するが、13時以降だと右回りになるため反対側のバス停からしかバスが出ない。よそ者に優しくないな。バス停のやや手前のまたしても道路向かいに上飯田局があった。
【横浜上飯田局 歯科医院併設?】
これまた初見殺しだが、児童公園前バス停は、い06循環系統のいちょう団地ループといずみ野駅との間にあり、またい08系統の往復区間(団地入口~上飯田団地)にも含まれる。戸61系統?おっと、それはトラップだよ。上飯田車庫(戸塚営業所)行きの系統なので、いずみ野駅には行ってくれない。どのバスが最適なのか双方向のバス停を行ったり来たりして考えた結果、先ほど降りたバス停がよいようだ。い06系統(南行)に乗りいずみ野駅に戻る。
4.横浜市戸塚区の旅(その2)
●横浜深谷
いずみ野駅から立場ターミナルを目指す。次のバスは、立01系統立場ターミナル行きか。待ち時間が長くなるな、と思ってたら前の便が遅れてやって来た。立01系統は瀬谷駅からはるばる来るので、10分ほど遅れたようだ。おかげで待ち時間が少なくて済んだ。立場ターミナル(地下鉄立場駅近く)からは、船22系統の大船駅西口行きに乗る。
深谷小入口バス停で降りる。深谷局はバス停の前方に見えたが、これも道路の向かい側だった。ここには注意書きが。大量の小銭は受付できません(1000枚まで)。局によって硬貨計数機のスペックが違うようだが、1000枚も受付できれば十分なのでは?確か来年導入される硬貨取扱手数料の料金表では501~1000枚までは記載があったっけ?(ちなみに1100円)。それ以降は500枚ごとに550円を加算か。
【横浜深谷局】
ここの系統は平日は1時間に2本あるのだが、今日は土曜ダイヤのため、1時間1本しかない。これはかなり痛い。手前の交差点から左に分かれて行く道には二軒家バス停がある。そちらは1時間に3本もある!ただ、そちらを通る戸60系統は、戸塚バスセンター行きだが横浜薬大には寄らず大坂台までショートカットする。時間がなければそちらに乗る選択肢もあるが、まだ時間があるので。しかし、暑いな。直射日光を浴び続けるのは、マスクがなくても危険だ。
【深谷小入口バス停 平日に比べ土休日はバスが半減する】
【裏手の道にある二軒家バス停 こちらは1時間に3本走っているが】
●横浜ドリームハイツ
ようやく、次の船22系統がやって来た。ここを通る系統は船22系統の他に船21系統がある。どちらも深谷を経由して大船駅に向かうのだが、船22系統だけは横浜薬大を経由する。次のポイントであるドリームハイツ局はその横浜薬大に近いので船22系統に乗る必要がある。たいていは1時間数本のうち1本だけ経由地が異なるというパターンが多いが、この船21、22系統に関しては、ほぼ横浜薬大経由の船22系統となっている(船21系統は早朝など一部時間帯のみ運転)。ただ、それでも1時間に1本というのは。。。
【俣野公園・横浜薬大バス停 ドリームハイツ降車場ということはドリームハイツ行きはここで降ろされるの?】
と悶々としているうちに、バスは横浜薬科大学の門を通り抜け、俣野公園・横浜薬大前バス停に到着した。バス停から道路の右側を進み、ドラッグストア(クリエイト)を過ぎたところで右に入り、次の角を左に入るとドリームハイツ局があった。ここではついにティッシュがもらえた。ありがとうございます。
【横断旗 使っているのか?】
【ドリームハイツ標石 これは何かの墓標なんだろうか】
【横浜ドリームハイツ局】
余談だが、ここドリームハイツは名前が示すとおり(?)かつて横浜ドリームランドがあった場所である。そのドリームランドの跡地に横浜薬科大学が建っているのだが。そしてドリームランドの部分閉鎖によってできた空き地に作られたのがドリームハイツと呼ばれる住宅地なのであった。この話(ドリームランドモノレールも含めて)を始めると長くなってしまうので、興味のある方は調べていただきたい。大船駅からのもう1つのモノレールってロマンだわぁ(白目)。
●横浜富塚
バス通りに戻って、今度は近くにある集会所前[横浜市戸塚区]バス停から戸50系統戸塚バスセンター行きに乗る。かなり戸塚駅が近付いてきた。大坂下バス停で降りる。バス停の少し手前に富塚局があった。今度はバス停と同じ側にある。終盤なので(終盤じゃなくても)これはありがたい。
【集会所前バス停 こちらは横浜市戸塚区という補足説明が付く】
【横浜富塚局】
大坂下バス停からやはり戸50系統に乗り、終点の戸塚バスセンターに着いた。ここからバスで大船駅に向かうと時間がかかり過ぎる。なのでJRで大船駅まで移動するつもりだったのだが、大船駅からバスに乗って次の予定地である桂局に到達するには戸塚駅を15時20分までに出ないとバスに間に合わない。と言うことはこれで終了か。
5.おわりに
今回の成果は、横浜市内のみ8局。事前のシミュレーションでは平日ダイヤの想定で8局ぐらいは回れるだろうと見ていた。だが実際は、お盆期間中は土曜ダイヤ(一部は平日ダイヤらしいが)のため、思ったよりも本数が少なかった。にもかかわらず想定の8局を回れたのは、運が良かったのか、どうなんだろうか。
今回は戸塚営業所管内の系統をメインに回るプランだったので、まあこんなものだろう。次回は、横浜営業所管内(大船駅発着)とその他の横浜市内を回ることになりそうだ。横浜市内の残り局は相鉄沿線にも多いので、そちらは1日乗車券で回れる。ネックになるのは江ノ電バス沿線である。江ノ電バスは1日乗車券を発売していない。バス特もない今、お得な手段のないままバスに乗り、タカ○シのバス旅よろしくいちいち運賃を支払うことになる。時間とお金に余裕ができたら考えるとしようか。あ、相鉄バスもあったな。以下同文。
最近は鍛えているからか(?)、以前ほど炎天下の旅で食欲をそがれることが少なくなった。なので、戸塚駅の改札外にあるそば屋さんで冷やしそば(やっぱりかい)をいただいた。この後は、せっかくの1日乗車券を有効に使うべく、戸塚駅東口から昨日は部分的に乗った横浜駅東口(市バス、京急バスで言う横浜駅前)行きのバスで横浜駅まで移動することに。これで、JRの運賃がいくらか浮く。昔東急バスでもやったことあるな(渋谷駅までの大移動)。費用だけを考えれば、横浜駅からバスに乗る方が良いのだが、やはり時間がかかるのはネックになる。結局帰り道でしか使えないテクニックなのであった(ちーん)。
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