0.はじめに
お盆もたけなわ(?)。ところで何か忘れてないか?あ、そうだ!東京23区の旅をしないと!さて、今回はどこにしようか。残っているのは、葛飾区、足立区、板橋区、練馬区、杉並区か。一部のバス会社ではいわゆる盆休み期間中に特別ダイヤとなり、通常の平日ダイヤよりも本数が少なくなることが多い。国際興業バスについてもお盆休み期間の8/14~16が土曜ダイヤになる。が、しかし一部系統ではなんと平日より土曜ダイヤの方が本数が増えるのである。
そうだ、以前それを利用しようとしたのだが、残念ながらそこまで到達できずに諦めたことがあったような。なので、今回はその系統を利用することにしよう。なお、国際興業バスで行けるのは板橋区内局がメインとなる。板橋区の残り局は7局。これだけだと(たぶん)時間が余るので、国際興業バスのエリアである埼玉県内にも行けるはず。
国際興業バスは、以前は都区内区間限定の1日乗車券(都内乗り継ぎ1日乗車券)を発売していた。それの終売とともに、ほぼ東京、埼玉の全区間で利用できるIC1日乗車券が発売されるようになった。つまり、都区内に制限されず埼玉県もだいたい回れる訳である。
1.プランニング
まずは、板橋区内の残り局を全て回る。前回のツアーで残ってしまった部分である。いや、どう考えても全局回ることは不可能だったと思うけど。それが終われば、周辺に未訪問局はないので、赤羽駅から埼玉県方面を目指すことにした。
板橋区内は残り局を拾うルートなので、かなり見苦しい。だが、これで板橋区内はクリアできる見込みである。その後、時間があればだが、赤羽駅から赤21系統の鳩ヶ谷公団住宅行きのバスがあるので、それに沿って北上することにした。ほぼ同ルートを走る赤20系統の川口市立医療センター行きも利用できるので、本数は申し分ない。川口市はおまけだが、板橋区内は回りきりたい。
今回のルートは以下の通りとした。回り順によって特にメリットデメリットもなさそう(時間帯によって本数が偏ることはない)だが、案外土曜ダイヤのメリットも生かせてない気がする。
高島平駅~下赤03系統~高島平駅
高島平駅~増17系統~成増駅北口
成増駅~(東武東上線)~東武練馬駅
東武練馬駅~東練05系統~舟渡町
舟渡町~池21系統~志村坂下
志村坂下~赤01系統、赤85系統ほか~赤羽駅西口
赤羽駅東口~川20系統、川21系統~鳩ヶ谷公団住宅方面
この辺りは、所定の地域を最後に回るだけあって本数が心許ない系統ばかり。もしかしたら、赤羽駅にたどり着くのもやっとかもしれない。少なくとも板橋区内は回れるはずだが。あまりに本数が少ないので、いつものようにシミュレーションではなく、リアルな行程を検討した結果、板橋区内はギリ回れる、川口市は1局ぐらいは回れるのではという想定になった。あくまでバスの旅なので、遅延が発生すればその分回れる場所は少なくなる。
2.板橋区の旅
板橋区ということで区の代表駅高島平からのスタートとなる。いや、ちょっと待て。高島平は板橋区内のトップ10に入ってないぞ?(ししょー調べ)。正直に言うと、残り局の攻略のために一番便利な駅なのである。
都営三田線で高島平に向かう。8両編成、新しい6500形車両。ずいぶんと変わったな。一番の衝撃はS鉄の電車が走るようになったことかな?高島平に着いた。時間は8:35。僻地の割に(ヲイ!)結構頑張った。実は最初に乗るバスが、平日ダイヤだと9時ちょうど発なのが、土曜ダイヤのため早くなっているのである。土曜ダイヤの弊害?いや、早く行動できると前向きに捉えよう。
●板橋徳丸五、板橋徳丸三、板橋赤塚
高島平駅ののりばから、下赤03系統の下赤塚駅循環に乗る。ここは前乗りなので、乗車時に1日乗車券を購入する。うーん、やっぱり苦手だ。しかも、カードリーダーの読み取り強度のせいか、PASMOの裏側に仕込んだSuicaを読み取ってエラーになる。遮蔽板付きのパスケースで、JRの改札機では問題なかったのに。と、いきなり散々な目に遭う。
【高島平駅2番のりば 駅の北西側にある】
【高島平駅 系統案内 下赤03系統と増17系統に乗ります】
下赤03系統は時間帯によって回り順が変わる。13時台まではおいせ坂上先行(右回り)、14時以降は逆方向(赤坂八丁目先行)に変わる。午前中だから特に気にしなくていい。徳丸五丁目バス停で降りる。バス停の前方の徳丸五郵便局裏(前ではなく)交差点を右に入ると次の角を右に入ったところに徳丸五局があった。ここではティッシュ使いますか?と挟むのをくれた。
【徳丸五局への案内板】
【板橋徳丸五局】
バスの旅なのでここでスポーツドリンクを購入。この時間帯の運転間隔は約40分。しかも、一方循環のため対向のバスというのはない。仕方なく待つ。バス停の案内を見るとコミュニティバスのりんりんGOというのがある。これは下赤03系統の逆方向に進むバスである。使えそうかな?と思ったが、起点が新高島平駅(板橋市場)であること、重なる部分が徳丸西~赤塚庁舎入口しかないなど微妙に使いづらいように思われる。運転間隔は下赤03系統とほぼ同じで回り順は逆である。つまり14時台になると回り順が逆になる。
【下赤03系統と板橋区コミュニティバスりんりんGOとの微妙な関係】
次の下赤03系統で赤塚第一中学校バス停まで移動する。次の徳丸三局は赤塚第一中学校バス停とその手前の徳丸本町公園入口バス停のほぼ中間にある。徳丸本町公園入口バス停を過ぎて交差点を右折する時に角に郵便局が見えた。バスを降りて200mほど道を戻ると徳丸三局があった。
【板橋徳丸三局】
どっちに進んでも大して変わらないので、やはり200mほどバス通りを北上し徳丸本町入口バス停に移動する。バス停の前に公園があったのでそこで休憩しながら次のバスを待つ。さっきは座るところなかったから助かる。次も下赤03系統で赤塚八丁目バス停に移動する。バス停を降り、後方の交差点に進むと赤塚局が見えた。道路の反対側だった。
【板橋赤塚局】
ここでは「暑いのでお気を付けください」と声を掛けていただいた。そうですね、今日は本当に暑いです。バス停に戻る。赤02系統のバスが多いが、これはまっすぐ赤羽駅へ向かってしまう。高島平駅に戻りたいので、下赤03系統のバスを待つ。
【赤02系統のバス これには乗れない】
●高島平(簡)
高島平駅に戻ってきた。高島平駅の高島平操車場、池袋駅方面ののりばは駅の南にある。一方、反対方向ののりばは駅の西側にある。この配置が分からず以前は結構迷ったものだが、既に把握しているししょーは迷わず次のバスののりばに向かうのであった。次は増17系統の区立美術館経由成増駅北口行きに乗る。多発している高01系統の西高島平駅経由成増駅北口ゆきだと目的地を通ってくれないので、しばらく待つ。
三園中央一丁目バス停で降りる。それほど近いとは言えないが、この系統のルートでは最も近いバス停のはずである。バスを降りて、後方に進むと目の前には高速道路?どうやって越えればいいかと見ていると、陸橋があることに気付いた。どうやらこれで越えられそうだ。陸橋を通って道路の反対側に出る。さらに200mほど進むと高島平簡易局があった。
【三園陸橋西交差点 名前の通り陸橋がある】
【道路を越えられそう】
建物を見ると、一般的な(?)簡易郵便局のような事務所っぽいものではなく、昔の特定局のままに見える。中に入るとやはり特定局のような内装。ただ、人の少なさは簡易局っぽい。聞いてみるとやはり特定局の建物をそのまま引き継いだようである。簡易局に転換したことにより再訪する人も多いらしい。23区内の簡易局(シティポストではない)、特定局の建物をそのまま流用など色々面白い要素を持っていた。以前来たことがあるが、どうやって来たんだっけ?あ、西高島平駅から歩いてきたんだった。アプローチが違うので気付かなかったが、後で地図を見たら全く同じ場所だった。
【高島平簡易局 かつての板橋高島平局と同じ佇まい】
●板橋三園
次の三園局へは増17系統の三園一丁目西バス停が近い(成増駅行きは北山下橋バス停を通過する)。運転間隔も長いし、それほど遠い距離でもない。歩くか。バス通りを厚生病院に沿って350mほど進み、成増厚生病院入口交差点を右に120mほど進むと成増団地入口交差点がある。そこを右に入ると三園局があった。ここではティッシュがもらえた。
【板橋三園局】
●板橋西台
ここからは北山下橋バス停が近い。さっきは見送った高01系統で成増駅北口に向かう。ここで先日もらった塩飴をいただくことにした。うん、塩の味がする(当たり前だ)。熱中症対策として古来より塩を摂取することは行われてきたので、それなりに効果はあるんだろう。次の西台局へは、バスを使うと時間がかかるので、成増駅から東上線で東武練馬駅に移動し、そこからバスに乗ることにした。成増には急行、準急、普通が停まるが、上り急行の停車駅は終点池袋、準急は終点池袋上板橋なので、普通に乗るしかない。その割に普通の本数が多いのはありがたい。いろはすを補給して、普通池袋行きに乗り込み東武練馬に向かう。
東武練馬駅のバスのりばはイオン板橋SCの前。と思っていたが、向かって右側のバスのりばは高島平行きしかない?路線図を見直すと、この辺りは一方循環になっているが、東練01系統(土休日のみ)と東練05系統は右回りとなる。つまりバス停は道路の反対側ということになる。探すとかなり離れたところにバス停があった。ここでも便数の少ない東練05系統を待つ。
【東練05系統 西台経由浮間舟渡駅行き】
東練05系統に乗り、南西台バス停で降りる。バス停の前方に西台局が見えた。実は、高島平簡易局から三園局の移動にバスを使わなかったおかげで、予定よりも1本早いバスに乗れているようである。と言うことは、今回は少し余裕がある。
【板橋西台局】
●志村橋
次の志村橋局は池21系統の三軒家バス停が近い、と考えていた。ここ(南西台バス停)から池21系統に乗るには、舟戸町バス停で乗り換えればよさそうである。次の東練05系統で舟戸町バス停に移動する。舟戸町の東練05系統ののりばと池21系統ののりばはずいぶんと離れている。交差点を右に進み下っていくと池21系統ののりばがあった。念のため、志村橋局の場所を確認すると、なんか歩けそうだな。国道17号線(中山道)を500mほど下り、焼肉屋の角を右に曲がって市場通りに入る。さらに160mほど進むと志村橋局があった。
【志村橋局】
これでついに板橋区を制覇した。板橋区初訪問の板橋蓮沼局から約10年ほど。案外かかったな。ここで終わってもいいけど(暑い)、まだ時間があるので赤羽駅を目指す。池21系統は池袋駅西口行きのバスなので、途中の志村坂下バス停で降りて、赤01系統の赤羽駅西口行きに乗り換える。しかし、元々土曜ダイヤを活用しようと思ったのはこの池21系統のためだったのに、結局ほぼ意味がなかった。
3.川口市の旅
赤羽駅に着いた。次のバスは東口から出るので、バスを降りて目の前の高架線路に向かう。線路を越えると赤羽駅東口のバスのりばがある。ここは駅の正面に都バスののりばがあり、その周辺に国際興業バスののりばがある。ここも結構迷ったポイントである。そして今日も。次の赤20系統川口市立医療センター行きと赤21系統鳩ヶ谷公団住宅行きのバス停を探す。路線図を見ても分からないので、公式サイトでのりばを調べる。6番のりばか。ということは、東向きの道路の北側に並んでいる辺だな。牛丼屋さんの辺り。ここは埼玉県系統のため後乗り方式となる。ということで整理券発行機横のカードリーダーにタッチする。がまたもカード複数枚ですエラーが発生する。もうちょっと読み取りの調整とかできないの?
●川口元郷
赤21系統に乗り、荒川大橋バス停で降りる。これは田舎で時々遭遇する歩行者のこと考えてない道路の構造だ。元郷局は東側の道を入った先にあるが、そこに行くルートが分からない。とりあえず、バス停を戻って横断歩道を探す。ほぼ荒川の河川敷まで戻された。道路を渡って前方の道の脇にある階段を降りて、目的の道に出る。交通量がやたら多いくせに信号がない。これが埼玉クオリティなのか?側道から300mほど門樋橋を渡りさらに進むと元郷局があった。
【東京都埼玉県境 こういうところは車優先なのか】
【川口元郷局】
ここは昔ながらの建物。自動ドアがないのも久しぶりだな。ここではよかったら使ってくださいとティッシュをいただいた。ありがたく使わせていただきます。近くにもバス停があるが、これは西新井駅行きの赤23系統が使うバス停のようである。そこまで考えてなかったな。
●川口元郷一
隣のバス停も遠いようだし、そもそも歩行者用の道はなさそうなので、元の道を戻り荒川大橋バス停に帰ってきた。残り6分。次の赤20系統で川口元郷駅前バス停に移動する。駅前と言いながら川口元郷の駅よりも100m以上進んでバスが止まった。郵便局は駅の横に見えたので、そちらに向かって進む。バス停からは150mほど戻ることになる。しかも、道路を渡らないといけない。終了2分前、なんとか間に合った。
【川口元郷一局】
4.おわりに
久々に16時ダッシュして疲れた。いや、ダッシュする体力は残ってなかったが。埼玉高速は高いし赤羽駅に戻ろう。また川口元郷駅前バス停に戻る。しかし、他系統のバス停(元郷新道も)含めて駅前にはバス停がないようだ。回り終わったのでサ○ガリアのポストニックウォーターを購入。さすが、サ○ガリア。安い分だけ味が薄い。赤21系統で赤羽駅東口へ移動する。
【川口元郷駅前バス停 川口元郷の駅は遥か】
さて、今日の成果は東京都:7(板橋区:7)、埼玉県:2(川口市:2)、ティッシュ:2となった。ついに板橋区を制覇した!それはもう言ったか。板橋区は最低条件、川口市はおまけだったが、予想よりも早く移動できたため川口市は多めに取れた。川口市についてはまだまだどうこう言える数ではない。ただ、国際興業バスが利用できるようになったのは大きいと思う。機会があれば回ってみたいが、いつになることやら。
それと今回一部系統で土曜ダイヤが平日ダイヤよりも便数が多くなることを利用するつもりだったが、結局ほとんど生かされなかった。前回は確かに有効だったのだが、行程が変わると意味をなさなくなるのか。じゃあこれからはお盆は旅行しようかな。
赤羽駅に着いた。あまり食欲もないけどそばでも食べるか。駅前の富士そばをスルーしたが、それは間違いだった。駅のホームに上がるとそば屋さんがある。が、閉まっている?そうか、お盆休み中は休業なのか。仕方ない、帰ろう。ゆっくり体を冷やすために京浜東北線に乗ることにした。じゃあおやすみなさい。