九州旅行の続きです。前編はこちらから。
6.筑紫野市の旅(3日目)
今日も鳥栖駅から出発する。昨日と同じ区間快速門司港行きに乗り、原田で降りる。今度は近いから数分前に出る普通博多行きの方が早いか?残念、基山で追い越すからやっぱり区間快速の方が早いのであった。
【基本的に昼ごはんはないので朝昼兼用となる】
【鳥栖駅の線路下のギャラリー 展示内容は現地でご確認ください】
●原田
原田に着いた。ここは駅の東に1局ある。次の列車までの待ち時間でどうにか行けそうである。駅前広場の右側の道をまっすぐ進む。400mほど進むと左側に原田局があった。ちなみにはるだと読む。九州の地名はなぜか原をはると読む傾向がある。たまに塚原(つかはら)、釘原(くぎわら)みたいな例外もあるが(日田彦山線BRT)。
【のりば案内 桂川方面は0番線】
【原田局】
【こんなに旗があるのは珍しいな】
ここからは1日わずか9往復しかない筑豊本線の末端区間、通称原田線に乗る。0番ホームに向かうと、1両のディーゼルカーが止まっている。いつもは雨ざらしのような車両なのに、今日はなぜかきれいな車両がいた(いつもはってなんだよ?)。
【キハ40形8000番台 まだこんな車両いたんだ】
7.嘉穂郡桂川町の旅(3日目)
●寿命(簡)
終点の桂川に着いた。駅の東の方に簡易局がある。北口を出て線路沿いに右方向に進む。道路はいったん線路から離れるが道なりに進むと踏切を通る。500mほど進むと線路を越えて新茶屋交差点に出るので、そこを左に入ると寿命簡易局があった。
【寿命簡易局】
ここは簡易局ながら立派な構え、でも中に入ると簡易局らしい構造をしている。玄関先を広くしたような執務スペース。ここのスタンプは通常タイプと局名から『寿』の文字だけ独立したスタンプの2種類。もちろん後者を押してもらう。結構回られてますね。と声をかけていただく。どちらへ行かれますかと尋ねられたので、香椎線方面に行きますと答える。局名はじゅめいと読みます、と説明していただいた。
【普通博多行き 今は電車が走るようになったんだな】
【列車がホームより低くなっています。倉賀野同様気動車の床が低いのでこうなる】
8.糟屋郡粕屋町の旅(3日目)
●長者原
福北ゆたか線(篠栗線)の快速博多行きに乗り、長者原まで移動する。ここは香椎線との乗換駅。ここから香椎線の宇美行きに乗り換える。ダイヤ的には3分ほどで次の列車が来るのだが、駅前に1局あるのでそちらに行くことにした。
いったん香椎線のホームに上がり、出口に向かう。北口を降りて、駅前広場の右側の道に入る。140mほど進むと広い道に出るので、左へ。次の角を右に入ると長者原局があった。ここでもティッシュを挟んでくれた。
【長者原駅香椎線のりば 出口もこちら】
【長者原局】
9.糟屋郡宇美町の旅(3日目)
●宇美本町
宇美行きの電車で終点まで移動する。電車?香椎線は非電化のはずだが。実はこれは電車と言ってもBEC819系(DENCHA)という蓄電池電車である。架線がなくても電車に搭載された蓄電池で駆動するのである。烏山線でも同じようなもの(EV-E301系 ACCUM)が走っているが、あちらは宇都宮~宝積寺間(東北本線)は電化路線、そして終点の烏山にも10mだけ電化区間がある(ニッコリ)。
香椎線の終点宇美に着いた。さて、短い電化区間は、なかった。ということは香椎駅の停車中だけで充電ができてるのか。走行距離(香椎から終点まで)が烏山線の半分程度だから大丈夫なんだろう。
【宇美駅に停車中のBEC819系電車(DENCHA)】
【宇美駅は無人化されていた どこかみたいに大正義SUGOCAのせいだろう】
本題に戻ろう。駅前広場の前の道を左方向に進み、400mほど先の宇美町役場入口交差点を右に入る。100mほど進むと本町局があった。ここでもティッシュを挟んでもらえた。通帳カバー要りますか?と聞かれたが断ってしまった。今使っているのは2冊入るタイプなので、結構重宝してるのである。
【宇美本町局】
宇美駅は今となっては盲腸線の終点であるが、かつては鹿児島本線の吉塚から出て筑前勝田まで結んでいた勝田線の駅でもあった。つまり、勝田線との接続駅であったわけである。この勝田線については、他の炭鉱路線と違い当時の国鉄が真面目に力を入れていれば現在でも立派な通勤路線として活躍していたはずであった。当時の国鉄の無策が悔やまれる、そんな路線であった。と言われているけれど、今の西鉄バスの路線を見ていると昼間は1時間に1本程度、ラッシュ時でも4本程度の便しかない。大濠公園からの32系統、34系統原田橋行き、上宇美止まり併せてこれだからな。そんなに言うほど国鉄はやらかしたのか?と疑問を持ってしまう。
10.福岡市東区の旅(3日目)
●西戸崎
香椎線のもう一方の終端である西戸崎を目指す。普通香椎行きに乗り、終点の香椎で乗り換える。香椎に着いた。反対ホームの列車は区間快速鳥栖行き?香椎線の列車は、向こうのホームだった。3分乗り換えで跨線橋を越えるのは結構危険だが、香椎を通過する客はあまりいないんだろうか。なんとか次の西戸崎行きに乗り込む。先ほどは2両編成だったが、こちらは4両、しかも人が多い。車内が結構混雑していると思っていたら、みんな1つ手前の海ノ中道駅で降りていった。駅近くにマリンワールド海の中道がある。観光地があるのはいいですね(小並感)。
【BEC819系の車内ディスプレイ 蓄電池電車にありがち】
【海ノ中道駅手前ではなぜかイルカが飛んでいる】
西戸崎に着いた。ここはいわゆる海の中道と呼ばれる場所にある。地理用語で言うところの陸繋砂州というやつである。その先にある陸繋島はあの金印(かんのなのわのナントカ?)で有名な志賀島である。ここは地理の授業をする場所ではないので、解説はこれぐらいにしておこう。なお島は西戸崎の駅から4キロほど西にある。実は志賀島にも郵便局があるのだが、かなり遠いし福岡市完全制覇を目指すのでない限り行くことはないだろう。ちなみに福岡市営渡船が博多港から西戸崎港を経由して志賀島港までを結んでいる。西戸崎から志賀島までは所要時間15分程度。金印を掘りに行きたい方はどうぞ。
駅前の道をまっすぐ進んで、300mほど先の次の信号を右に進む。交差点ごとに信号があるなんてのは都会のおごりである。その日の出町交差点を右に入って200mほど進み、2つ目の角を左に入ると西戸崎局があった。
【西戸崎局はこちら】
【西戸崎局】
駅に戻ってきた。この駅も電線はなく、どう見ても非電化路線の佇まいである。もっとも、利用者にとっては電車だろうが気動車だろうがどうでもいいんだろうな。
【西戸崎駅も無人化されている】
【西戸崎駅に停車中のBEC819系】
【この駅も海が近い 右に見えるのは志賀島方面のフェリーのりば】
●香椎御幸
普通香椎行きに乗り、香椎駅に戻る。ここからは鹿児島本線で博多方面に向かう。その前に駅前に1局あるので、そちらに行くことにする。うーん、西鉄貝塚線の西鉄香椎が少し近いか。いや、あまり変わらんな。
【充電は香椎駅で行う】
駅前の道を左方向に進み、200mほど進んで川の手前で右に進む。川向こうに行きたいが道がないので。140mほど進み、西鉄貝塚線の高架線を過ぎて次の橋を渡ると右側に御幸局が見えた。ここでは小さい紙をはさんでくれた。
【香椎御幸局】
●福岡東(ゆうちょ銀行福岡東店)、福岡千早
普通二日市行きに乗り、隣の千早で降りる。併走する西鉄は途中にもいくつか駅があるのだが、ここは時間の都合などによりJRを利用する。西鉄も貝塚線に関してはフリーきっぷがないのでどちらを行くか悩みどころなのだが、今回はJRにした。西鉄の駅を拾う余裕はない。
西口から出て駅前の道を左に進む。150m先の千早4丁目交差点を右に進み、550mほど進んだ香椎浜団地南交差点を右に入って、さらに250mほど進むと福岡東局があった。ここはゆうちょ銀行。中に入ると、カウンターの上に番号札発券機が置いてある。画面には白無地の楕円形のようなボタン(?)らしきものが表示されている。これを押すと番号札が出てきた。押してくださいとか書いてもいいんじゃない?カウンターの上には待ち時間目安20~30分と書かれている。うーん、そんな余裕はないんだけど。と思っていると10分ぐらいで呼ばれた。窓口に通帳を出すと、この番号でお呼びしますとレシートを返される。うん、このパターンか。では、スタンプを押させていただきます。はい、お願いします。
【福岡東局(ゆうちょ銀行福岡東店)】
【ゆうちょ銀行の番号札】
来た道を戻り、千早4丁目交差点まで来た。ここを今度は右に入って250mほど進むと千早局があった。
【福岡千早局】
時間は、15時45分を回ったところ。次の駅まで移動している間に時間切れになりそうだ。ということで今日はこれで終了となる。隣の箱崎までは行けるかと思ったが、都会ゆえの要因で長崎ほどスムーズではなかったな。
11.おわりに
3日間にわたる長い旅が終わった。十分にとは言えないが、それなりに九州島を回れたものと思う。今回は、未走破路線の攻略を優先したプランとなったため、局数はそれほど増えなかった。しかし、九州内の列車本数を考えれば、それでも妥当と言えるだろう。もし、本気で鹿児島本線を順番に回っても、それほど多くは回れなかったものと思われる。
今日の結果は、福岡県:13(北九州市小倉北区:3、田川市:2、筑紫野市:1、嘉穂郡桂川町:1、糟屋郡粕屋町:1、同宇美町:1、福岡市東区:4)、長崎県:6(長崎市:6)となった。福岡県はついに15位に浮上!(局数ベース)。とは言えまだまだ九州は始まったと言うには淋しい数字である。何とかしないと。なお、これで未訪問県は7県となった。まあ全部西日本だな。お金と時間と体力に余裕があれば挑戦したい。
【今回の旅の結果】
以下旅行記とおまけの部分です。ご興味のある方だけどうぞ。
快速二日市行きで博多に向かう。快速って博多まで各駅に停まるんだっけ、と思ってたら箱崎を通過した。あぶねー。博多に着いた。このまま空港に向かってもいいんだが、実はもう1つ未乗区間がある。それは福岡市営地下鉄七隈線の博多~天神南間。以前の訪問後に開業したのでここだけ残っているのであった。
本当は、位置ゲーのこともあり終点の橋本まで行くつもりだったのだが、ここでアクシデントが起きた。たいしたことでもないが、今の航空券はチケットレスになっていて、事前にオンラインチェックインが必要である。往きはアプリからオンラインチェックインできたのだが、帰りのチケットを見ると取り扱い不可の文字が。ということは空港のチェックインカウンターか何かで手続きをする必要がある。福岡空港の構造に詳しくないし、手続きに時間を取られるといけないので、結局最低限の天神南まで行くことにした。
【七隈線路線案内】
【七隈線の3000A系】
このまま戻ってもいいけど、天神の駅まで行けば空港線に乗れる。そう思って天神駅まで歩くことにした。そしてししょーは気付いた。天神の地下街って長いんだった。なんとか空港線の天神駅に着く。ここからは福岡空港行きの電車に乗れる。ただしこの駅からは空港線の福岡空港行きと箱崎線直通の貝塚行きが出ている。案内表示を見ていないと空港どころか博多駅にも行けないので要注意である。福岡空港行きの次の電車はJR駅始発ですと案内表示に書いてある。ということは、やはりJRの305系であった。JR駅発であっても地下鉄車は筑前前原まで乗り入れるので、必ずJR車が来るわけではないけど。
【JR305系 折り返し西唐津行き】
福岡空港に着いた。向かって右側の改札口を出ると何本か大きなエスカレーターが上に延びている。2階の出発ロビー、に行きかけるがその前にチェックインしないといけないので、1階のチェックインカウンターへ向かうエスカレーターに乗る。昔は各航空会社のカウンターがずらっと並んでいたものだが、今はチェックイン受付機が並んでいるばかり。どこで聞けばいいんだろうと思っていると、チェックインコーナーの一角に青い制服を着た係員を発見。この人に聞いてみよう。
オンラインチェックインできない旨を伝えると、確認番号は分かりますか?と聞かれる。おー、あいどんとのー。とりあえずじゃらんの行程表を見せる。高速でページをスクロールするお姉さん。あった!旅行参加者情報のところに確認番号というのがある。これ、往復共通なの??とにかくチェックイン機に番号を打ち込むとフライト情報が表示された。で、搭乗券が紙で出てきた。これでどうやら東京に帰ることはできそうだ。よかった。
【かなり久々に見た紙の搭乗券】
うーん、時間が余ってしまったな。とりあえずご飯食べよう。羽田に着くのは21時半を過ぎるので、そこからだとちょっと厳しい。3階のレストラン街に向かう。ラーメンにするか。
【何となく一風堂にしてしまった】
後は土産を買わないと。職場の決まりなのかなんなのか分からないが、土産を買う時は人数分買わないといけないらしい。で、メンバー全員となると約40名ほどいるのでそれだけ分買わないといけないことになる。旅慣れていて荷物は極小に抑えているししょーにとっては拷問だなこれ。もう次回からは止めよう。
フライトの時間が近づいてきた。保安検査場を通過し搭乗口へ向かう。しまった、搭乗口と逆側の保安検査場に入ってしまった。通路を進むがなかなか着かない。あ、中にも空港ラウンジあったのか。福岡慣れしてないとこうなる。やっと搭乗口にたどり着いて出発を待つ。が、時間になっても誰も動く気配がない(搭乗案内は通常出発の30分前から始まる)。乗る人がいないなんてことはないはずだが、と案内板を見ると出発が30分遅れます、だとう!機材の到着遅れでなんとか言ってるけど、仕方ないので待つ。
出発は30分遅れ、しかも滑走路が渋滞してますだと?たぶんトータルで1時間くらいは遅れて福岡の地を飛び立つ。今日は疲れたから寝よう。でも、その前にコーヒーとチョコはほしい。あれ?いつものカレドショコラとなんか違うな?白っぽいし。どうやら期間限定のマーブルチョコレートらしい。これはこれで美味いからいいか。
【エチケット袋 パート2】
【コーヒーとチョコレート】
そろそろ着く時間かな、と思って外を見るとまだ東京近辺ではなさそう。しかもなぜか旋回している?「機長よりご案内致します。ただ今羽田空港は天候状況により使用する滑走路が制限されております。そのため当機は管制塔より待機を指示されております。到着は50分~1時間遅れる見込みです。」。え~~。結局1時間半ほどの遅れで羽田に到着。さらに、『到着ロビーへはバスでご案内致します。』え~~。
また、おきd
て叫ぶ気力もない。まあ、いつものD滑走路じゃない分マシか。タラップを降りて目の前のバスに突進する。今回も無事座席を確保した。10分ほどバスに揺られて到着ロビーに着いた。今回は荷物がデカいし早く帰りたいんだが。
【空港内バス いつもお世話になってます】
地下駅に降りて電車を待つ。そしてさらなる悲劇がししょーを襲う!?『京急線は大雨の影響でダイヤ乱れが発生しております。電車到着までしばらくお待ちください』はあ、なんか飲も。
【ヲレンヂサイダー】
そんなわけで楽しい旅から無事生還したのであった(疲労困憊)。全くの余談だが、今回の走破路線(九州内)の非電化率(非電化路線長÷全路線長)を計算すると、なんと41.28%という結果になった。福岡県でも山間部は非電化区間も多いのでそういう数字になるんだろうか。あとは電線を外された長崎本線のせいだろうな。
ゴールデンウィークはまだまだ続く。しかし、この旅行でかなり体力を消耗したので、残りの日々はゆっくりしよう。ブログを書く時間も必要だし。ああ、なんか5月病になりそうな気がする。無事に会社に行けるだろうか?場合によっては購入した大量のめんべいが主食になってしまうかも(*_*)